作品情報
2013年の受賞作として記録される『敬語で旅する四人の男』の書誌と作品概要。
『敬語で旅する四人の男』について、受賞一覧の記録、国立国会図書館などの書誌検索、および公開されている書籍データを突き合わせて整理した作品情報です。単行本または収録書籍の識別子が確認できた場合のみ bookIdentifiers に反映し、雑誌掲載情報だけで確認された識別子は採用していません。
書籍情報
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2014-07-18
- ページ数
- 276ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784334929558
- ISBN-10
- 4334929559
- 価格
- 900 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
ちぐはぐな会話、歯がゆい距離感。四人それぞれの、ひそやかな決意―― 仲良くもなく、友だちでもない四人の青年。 ひょんなことから連れ立った旅先に、それぞれの人生の答えがあった! ……のか? 唯川恵氏、朱川湊人氏の両選考委員が大絶賛した第7回小説宝石新人賞受賞作を含む、新感覚ロードノベル。
レビュー
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あまり期待せずに購入した本が大当たり。
久しぶりに本を読みながらクスクス笑った。四人とも素敵なキャラクターだが特に斉木匡が秀逸。この著者の本が他に出ていないのが残念でならない。早く次作を書いてほしい。
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続きが読みたい
たまの休暇で都内丸善にて本をジャケ買いしたときに当たった本。たしか、店員さんにある本を探してもらったときに、何かおすすめな本ありませんかと聞いて教えてもらった本。ありがとうございました。 主人公は4人、4本立ての章でその4人それぞれの章構成。というとありきたり、に聞こえる。けれど、これがなかなかで、作品名である章はと強烈な個性をはなつ先輩の章がおもしろいのはもちろんのこと、4人で一番地味な、メンヘラ彼女を持つ男の話「即戦君の低空飛行」が自分は一番おもしろかった。4章のうち、2章は小説宝石に既刊、他の2章はこの本にするための書下ろしとのことであり、自分が一番好きなメンヘラ彼女の話は、この本が無ければなかったのであろう。 この辺の背景は解説にもあって、短編小説賞の選考と、それを文庫化することの特殊さが書かれている。小説宝石新人賞の時の選考委員の推薦理由である「この作者は、『敬語で』で一冊作るから、あと4本書いてごらんといったら、書けると思うんですよ」と本書を予言する発言があったというのがも興味ぶかかった。
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イイ、いいです!
新聞の書評で話題の本ということで購読しました。まずタイトルが秀逸。気がついたら完読していました。美味しい水を飲み干したような爽快感。私も敬語で旅をしたいと思いました。
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作者は純文学分野の賞もとっている。
第7回小説宝石新人賞受賞作品。 表題作でもある『敬語で旅する四人の男』他、三編がが収録されている。短編ごとに主人公が交代する。ただし群像劇ではない。 かなり軽めの小説。物語の起伏はあまりなくて、日常系のような雰囲気。癒し、というやつ? 「旅」とタイトルに入っているだけあって、全ての話に旅が出てくる。一風変わった旅行小説、ということで発想は面白い。 四人それぞれが何らかの問題を抱えていて、でもそれは特別ドラマチックではなく現実世界でよくある問題で、別にそれが物語内で解決されることもない。そういう意味ではまあリアル。 この物語を面白くさせている一番の功労者は斎木さんでしょう。おそらく発達障害。アスペルガーかな。 強烈なこだわり、コミュニケーションの困難、感覚過敏、運動能力の低さ、ただし得意分野に関しては天才的能力を発揮する……などなど、まるで発達障害の入門書のように丁寧に描写されている。冗談じゃなく発達障害を理解したい人は入門書として手に取るべきなんじゃないかと思う。小説という形式をとっているから彼の中の理屈や心情がすっと入ってくるので、コムズカシイ理屈を述べた専門書よりは馴染みやすいんじゃないだろうか。 そして、斎木さん以外にも四つの短編ごとに現代でよく耳にする心の病というか、精神的なことに起因する(自分や周囲が)困ること、がちょこちょこ顔を覗かせる。同性愛と偽装結婚とその子どもの心、ヤンデレ(依存/境界型人格障害?)、自立できない女性とべったり癒着した歪んだ家族……などなど。身近なメンタル読本というような。 というわけで軽い筆致に反してテーマはなかなか骨太なのだけれど、文章力が追い付いていないのが残念。軽いのは別にいいけど、私にとっては心地良い軽さじゃなかった。特に『犯人はヤス』で感じたのだが、せっかく京都の愛宕山が舞台なのに全然脳裏に情景が浮かび上がらない……。 あと、同性愛に抵抗はないけれどBLに抵抗があるので、段々この小説BL風味な気がしてきてうんざりしてきた。真島くんの斎木さんに対する感情……同性愛じゃないって散々説明されてるし、一章ではそれで納得できたのだけれど、それ以降の章では首を捻らざるをえない。一章の話と違うじゃん、と言いたい。 最終章でストーカーチックに無意味に斎木さんを追いかけて四人で集合するところとか不可解すぎる。友情でもない、言葉で説明できない繊細微妙な関係を読み取ることもできない。BL的だとしか……。 と、最初は思っていたのだが。 同著者の『真夜中のサクラ』を読んだ。こちらは太宰治賞を受賞していて、純文学カテゴリ。 文章力云々かんぬん言ってごめんなさい。『敬語で旅する四人の男』はエンタメ用にあえて崩していたんだとよくわかった。でも『真夜中のサクラ』の方のしっかりした文体も読みにくいというわけでは全くないので、エンタメを書く時でもこっちくらい書き込んでも問題ないと思った。二つの作品の良いところをドッキングした小説を読んでみたい。
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途中で飽きます
読売新聞で評価が高かったので買ってみたのですが、物語の展開が単調で途中で読むのを止めました。
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女性作家が描く男性視点の(ひとつながりの)短編集
読売新聞書評欄で見て、気になったので読みました。 著者は新人(?)女性作家ということですが、物語の主人公となる4人は全員男性。 女性が描く男性視点のストーリーというところが面白さの一つかもしれない。 私は女性作家の書く文章が少し苦手なのですが、この本は終始さらっと読めて読後感爽やか。 4章それぞれが4人の登場人物が語り手となり(最終章除く)、ひとつながりの短編集という感覚です。 通勤電車の中の小一時間で1章読むというペースでしたので、読みやすいのではないかと思います。
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