日本の文学賞

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昭和の犬 (幻冬舎文庫)

直木三十五賞

昭和の犬 (幻冬舎文庫)

姫野カオルコ

『昭和の犬』は、姫野カオルコによる作品で、2013年の受賞・選出作として記録されている。幻冬舎の書誌情報で刊行が確認でき、作品単体の書籍として扱える。

受賞作書誌確認文学賞

作品情報

昭和の犬は、姫野カオルコの受賞・選出作として書誌確認を行った作品。

『昭和の犬』は、姫野カオルコによる作品で、2013年の受賞・選出作として記録されている。幻冬舎の書誌情報で刊行が確認でき、作品単体の書籍として扱える。

レビュー要約

  • 書誌情報と受賞記録から、賞の文脈で評価された作品として確認できる。読者向けには、作品のジャンル性と受賞歴を手がかりに選びやすい一冊である。

書籍情報

出版社
幻冬舎
発売日
2015-12-04
ページ数
351ページ
言語
日本語
サイズ
15.2 x 10.2 x 1.5 cm
ISBN-13
9784344424203
ISBN-10
4344424204
価格
737 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

昭和三十三年滋賀県に生まれた柏木イク。気難しい父親と、娘が犬に咬まれたのを笑う母親と暮らしたのは、水道も便所もない家。理不尽な毎日だったけど、傍らには時に猫が、いつも犬が、いてくれた。平凡なイクの歳月を通し見える、高度経済成長期の日本。その翳り。犬を撫でるように、猫の足音のように、濃やかで尊い日々の幸せを描く、直木賞受賞作。

一九五八年滋賀県出身。九〇年スラプスチック・コメディ『ひと呼んでミツコ』で単行本デビュー。二〇一四年本作で第一五〇回直木賞を受賞。

レビュー

  • 親子の関係に重点を置いた小説

    主人公が犬好きだということよりも、主人公が両親としっくり行かないことに悩みながら生きていく姿に共感した。 主人公は両親としっくり行かない子供時代を過ごした後、大学で一人暮らしし、大家その他の人々との関係を築いて生活し、就職してしばらく経ってから両親の介護をした。両親の介護は主人公がせざるを得なかったのだと思うが立派だと思う。

  • 子供時代の感情がリアル

    第1話が何より良かった。 昭和の香りと、主人公を取り巻く独特の家族たちのバランスがとてもよく、作者の自伝かと思わせるくらいリアルだった。 派手に騒がずたんたんとした描写もよい。 流石直木賞をとるだけあって、作者の力量を感じました。この1話だけでも本書は読む価値あり。 惜しむらくは、その時代の感情や状況をもっと深く丁寧に読みたかったので、次々と時代が飛んでしまう構成なのは個人的に残念だった。

  • いい本

    よい作品でした,何度でも読みたくなる内容でお薦めの作品です。

  • 孤独からの救済になりました。

    著者にとって最初の直木賞候補となった「受難」(1997/04文藝春秋)の実写映画が 12月に岩佐真悠子主演で劇場公開される、と発表されたばかりですが、 その著者の最新作です。 2010年に、やはり直木賞候補となった「リアル・シンデレラ」以来、三年ぶりの長編小説です。 昭和三十年代。滋賀県の南部に生まれ育った柏木イクが主人公です。 彼女の半生を、日本で放映されたアメリカの連続テレビドラマのタイトルで八つに章立てした連作形式の小説です。 各章のタイトルのドラマが日本で放映された時代を描写しています。 最初の「ララミー牧場」は、一九六〇年からの放映。小説はイク五歳からのスタートです。 最後の「ブラザーズ&シスターズ」は、二〇〇六年からの放映。小説はイクが五十歳になる年で終わります。 長いシベリア抑留で精神を患った父親は、しばしば癇癪を起こしてイクや母親に当たります。 母親は、家庭運営や子育てをあきらめ、イクに嫌みを言いながら、ただ働きに出て、生きているだけの人です。 人間相手が出来ないイクの父親は、しかしながら不思議と犬の扱いが上手です。 成長するイクのかたわらには、父親の影響で、いつも犬がいました。 その時々に近くにいた犬を伴奏にして物語が進みます。 主人公の特徴は、不幸な家庭環境を愚痴として口にしないところにあります。 それは、幼少の頃はそれを言葉に出来ないためです。 成長してからは、それが周囲に理解されづらい事を知ったためです。 大人になってからは、人にうったえたところで周囲を暗い気持ちにするだけで得るものが無いことを思い計っているからです。 主人公は、自分の不幸を内に秘め、孤独の中で絶望と共に長い人生を過ごしています。 表面上は他の人と同じように装いながら。 可能な範囲で自立して生きていこう、と決意し、実際に生活しているように思えます。 しかしながら、僕はこの小説の終盤に差し掛かった所で、秘めざるを得ない不幸であっても、それを理解してくれる人が必ずいる、と言う事実に気がつきました。 また、主人公が不幸を内に秘めた生活を続けているうちに、他の人にもそれぞれ口にしないやっかいな事情があることに気がつきはじめます。 柏木イクは、人が気を使って口にしないことを察する能力が身に付き、懐の深い人物になったように感じられました。 世の中には、不満があると、すぐに誰かに八つ当たりして気晴らししているように思える人がいます。 また、年がら年中、愚痴をこぼして周囲を不愉快に巻き込んでいる人もいます。 でも、自分の不幸や不満を周囲に覚られないように気を配りながら、普通に生活している人も、きっと沢山いらっしゃるのだと思います。 そのような人にとって、この小説は、 「口に出さなくても、理解してくれる人がいる。」 と気付くことで孤独から救われることになるかも知れない、と思いました。 また、 「不幸に耐えている事は無為に人生を過ごしているばかりではなく、そこから得られるものを宝ものとして、心に蓄財しているのではないか。」と思うようになりました。 つまり、僕を絶望の淵から救い、希望を与えたように感じました。 文学を 「語られずにいる、人の思いを言葉にするもの」 と定義するならば、この小説は文学そのものです。 そして、文学の効用をようやく理解しました。 周囲を思い測る優しい人の救いとなり、希望になる事だと。 味わい深い一冊です。

  • 読みやすい。

    自伝的小説で非常に親近感を覚えて一気に読みました。

  • 読み辛い

    なんか異様に読み辛いし、内容もなんだかな~。この本のどこがおもしろいのか全く分からない。購入しなければよかった。

  • ふつう

    タイトルと著者の生きざまのほうに感心してしまうよくあるパターン。よっぽど暇なら。

  • だらだらとしていてつまらない

    一言でいえば、だらだらとしていてつまらない。途中で、嫌気がさす。

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