作品情報
中山義秀文学賞で受賞となった、宇江佐真理の『余寒の雪』。
『余寒の雪』は、宇江佐真理による作品。中山義秀文学賞の対象作として、作品の構想や語り口が評価された。読者は、文学賞, 人間, 物語を軸に、受賞当時の文学的関心をたどることができる。
書籍情報
- 出版社
- 実業之日本社
- 発売日
- 2000-09-01
- ページ数
- 268ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784408533865
- ISBN-10
- 4408533866
- 価格
- 388 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 余寒の雪 : 宇江佐 真理: 本
レビュー
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勇ましくさわやか
いつの時代にも男装の麗人なる人はいる。 ベルサイユのバラや古くはリボンの騎士的な感じがした。
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良い作品集
短編集でそれぞれ良い作品集だった
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最後の「余寒の雪」にじんわりとなり、一冊を読み終えました
女剣士の知佐とやもめの俵四郎のお話。 知佐さんは、まさか江戸まで出て、八丁堀の後添えに入るとは思わずに、故郷を 発ったと思います。 なんともぎくしゃくしながらも、俵四郎の子松之丞が二人を結び付けてくれたのかも しれません。 私は「さだの境地」に強く惹かれました。 銀婚式を経て、私も夫に対していいかげん「さだの境地」になっていてもいいはずなのに まだ心の成長が足らないのかもしれない・・・「余寒の雪」を読んでそう思いました。 わが夫も俵四郎さんと同様に、広い心で私を見ていてくれているのかもしれないのに・・・。
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読んで安心、読み終えてすっきり
読んでいて、多分最後はこうなるのだろうなと予測しつつ、そのとおりになってほっとする。 というのが人情時代小説の醍醐味だと思っている。 余寒の雪はまさにそのとおりに展開する小説なのだ。 ただ、いつ松の丞と千佐が仲良くなるのか、いつ俵四郎に惚れるのか、気になって、わくわくして読んでいく。 1つ付け加えるなら、千佐の武勇を読みたかった。 藤尾の局もいい。
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深川恋物語の最初に「余寒の雪」をオーディブルで楽しみました!
昭和の終わり頃に、「ちょっと良い話」が流行ったことがあります。 宇江佐 真理さん、初体験ですが、書かれている作品は多くが時代物で、江戸が大好きな作者のようです。 そんな筆者が、肩の力を抜いて、チョット良い恋物語を綴ったのが、深川恋物語のようです。 初体験として、この余寒の雪をオーディブルで楽しみました。 見事な筆力といいますか、滑らかで、シットリとしていて、肩肘も張らず、静かに二人の恋が成就するさまを描いたのが、この作品です。 深川恋物語の中には、破局も入っていますので、全てがハッピーエンドでは無いのですが、この作品は、見事に心を暖かくしてくれる、以前に流行った良い話の延長線上にあるような作品です。 そんなおとなしい作品を、梶けいこさんの落ち着いた声質が惹き立て、最後まで一気に聴くことが、楽しむことができました。 素晴らしい作品、ありがとうございます。
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読み終えて気持ちが清々しくなる絶品
昔、藤沢周平の短編にぞっこんだったことがあった。宇江佐真理の七つの短編は、あのすぐれた世話物時代小説に特有の深く濃く香り立つ匂いや、滋味深くて爽快な味わいを久しぶりに思い出させてくれた。でも、これは当たり前のことだけれど、そこにはくっきりと藤沢節とは違う宇江佐真理の個性が刻まれていて、それは中村彰彦さんが「解説」で紹介している「女性ならではの繊細さ」という評言が言い当てようとしているものと同質であるように思う。たとえば仙台の女剣士・知佐が、騙されて同居することとなった北町奉行所同心・鶴見俵四郎宅で五歳になる松之丞との交情を深め、やがて俵四郎との真剣勝負を経てその後添いとなることを受け入れる一部始終を丹念に淡々と綴った表題作「余寒の雪」などは、読み終えて気持ちが清々しくなる絶品で、その丁寧な筆運びのうちに、情感の襞に分け入りながらもこれをそっと事物、言動に託して描写する「繊細さ」がいかんなく発揮されている。
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長生きの秘訣は読書、宇江佐さんの時代小説は最適です。
久し振りに宇江佐さんの時代小説を読みましたが、小説の流れに「枚数稼ぎがない」事に、びっくりしました。更に内容は人情味にあふれ、夢中になって読み続けました。大分以前にお亡くなりになっていることが残念でなりません。登場人物の対話の妙味を充分に満喫させて頂いています。 前に記しましたが、何処にも「枚数稼ぎがない」小説の流れが絶品です。私は「年寄りの長生きの秘訣は読書」と自認していますので、これからも宇江佐さんの時代小説を、愛読させて頂きます。
関連する文学賞
- 中山義秀文学賞 第7回(2001年) ・受賞