日本の文学賞

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シャムのサムライ 山田長政

中山義秀文学賞

シャムのサムライ 山田長政

幡大介

山田長政の波乱の生涯を、スケール大きく描く歴史長編。

歴史小説山田長政海外史

作品情報

シャムへ渡った男の出世譚が大河になる。

実業之日本社刊「シャムのサムライ 山田長政」として確認した。幡大介の歴史長編。

書籍情報

出版社
実業之日本社
発売日
2021-05-20
ページ数
608ページ
言語
日本語
サイズ
13.5 x 4.1 x 19.5 cm
ISBN-13
9784408537801
ISBN-10
4408537802
価格
2350 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/歴史・時代小説

テレビドラマ化で話題沸騰!! 『大富豪同心』著者の最高傑作! 駕籠かきから タイの英雄になった男 謎に包まれた「波乱万丈の生涯」を描く大河巨編! テレビドラマ化で話題沸騰!! 『大富豪同心』著者の最高傑作! 鎖国前の江戸時代初期――。 山田仁左衛門(長政)は駿河の大名・大久保忠佐を守るために抜刀、 罪に問われてお役御免に。江戸を離れ、故郷を追われ、 長崎から船でシャムへ渡った。 象が闊歩し、大河が流れ、強烈な日差しが降り注ぐ地で、 国王の傭兵として無我夢中で生きる。 アユタヤ決戦、王家の姫との結婚、日泰国交樹立、 奴隷解放、スペイン艦隊との激闘、ソンタム王の死……。 商人としてだけでなく、武将としても総督に昇りつめた男、 山田長政の生涯を描く本格歴史長編! <目次> 第一章南海の波濤 第二章日本人義勇隊誕生 第三章豊臣家、滅亡 第四章日泰国交樹立 第五章激突、スペイン艦隊 第六章ソンタム王の死 第七章王位を巡る戦い 第八章南洋王の伝説

レビュー

  • シャムのサムライがいました!

    山田長政は教科書とかで名前は知っていましたが、細かいことは知らず… 結論、めっちゃ面白かったです。 日本人がこんなにタイで活躍してたのを誇らしく思いました! てか、国際的にアユタヤがここまで繁栄都市だったのも知らず… そして、コロナ前にちょうどアユタヤに行ったので、記憶と混ぜ合わせながら読めました。 分厚いですがすぐに読んでしまいます!

  • 山田長政の本

    山田長政を知りました。

  • 映像化すべし!現代の日本が抱える課題が1600年のタイに凝縮されているとは!?

    山田長政については、正直名前を聞いたことがあるだけで、全く知らなかった。しかしこの本は圧倒的に面白い。 異国の地に放り込まれた日本人(武家に勤める商人出身)の主人公が、様々なきっかけにより、タイの王様に認められ出世し、その後出世し過ぎたが為に、後継者争いのど真ん中に巻き込まれ、最後は自ら独立国を作ろうとする、途方もないスケールの実話ベースの物語だ。600ページ以上あるこの大作をあっという間に読み終えた。 読み終えて感じたことは、現代社会との多くの共通点である。山田長政は、今よく聞かれる「アンラーン」をして、猛烈な勢いで出世するものの、最後はアンラーンできずにこの世を去ってしまう。彼はダイバーシティを尊重してのし上がるものの、途中から現地の人の心を理解しきれずに世を去る。そして資源のない国、日本との貿易。これが彼の資金のバックボーンになるわけだが、ここも半導体不足、エネルギーなど諸々足りていない昨今の世の中と考えさせられるものがある。注意したい点は、商業取引をしているからといって、戦争が起きないわけではないことを、歴史と当時のタイの実情が教えてくれる。そして、徳川が世に平和をもたらし、溢れ出た浪人の今後の人生。現代の高齢化社会と非成長社会の日本と通じるものがある。生産性の観点だけでなく、どういうふうに生きがいのある人生を送ってもらえるのか?1600年代からの宿題は、まだ未解決のようだ。 いずれにせよ、当時のタイやカンボジアに日本人がいたこと、ましてや浪人が軍人として雇われていたこと、大阪の陣の勝利の裏側に、タイで活躍した日本人商人がいたこと、さらにはその中で日本人町の頭領がタイの王様に叙勲されていたこと、象の上にまたがって活躍して、独立国まで作ろうとしていたこと、その生き様から現代の日本人が学べることが多いのではないだろうか? 是非しっかりした予算のもと、映像化して欲しい作品だった。 何度もタイに出張に行っているのに、知らないことだらけで恥ずかしい反面、インスピレーションを受けた超大作であった。読んでお腹いっぱい。

  • 面白いけど、タイ人の描写に違和感

    タイ在住15年で、タイ関連の作品、特に山田長政絡みの作品は欠かさず読んでいます。 この本は前から気にはなっていましたが、文庫化と同時にKindleで読めるようになったのでようやく手に入れました。 まあまあ面白かったですが、作中のタイ人達の描写に結構違和感がありました。 長政が王から宛てがわれた王家の血筋の娘を娶った事に腹を立て、ストライキをしたり、長政をドブ川に突き落としたりまでするタイ人労働者達。 「自国の女性を外国人に取られた」と言って怒るという発想がいかにも「日本人的」というか、少なくともタイ人らしくはないですね。 その他にも何回か日本人の動向が気に入らないという理由でタイ人労働者がストをするシーンがありますが、 「雇い主の在り方が気に入らないからストライキ」って、そんな近代ヨーロッパの労働者みたいな反骨精神は今も、恐らく昔も持っていなかったと思います。 彼らは階級の違う相手のやることには基本首を突っ込みませんし、 報酬の為に自分の務めを粛々とこなして、どうしても嫌になったらさっさと辞めていきますね。 その辺の違和感があった部分以外は面白かったです。

  • すらすら読める

    大作だったが一気に読んでしまった。異国の風情や 話の展開も面白かった。もう少し一つ一つのエピソード 掘り下げても良かったと思う。が、総じて面白かったので 星4つ。

  • 東南アジアを駆け抜けたサムライを描いた傑作

    山田長政という名前は昔、歴史の授業で習ったので、何となく覚えているが、彼を主人公にした小説を読むのは初めてである。600頁もある大作なので、読み終えることができるか不安に感じたが、一度手に取ると、長政の波乱万丈の活躍に頁がどんどん進み、長さを感じさせることは全くなかった。 本書を読んで興味深いと思ったのは、関ヶ原の戦いを経て、豊臣家が滅亡し、徳川幕府が始まるこの時代に、長政だけでなく、実に多くの日本人がシャム(現在のタイ)を初めとする東南アジア諸国で活動していたことである。その中には利益を求める商人もいるが、戦いに敗れた豊臣方の浪人などの元武士も多数おり、長政も元々は徳川方の大久保家の下級武士である。彼らはタイ、ミャンマー、カンボジアなどで傭兵として雇われ、戦いの日々を送る。 長政は本人の実力もあるが、シャムの王様に認められ、日本人としては異例の抜擢をされて、王族の娘との結婚が認められ、シャムの貴族階級の階段を駆け上っていくことになる。 当時の東南アジアは、メコン川流域の各国間の争いだけでなく、スペイン、ポルトガル、オランダなど欧州各国も進出して、激しく勢力を争うダイナミックな時代であり、本書はその中を激しく駆け抜けた一人のサムライの生涯を描いた傑作である。

  • 王道司馬作品の正統な後継作品

    昨今、歴史時代文壇で高く評価されるのは、世話物、飯物、絢爛たる王朝物など、主に高齢の女性読者を当て込んだ作品か、あるいはまるでコミック原作として書き下ろされたかのような軽めのキャラクター・アクション作品ばかり。もちろんそれぞれの分野にそれぞれの秀作、傑作、名作は数多くあるのだが、かつての司馬世代が心躍らせた王道歴史小説を受け継ぐ作品数が、残念ながらかなり減ってしまったように思う。本作は、その数少ない後継作品とも言える入魂の大作。600ページの大部でありながら、独特の小気味よい文体による高いリーダビリティでグイグイと話が進み、いつの間にか読み終わってしまう。ストーリーのうねり、異国の風情、戦象部隊や戦闘艦などの活躍する文字通り重量感のある戦闘シーン、変転する政治劇、一癖も二癖もあるキャラクター群の造形など見どころばかりで本当に素晴らしい。ラスト近く、宿敵(でもあり親友でもある)ライに彼らの目から見た日本人戦士たちの忠義の本質を語らせているが、こうした複数の視点でこの大作を破綻なくまとめる著者の手腕は疑いもなく一流である。刊行以来、特に大きな話題になった形跡がなく不本意に思っていたが、中山義秀賞の最終候補になったことで、少しは正統な評価を得られたことと思う。今後、こうした王道分野の大作小説の復権を、せつに願う次第である。

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