作品情報
孤島の静けさの下で、不穏な事件が広がる。
第4回鮎川哲也賞で注目された作品。孤島を舞台にしたデビュー長編で、人間関係の歪みと不穏な事件がじわじわ広がる。
レビュー要約
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設定の独自性と読後の余韻が好意的に受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2025-09-19
- ページ数
- 280ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.5 x 1.1 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784488427078
- ISBN-10
- 4488427073
- 価格
- 858 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
【第4回鮎川哲也賞受賞作】 霧に閉ざされた孤島、 灰色の別荘、連続殺人 〈ビストロ・パ・マル〉シリーズ他、 数々のベストセラーを生んだ著者の原点 喫茶店〈北斎屋〉店長の野坂あやめは、得意客やその友人を含む男女八名で、瀬戸内海に浮かぶS島を訪れた数年前まで新興宗教の聖地だったという島で、良質な退屈を楽しむはずが、密室状況で無惨な刺殺体が発見されてしまう。それが悲劇の幕開けとなり、一人また一人と殺され疑心暗鬼に陥る一行。霧に包まれた孤島で何が起きているのか。著者の原点たる第4回鮎川哲也賞受賞作。解説=杉江松恋
近藤 史恵 1969年大阪市生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。93年に『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2008年に『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞。人間心理の機微を描く筆力の見事さには定評がある。著書に『ガーデン』『ねむりねずみ』の他、『タルト・タタンの夢』にはじまる〈ビストロ・パ・マル〉シリーズ、『それでも旅に出るカフェ』『ホテル・カイザリン』『山の上の家事学校』『風待荘へようこそ』など多数。
レビュー
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凝りに凝ったミステリに偽装した純愛小説
孤島に密封されるというシチュエーション、複雑な人間関係を抱えた登場人物全員にありそうな動機、鍵を使った密室トリック、元新興宗教の聖地で集団自殺が行われたという呪われた土地、残酷な猟奇殺人などミステリとしては貫禄十分な構成となっています。 けれども最後の最後には貫かれる純愛がさらに内容を深く濃いものにしています。初版時に読んだ記憶がかすかに蘇ってきているのですが、今回もメモを取りながら読んだにもかかわらず残念ながらあまりにも巧く作者にかわされてしまいました。四半世紀以上たってもまったく古びない小説です。
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面白かった!
最近の日本の推理小説のレベルは上がったと 思います。 とにかくスピーディーで、一気に読みました。 読んでみて下さい!
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読みやすいが。
そう言えば、ホテル・ピーベリーを読んだなと。 読みやすいは読みやすい。 しかし、内容は... 喫茶店北斎屋の女主人あやめとその友人なつこ。 なつこの恋人の椋、客のうさぎとその恋人、静香、友人の守田、あやめと不倫関係にある鳥呼とその妻の奈奈子。 この八人で椋の友人の別荘?である離れ小島の別荘へ慰安旅行に行くことに。 奥さん奈奈子がいるにも関わらず、その目を盗んで、な、あやめと鳥呼。 更にあやめは他の男とも... そんな中起きる最初の殺人。 意図せず、島に孤立するメンバー。 不穏な空気が流れる中、次の犠牲者が... 当然ながら、孤島で起こる事件。 ベースには詩的な表現。 死を肯定的に捉える雰囲気も。 殺人の犯人とその動機は... スッキリしない終わり方。 好きな人には響くのだろうか。 私には、ちょっと、だったかなと。
関連する文学賞
- 鮎川哲也賞 第4回(1993年) ・受賞