北壁の死闘 (創元推理文庫) (創元ノヴェルズ ラ 1-6)
『北壁の死闘』は、ボブ・ラングレーによる山岳冒険小説。人物の選択と時代の圧力を物語の推進力にし、緊張感のある展開のなかで人間の意志と孤独を描いている。
作品情報
『北壁の死闘』は、ボブ・ラングレーの表現の特色が凝縮された山岳冒険小説である。
『北壁の死闘』は、ボブ・ラングレーによる山岳冒険小説。人物の選択と時代の圧力を物語の推進力にし、緊張感のある展開のなかで人間の意志と孤独を描いている。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 1987-12-12
- ページ数
- 403ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784488800666
- ISBN-10
- 4488800661
- 価格
- 44 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/英米文学
アイガー北壁の難所、《神々のトラバース》を登攀中のクライマー二人が、奇妙な遺体を発見した。白骨化した下半身、氷漬けになっていたため損われていない上半身。二人は下山後警察に通報するが口止めされる。話をききつけたBBC調査員が探り出した意外な事実とは? 息もつかせぬ迫力の登攀シーン、山岳冒険小説の傑作!
レビュー
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山岳小説としては最高だが、ナチスものとしては、若干、考証不足。
表紙絵や遺体の鉄十字勲章のレベルに齟齬があり、少し混乱。実は最初から最後まで同じ鉄十字勲章です。 山岳小説は、あまり読んだ事がないのですが、迫力がありました。後ろの方に、ちょっとだけ登山用語の解説があります。初めに見ておくとわかりやすかったはず。
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冬の<アイガー北壁>登攀という物理的行為及び主人公の境地は読ませるが、装飾過多で期待外れの感が
冬の<アイガー北壁>登攀を題材とした評判の冒険小説である。平凡な邦題と比較して、原題は「Traverse of the Gods(=神々のトラバース)」と魅力的で、これは<アイガー北壁>の登攀ルートの1つを指す。狂気とも思える冬の<アイガー北壁>登攀に挑んだ主人公(ドイツ軍兵士)の姿を描いた作品である。現実には到底不可能と思えるこの設定に理由を付けるために、作者は第二次世界大戦中の米独の原爆開発合戦を利用して、軍の命令(とそこから生じる様々な状況)で止むを得ず強行したという形にしていて、チョットこの舞台設定が煩い感じがした。 他方、主人公は自分の過失で、過去の<アイガー北壁>登攀で友人を殺してしまったというトラウマを抱えており、こちらは主人公が冬の<アイガー北壁>登攀を強行した(降伏するという選択肢もあった)上手い理由付けになっている。自身のトラウマを克服するためには、<アイガー北壁>を克服する事が必須という冒険小説らしい主題である。そして、登攀シーンの描写は流石に読ませるが、全体を冷静に見てみると、登攀シーンの描写が意外と少なくて、期待外れの感があった。物語に説得力を持たせるため、主人公の同僚達の細かい性格描写があったり、米独の将校の駆け引きの描写があったりするのはまだしも、本作にロマンス(!)を持ち込んでは冒険小説としての醍醐味が台無しでしょう。また、原爆開発のキーマンである博士(とその看護役の女医)もクライミング熟練者であり、主人公の一行に付いて行けたという設定も安直過ぎる。 主人公が<アイガー北壁>登攀中、戦争、敵と味方、個人的恨み等の思念が雲散霧消し、ひたすら<無>の境地に入ったという辺りが冒険小説としての真骨頂であり、登攀という物理的行為及び主人公のこの境地を中心に描いた方が物語の求心力を増したと思う。
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ラストの1Pに瞠目せよ!
本書ですが、ジャック・ヒギンズ の『鷲は舞い降りた』 に、 プロットやキャラが似ているが、 ラストに捻りが効いているので、 私は 『鷲は舞い降りた』 よりこっちの方が面白かった。 前半150Pまでは捨てろタイプだが、 アイガー北壁を登り出してからは一気読みです。 アリステア・マクリーン の 『女王陛下のユリシーズ号』 には敵わないが、 本章のラスト1Pには目を瞠らされました。 小松左京 の「果しなき流れの果に」 のラストのような感動がある と書いては褒め過ぎだが、 まあ、前半我慢すれば、素晴しいラストが待ち構えてます。
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★5個では足りません!
いけません。これは絶対に読まないといけません。 この冒険小説はまさに「一気読み必至」です。 訳が上手で、登場人物の変化する視点の展開が巧い。 そして、主人公をはじめ各登場人物の背景の造りこみが緻密で自ずと興味が湧いてくる。 欧州を代表するドイツの名クライマーは、過去の事故の悪夢に苦しめられ、己が人生に、 時代の趨勢に対して斜に構えている。 されど祖国の為に軍律には生真面目に対応し、指令にも疑問を持ちつつ忠実に従う。 敵国の兵や民間人にも、極めて礼儀正しく接する紳士でもあり、おおよそ想像する 悪鬼のようなナチの親衛隊のような輩とは違う人種でもあるのです。 その主人公が敵国に追われ、艱難辛苦の北壁越えを強行せざるを得ない状況に はまり込んでいく。ああ、これは絶対絶命となり北壁の氷に閉ざされ、やがて悲しい終焉を 迎えるのだろうな?という想像がもたげてくる。 でもね・・・・・。( ̄ー ̄;) いや~ハラハラ、ドキドキの大活劇山岳小説でした。 ちなみに自分も少々、冬の八ヶ岳に遊んでもらっているので背筋が凍りましたね。
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文句なしの
☆5つ。 これはスゴイです。 まだ読んでいない方、ぜひどうぞ。 ですが、ラストはちゃんと最後に読みましょう。 まだ、アイガ―北壁の感動の吹雪がやみません……。 冒険ものが好きな方…… これは間違いのない1冊です。
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おすすめです!
久しぶりに続けて2回読みました。戦争冒険小説好きな方是非読んでください。
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ストーリーは良い
ストーリーは良いです。息をもつかせず読ませてしまう。しかし厳しい自然に対してあまりに荒唐無稽な超人性が、騙されてもよいかという気持ちをなえさせる。クリフハンガーの時に感じたのと同じ。
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タイトル・構成にやや不満
海外の名作の多くに共通する欠点だが、本作も邦題が今イチ。何故素直に「神々のトラバース」としなかったのか?「トラバース」が日本語として 一般的でないというのは分かるが…。BBC記者による調査記録という設定・構成もやや不自然。ラストシーンを書くためには必要だったのかも知 れないがそもそもエピローグ自体が蛇足では?酔って管を巻くシュペングラーは正直見たくなかった。それ以外は満点。
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