日本の文学賞

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小説伊勢物語業平

泉鏡花文学賞

小説伊勢物語業平

髙樹のぶ子

在原業平の生涯を『伊勢物語』の章段を織り込みながら小説化した長編。古典を現代小説として再構成する。

小説古典再話平安文学恋愛歴史

作品情報

古典の物語世界を、業平の一代記としてあらためて立ち上げる。

日経BP日本経済新聞出版本部刊。『伊勢物語』を下敷きにした高樹のぶ子の代表作のひとつ。

書籍情報

出版社
日本経済新聞出版
発売日
2020-05-01
ページ数
458ページ
言語
日本語
サイズ
13.6 x 3.4 x 19.5 cm
ISBN-13
9784532171568
ISBN-10
4532171563
価格
2420 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

【内容紹介】 NHK Eテレ「100分de名著」放送決定! (2020年11月予定・全4回) 第48回泉鏡花文学賞受賞 千年読み継がれてきた歌物語の沃野に分け入り、美麗な容貌と色好みで知られる在原業平の生涯を日本で初めて小説化。現代語訳ではなく小説に紡ぐことで、日本の美の源流が立ち現れた。これは文学史的な事件である! 歌物語の不朽の名作にして、「恋の教科書」ともいわれることもある「伊勢物語」。その主人公とされる在原業平の一代記を「伊勢」の百二十五章段の和歌を物語の中に据えて大胆に周到に小説化。やまとことばに注目の集まった令和改元をはさみ日経新聞夕刊に連載された本作は、平安時代の古典に、千年かけて培われてきた日本人の情感、美意識を現代小説として吹き込み、活き活きとよみがえらせた傑作長編。連載時に小説に平安の都の風を吹き込んだ大野俊明氏の挿絵もカラーで16点収録。この作品を読んでから「伊勢物語」を読めば平安の「みやび」を五感で味わうことができるだろう 【著者「あとがき」より抜粋】 古典との関わり方として、私は現代語訳ではなく小説化で人物を蘇らせたいと思ってきました。千年昔には身体感覚において、どこかが違う人間が生きていて、私たちは、現代にも通じる部分においてのみ、かの時代の人間を理解しているのではないか。この疑問は、書くことに矛盾をもたらし、文体を模索させました。平安の雅を可能なかぎり取り込み、歌を小説の中に据えていくために編み出したのが、この文体です。味わい読んでいただければ、在原業平という男の色香や、日本の美が確立した時代の風が、御身に染みこんでいくものと信じます。 【目次】 初冠 雨そほ降る 誰が通ひ路 蛍 昏き思ひ 長岡 大幣 若草 白玉 露の宿り これをや恋と みそかなる 忍ぶ草 朧月 芥川 杜若 宇津の山 武蔵鐙 姉歯の松 塩竃・水無瀬 夢うつつ 大淀 炎上 藤の陰 花の宴 花散り雪こぼれ 千尋の竹 紅葉の錦 潮干潮満 鶯のこほれる涙 ほととぎす つひにゆく

髙樹 のぶ子 作家 1946年山口県生まれ。80年「その細き道」で作家デビュー。84年「光抱く友よ」で芥川賞、94年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、95年『水脈』で女流文学賞、99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞。芥川賞をはじめ多くの文学賞の選考にたずさわる。2017年、日本芸術院会員。2018年、文化功労者。著作はほかに『甘苦上海』『オライオン飛行』『格闘』『ほとほと』『明日香さんの霊異記』など多数。

レビュー

  • 良い買い物でした。

    本の状態は新品同様で、挿絵にも傷なく美しいしおりまで付いていました。配送梱包も問題ありませんでした。新聞連載では得られない満足感があります。

  • 伊勢物語のきっかけに

    業平の生涯をエピソードを交えて綴っているが、面白く読了しました。今『百夜』小野小町を読み始めたが、2冊を読むことがお薦めです。

  • 在原業平の生涯にわたる恋物語をその和歌とともに語る傑作。作者の構想の巧みさ、文体の雅さも相まって古典に親しみのない者にも分かりやすく感動を覚える。挿画も興趣を添え味わい深い。

  • 業平像が曖昧模糊、ふわふわと頼りなく、残念

    100分で名著を聞いていれば、感じ方は違ったかもしれないが、 非常に読みにくい文章で、面白くなかったことが本当に想定外。 誰の視点から描いているのか、独白なのか説明・描写なのか、はっきりしない曖昧な文体。 特に体言止めが多く、余情余韻にこだわったつもりなのか、 散文的な表現が更に内容をぼけたものにして、ふわふわ曖昧なまま終わってしまった。 そんな印象が強い。 私自身、業平は好きな人物像なだけに、 永井路子のようなユニークでありながら、やや硬質で 歴史的な裏付けを生かした人物造形を期待すると、非常に足元をすくわれる内容。 期待外れだった。

  • 素晴らしい作品

    TVで高樹のぶ子さんのこの作品に関する対談を拝見して、すぐ購入 古典に入り込み易い文体で歴史的背景も解りやすく、夢中で読みました

  • 和歌が楽しめる小説

    和歌の解説が平易のため理解しやすく、伊勢物語の散文的な部分がなくロマン漂う ストーリーになっていて、面白かった面白かった

  • 川柳作家必読の小説です!

    「川柳家必読の小説!」、なんてタイトルを付けたら、皆さんだったらどんな小説を思い浮かべますか? 個人の趣味もいろいろでしょうから、まぁ多岐にわたることでしょうね。 古典では、やっぱり『源氏物語』でしょうか。 ご存知ですか? いま、ひそかに話題になっている小説。日本経済新聞社というオカタイ新聞に連載されていた『小説伊勢物語 業平』(髙樹のぶ子著)が、話題になっています。小生、モチロン読みました。イイですよ。 『伊勢物語』自体も興味深いのですが、その面白さを百倍にしてくれました。 『伊勢物語』は、いわゆる歌物語のさきがけ。ご存知でしょうが、和歌の出来る背景などを説明したもの。世界に冠たる『源氏物語』にも大きな影響を与えております。 その『伊勢物語』は「恋の教科書」とも言われることもあります。雅な恋、男女の心理のありよう、貴種流離譚等々、まぁ突っ込みどころ満載です。 えっ?、「恋の教科書」なんてもう要らない!? 失礼しました。

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