作品情報
湘南の波が、時代を越えて少年たちの夏と成長を結びつける。
受賞時題名から改題・加筆修正され、PHP研究所より『Surf Boys 伝説になった12歳の夏』として刊行されたことを出版社系ニュースとNDLで確認した。
レビュー要約
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サーフィン小説としての珍しさと、実在の土地を背景にした成長物語が注目されている。スポーツの躍動と家族・地域の記憶が結びつく点が読みどころ。
書籍情報
- 出版社
- PHP研究所
- 発売日
- 2021-05-20
- ページ数
- 224ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 18.8 x 12.8 x 1.7 cm
- ISBN-13
- 9784569789941
- ISBN-10
- 4569789943
- 価格
- 1320 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物/童話・文学
1960年代の湘南、小学6年生の亮は兄の太一と映画『ブルーハワイ』を観た帰り道、浜辺から最近現れ始めたサーフィンをする人たちを眺めていた。 その中でもとびきり波乗りが上手な少年が亮のもとにやってきて「おまえ、サーフィンに興味あるのか」と声をかける。少年は安藤誠といい亮と同い年の12歳だった。 それから、ふたりは誠の手作りの木製の板で、毎日サーフィンの練習をするようになった。 そんなある日、乱暴なアメリカ人の若者スティーブが数か月後に狸ヶ崎で開催されるサーフィン大会で上位を占領して、狸ヶ崎のビーチを占領しようと企んでいることをふたりは偶然知ってしまう。 亮と誠はその大会に参加することを決意するが、大会まで一カ月を切ったある日、ふたりの板は何者かに燃やされてしまって……。 亮と誠の友情に胸が熱くなる青春ストーリー。
1963年、東京都生まれ。 法政大学経営学部卒業、米国セントマイケルズカレッジ大学院MSA修了。外資系金融機関や新聞社勤務を経て、夢だった児童文学の執筆に50代から挑戦。 「白い手」で第14回北日本児童文学賞優秀賞、「十二歳のレジェンド」で第18回日本児童文学者協会・長編児童文学新人賞佳作を受賞。日本児童文学者協会会員。 著書に『ぼくの師匠はスーパーロボット』(佼成出版社)がある。 本作品は第18回長編児童文学新人賞受賞作を加筆修正したもの。
レビュー
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子供の潜在能力は凄い
オリンピック競技となった事で、注目を集めたサーフィン🏄♂️🏄♀️ 今まで身近に感じる機会が無かったのに、小説を読む事でワクワクするとことが出来ました。 文章から伝わる臨場感で、本を読む楽しみを堪能しました。良書を子供達に教えられるようなりたいなと思いました😊
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サーフィンを題材にした成長物語
サーフィンの描写が非常にリアルでうまい。作者は恐らく、経験者だろう。サーフィンをしたことがない人でも、その臨場感に思わず惹き込まれるはずだ。 また単なるスポーツ物語ではない。二人の少年が出合い、成長を遂げる成長譚なのだか、そこに二人の環境の格差や、まだ戦後の雰囲気が残る時代で、権力を誇示する外国人との確執など、社会性も描かれている。 時代は、現代と1960年代の入れ子なのだが、登場人物がわからない形で、シンクロしている。最終章で種明かしされるが、自分はまったく気付けなかった。 サーフィンを題材にした児童文学は殆ど無いことを考えると、あさのあつこの『バッテリー』の様に、長く読まれ続ける作品になるのではないかと感じる。エンタメとしての質が高く、テーマ性も備えている。大人でも十分楽しめる作品だ。
関連する文学賞
- 長編児童文学新人賞 第18回(2019年) ・佳作