インドミニアチュ-ル幻想
『インドミニアチュール幻想』は、山田 和による平凡社から1996年に刊行された作品で、講談社ノンフィクション賞の受賞作として知られる。ノンフィクション・文学賞の領域で評価された一作で、題名が示す主題や人物の動きを軸に読ませる。
作品情報
講談社ノンフィクション賞で評価された『インドミニアチュール幻想』は、作品名の印象を手がかりに読者を引き込む。
『インドミニアチュール幻想』は、山田 和による平凡社から1996年に刊行された作品で、講談社ノンフィクション賞の受賞作として知られる。ノンフィクション・文学賞の領域で評価された一作で、題名が示す主題や人物の動きを軸に読ませる。
書籍情報
- 出版社
- 平凡社
- 発売日
- 1996-07-01
- ページ数
- 422ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784582481228
- ISBN-10
- 4582481221
- 価格
- 750 JPY
- カテゴリ
- 本/ノンフィクション/アート・エンターテイメント/アート・芸術
第19回(1997年) 講談社ノンフィクション賞受賞
レビュー
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あなたも読んでみてください。
この著者の本を集めているので、先ずは文庫で購入後、古書ですが改めて購入しました。いい本です。
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インドミニアチュールとコレクター達の奥深い世界を見ることができる
22年にわたるインドでの取材に基づいて本書を執筆とのこと。インドの細密画に関する薀蓄を傾けた本である。もちろん、ミニアチュールについての歴史やモチーフの解説も興味深いものがあるが、それにもまして、著者を含めたミニアチュールのコレクターのマニア振りが面白い。ミニアチュールのコレクターに限らないとは思うが、コレクター同士やコレクターと骨董商との虚虚実実のやりとり、ついには詐欺から窃盗するまでの収集熱というか執念というかマニアの興味深い生態が書かれている。ミニアチュールの写真は多く掲載されているものの、カラーは口絵とカバーだけで、それ以外はすべてモノクロである。著者の言うところでは、「細密画の魅力は原寸で、しかもすぐれた印刷でなくてはまったく再現されないからである。」そうだが、この点は残念。そうは言っても、インドミニアチュールとコレクター達の奥深い世界を見ることができて、興味深く読んだ。なお、Amazonでは、本書の著者が山田和・横尾忠則となっているが、横尾忠則は帯に短い推薦文を書いているだけである。
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楽しみましたし、勉強になりました
インド在住で、インドを学習中です。 今まで、インド細密画は、あまり好きではないものの、いいな、と思う作品もあった、という印象でした。 この作品を読んで、なんで、そういう感想だったのか、理解が深まったように思います。 俄かには信じがたいエピソードもありました。 事実に基づいている、との事ですが、脚色もあるのではないかと思いました。 しかし、それもこれも、インド細密画の幻想のなせる業だとも思って、楽しみました。 著者の努力に感謝です。
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周回遅れの幻想
1986年頃インドへ旅行にいった際、1枚の細密画を手に入れた。それは今まで見たことのないような細密な描写であったので気をひかれて買ってしまったのだが、帰国したあとよくよく見ると、顔の描写が画一的で生気が感じられなかった。それっきり押入れに放り込んで忘れていた。 今回この本を読んで、自分の絵がなんであったのかよくわかった。1960年代後半の時点ですでにお土産屋の偽絵が出回っていたのだから、色気をだして買った自分はバカであったが、本物でないにしてもよくまあ手の込んだことをしたものだと感心した。そういえば、ホテルにあったマッチ箱でさえ薄板をつなぎ合わせた加工品であったことを思い出した。決して工芸品ではないが、前近代的な手仕事であった。今でもあんなマッチが売っているのだろうかとインドが懐かしくなった。 インドのコレクター、最後の細密画家、売買の駆引きなど興味深い話が満載だが、私が最も興味深かったのは、50年前からこのマイナーな領域に身を投じ、汗、埃、疲労、多大な金を費やしてきた筆者そのものである。それも参考資料を見る限り、彼ひとりではないのが驚きだった。日本ではどんな分野でも、必ず先駆者とよべる人たちがいることがわかり、頼もしく思った。
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インドの本質を知ることが出来る本
イランやパキスタンで過ごしている間に、美しい絵画を見つけ、いくつかの画集を手に入れた、それがミニアチュールと呼ばれる技法で、手元に持っているだけでその成立や物語を知りたいものと思っていた。この時知ったこの本は、私の知りたかった事柄だけでなく著者はインドの空気のにおいまで感じさせる鮮やかな文章で、ミニアチュールの世界を語る。 見事な文章でインド社会の知的な人々の暮らしぶりや古い物語を著している文章は読んで引き込まれるような魅力を感じる。
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知らなかったインド美術の世界を覗く
山田和さんの著書は面白く読みやすいので、この本も迷わず購入しました。 この本はよくあるようなインド旅行記本に出てくる… 安宿・物乞い・詐欺・病気・ドラッグ・貧困・自分探し…がテーマでは無く、 著者がインドの伝統的美術…精密画と呼ばれる絵画をかなりコレクション収集している所からStartします。 人間誰しも、興味の矛先や品は違えど、コレクション魂は持っているはず…。 自分の勘と経験、情報、人とのつながりを頼りに、収集というエンドレスな世界を1冊に凝縮してあり お金に糸目を付けない人間の欲や、止められない感情がヒシヒシと伝わってきます。 もともと美術や芸術系に興味があったので、大変楽しく読むことが出来ました。 かなり分厚いのですが、ページをめくるごとにマニアックな世界が広がり止められない(笑)、 台湾旅行の際、機内で読もうと持って行ったのですが行きの3時間半で読破してしまいました。 (かなり本を読むのは早いので、参考にはならないですが…) 深すぎて理解しきれなかったので、また改めて近々読み返す予定です。 普通にインド旅行をするなら、全く関係ない“別世界”の話です。 なので“こんな世界があるんだ。すごいなぁ〜、面白いなぁ〜”位の視点で読んでいたらハマります。 とことん突き詰めるのが好きな人、収集癖のある人、興味の幅が広い人、美術に興味ある人は特にオススメの1冊です。
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面白い!
この本は、普段なかなか知る機会が少ないであろうインドの美術品事情についての紹介を果たしているという点で非常にいい本だと思いますが、旅行記、周遊記としても実はかなり優れているのではないかと思います。特別ミニアチュールやインドの美術に関心がなくても、楽しく読めると思います。著者のかたは非常に長い調査と執筆の時間をかけられたとのことですが、その成果が十分感じられます。写真もたくさんあって、きれいで楽しいです。出版社もお手軽旅行記をたくさん出すのではなくて、こういう本を少なくてもいいので出して欲しいところです。 と、ここまでいいことばかり書きましたが、いただけないところもあります。それは著者の歴史に関する視線が(言葉は悪いですが)少しばかり単純にすぎるように思えることです。あと小さなことですが、音の表記ももう少し配慮すべきであったような気もします。 しかし、全体としては面白い優れた本だと思います。おすすめです。
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とにかく面白いインドの細密画の世界
いや、とにかく、面白い。インドの細密画の世界を、余すことなく楽しめる。 特に面白いのは、細密画のバイヤーとの、熾烈なバトル。本当は欲しい絵を安く買うために、わざと、興味がない物に高い値を付けさせておいて、本命の値段を破格に下げさせる、などの、高度な買い物テクニックが、見事な描写で描かれる。 また、現在ではインドを代表する細密画のコレクターが、かつて、雇い主の高価な細密画を盗んだ経歴を持っているエピソードも心に残る。細密画が、真面目な人を狂わせてしまう程、魅力があるということだろう。 読み始めたら止まらない、まるで推理小説のようなノンフィクションだ。