作品情報
角川春樹事務所より刊行。
書籍情報
- 出版社
- 角川春樹事務所
- 発売日
- 2019-09-30
- ページ数
- 288ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784758413435
- ISBN-10
- 4758413436
- 価格
- 1540 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
異能力を持つ元警察官の桐也は、2年前に姉が精神を病んでいく姿に耐えられず、 自らの手で姉を撃ったトラウマに囚われていた。 そんな自己嫌悪と孤独に苛まれる日常の中で、無垢なある少女に出会う。 この日から、桐也は、生きるための小さな光を見つけていく。 映画『レオン』と『ブレードランナー』へのオマージュを込めた、 近未来の札幌を舞台に描く希望と再生の物語。 選考委員が温かく応援! 今野敏氏絶賛の第11回角川春樹小説賞受賞作。
レビュー
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細かい事は気にせずにエンタメ
amazon商品紹介より以下、 異能力を持つ元警察官の桐也は、2年前に姉が精神を病んでいく姿に耐えられず、自らの手で姉を撃ったトラウマに囚われていた。 そんな自己嫌悪と孤独に苛まれる日常の中で、無垢なある少女に出会う。 この日から、桐也は、生きるための小さな光を見つけていく。 映画『レオン』と『ブレードランナー』へのオマージュを込めた、近未来の札幌を舞台に描く希望と再生の物語。 選考委員が温かく応援! 今野敏氏絶賛の第11回角川春樹小説賞受賞作。 * 『レオン』と『ブレードランナー』の他に『ジョジョ』も浮かんだ。 『レオン』は好きなんだなー、若かりしナタリー・ポートマンとジャン・レノです。思いっきりお2人を想像して読んでました(笑)。また観たくなってくる。他にも入ってそうだな~。 本文より→2025年、日本の量子力学研究所が世紀の大発見をした。 今まで物質の最小単位とされていた素粒子。その更なる内部構造を読み解くことに成功したのだ。(中略) 構造体は“符子”と名付けられ、急速に研究が進められた――。 羊と羊飼いが生まれたSF的な背景を序盤でさくっと説明。 中盤までは正直、内容が入ってこなかった読み辛さがあったが、その内に乗って来る。SFってそうなんだよな~、と噛みしめて。 そうなれば後半、面白くなってくる(私の中ではナタリー・ポートマン笑)。 あんまり細かい事を気にせずに読むがよろしいと思う。
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ジョジョ感強い
羊飼い、という異能者の闘いと、羊飼いの道具としての羊との交流を描くアクションドラマ。 自身のトラウマを基にした特殊能力を持つ異能者同士の戦いは、なかなか読ませますし、ジョジョが好きな方にはお勧めできます。 それなりにストーリーもしっかりしているし、泣かせるような展開もよかったです。 それぞれの能力も面白く、アクション小説しては良かったです。
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近未来の札幌を舞台に描く、超能力バトル小説。
第11回(2019年)角川春樹小説賞受賞作。 近未来の札幌を舞台に描く、超能力バトル小説。SF的な超能力の背景を序盤に4ページ程度でさっくと説明して、後の展開にほとんどかかわってこないという割り切りぶりが素敵。ただ、近未来要素が作中で活かされているとはいいがたく、これならオカルト路線でもよかったような……。 ついでにいえば超能力バトル自体はそれほど新味はないのですが、自分の精神(MP)を消耗するのではなく、「契約」を結んだ他人の精神を犠牲にするという設定が珍しく、現実でいえば知らないうちに誰かに貯金を引き出されているような状況を連想してしまうのであります。「契約」の相手=羊が少ないのに浪費すると羊が精神崩壊してしまうというのは知らない間に破産しているようなものでしょうか。 すでに指摘があるように超能力の扱いといい、ネーミングのセンスといい、全体に『ジョジョの奇妙な冒険』(第三部以降)タッチ。もっとも、超能力バトルは序盤と終盤に偏っているため、戦闘用よりも調査用の超能力の方が 作中では印象深く、使い勝手がいいように思えます。戦闘用の超能力は本当に戦闘以外での使い道はなさそうなものばかりでして、そんな中、戦闘から道案内まで役立つ伊織の超能力がぶっちぎりでストーリーに貢献しています。 全体にどこかで見たことあるようなプロットではあるものの、リーダビリティは素晴らしく、そつなく、過不足なく、300ページ弱のボリュームにまとめてみせた手腕はまことにお見事。伏線が露骨に過ぎて、真相は容易に想像がつく一方で、先の展開となるとなかなか読むことができません。 主人公に匿われることになる「ヨウ」は、男女のどちらともつかない両性兼備の人造人間。作中の言動もあえて男女のどちらでも通用するように(ほとんど幼児のように)描かれており、読者によってショタにも美少女にも男の娘にも自分の好みに合うようにイメージできるようになっている各フェチ対応型の仕様でして、この発想はなかったなあ。
関連する文学賞
- 角川春樹小説賞 第11回(2019年) ・受賞