作品情報
失われた宝石「月」を追う旅が、禁忌の恋と世界の謎を結びつける。
早川書房版、角川文庫版、ハルキ文庫版、新装版で刊行された山田正紀の代表的な長編。少年戦士、呪術師、異形の怪物、失われた宝石をめぐる探索を重ねながら、冒険小説の推進力と壮大なSF的設定を合わせて展開する。
書籍情報
- 出版社
- 角川春樹事務所
- 発売日
- 2015-02-14
- ページ数
- 507ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784758438780
- ISBN-10
- 4758438781
- 価格
- 946 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 宝石泥棒 新装版 (ハルキ文庫 や 2-27) : 山田 正紀: 本
レビュー
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良くも悪くも時代を感じる
夢中で読んでしまいました。90年代あたりのRPGや漫画が好きな人には超オススメ
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「エイダ」から積読だったのを思い出したので古い物から。
終わり方がちょっと記憶と違うので戸惑う。 初読は早川版だったが、Kindel版は角川版だった。 そう言えば、「螺旋の月 宝石泥棒II」も有ったがKindel版は無いので残念。 「螺旋の月 宝石泥棒II」の紙の本はハルキ文庫なので電子化は無理かな。
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巧みに書かれた異世界ファンタジーSFの大作だが絶賛するには足らない
山田正紀の代表作と言われている異世界ファンタジーSFの大作。30年ぶりに読み返してみたが、やはり山田正紀はうまいなあと感心する反面、絶賛するには何かが足らないようなもどかしさを感じた。この世界に跳梁跋扈するバケモノ同然の生物を作り上げた力業は凄いのだけど、個人的に生理的嫌悪を催してしまったのもある。又終章のSF的種明かしも当時ほど驚けなくなってしまったし、ラストを含めた全編に漂う暗い救いのなさも大作だけに気になった。
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長くても飽きさせない
神話的恋愛物語が続いて行くのかと思いきや、実は骨太のSF作品!この作品もまた絶望的かつ観念的でありますな… でも、まあそれがなんとも癖になる訳で
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イメージの奔流
昨今のスタイリッシュなSF作品とは異なるまだるっこしさがあるものの 40年近くも昔の小説だとは思えない、鮮烈なイメージの具現に圧倒されます。 それだけに、ラスト近くのネタバラし部分が残念で…。 それは後続作品を読み飽いた21世紀の人間の勝手な言い分ですが。 初出は1980年だとか。 あの「ニューロマンサー」訳出と同じ年だと思うと感慨深い。
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魅力的な世界の裏にしっかりとした理屈も用意されているという完璧な作品
本書のベストセリフ 「いったい愛などというものに、 はたしてそれほどの価値があるのだろうか……」 想像できないものを想像する天才山田正紀。 今回のモチーフは、植物知性というか、現実とは全く違う生態系のファンタジー世界で、 テーマは人類進化テーマの特殊タイプ人類退化ものである。 月が消滅した超未来、 地球には全高100メートルを越す巨木が生い茂り、 人類は食物連鎖の頂点から滑り落ちていた。 人間より優れた植物や神が存在する世界での冒険ファンタジーと思わせて、 ラストは小松左京の『結晶星団』ぽいSFになります。 女とセクースする為という誰もが理解出来る動機で冒険に旅立った主人公は、 インドシナファンタジー世界、 中華ファンタジー世界、 イスラムファンタジー世界を巡る冒険の果てに成長し、 愛などどうでもよくなるのが素晴しい! 想像の翼を自由に羽ばたかせた驚天動地の異色のファンタジー世界とは言うが、 凡百の作品では、テックレベルと政治形態が存在しなかった組み合わせであるだけである。 職業階層や倫理観が現実世界とほとんど同じ糞ファンタジーが氾濫しているが、 さすが天才の山田正紀、狂人という職業が出てくるわ、 四親等間のセクースが一番のタブーとされたり、 オリジナリティが物凄い! 大長編というよりは、三つの中篇連作だが、 どれひとつとっても軽く日本ファンタジー大賞の水準は越えている。 ファンタジー世界にモンスターや神が存在する理由も説明してしまう完璧さ。 ファンタジーというものは、主人公がパーティを組んで冒険するものだが、 ラストで主人公チームと同じ職業構成のパーティが複数あったことが明かされ、 主人公造形の点でも異色である。 主人公なんだが、実は量産タイプの雑魚だったのだw 主人公チームなんだから勝つという安易なハッピーエンドにはならずに、 裏側に神の陰謀があった素晴しいストーリー展開である。 巨大蜘蛛とか空飛ぶ魚とかファンタジー世界の動物が、 見事な生態系を作っているファンタジーの傑作である。 実はSFであるが、難しい理屈は気にしないで、 魅力的な世界に浸って下さい。 表に見える世界だけでも充分傑作なのに、 裏にしっかりとした理屈も用意されているという完璧な世界である。 読み易さと作品の完成度と感動の量を比較すれば、 もっとも支持される山田正紀作品なのは間違いない。
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懐かしい名作
随分昔に一度読んで結構ハマった。昆虫世界というSFワールドを舞台にした野心作で、当時はだいぶ売れたのではないか。最近でこそゲームが普及して多様な世界観が一般的になっているが、発刊当時はまだ珍しかったように思う。彼の作品は別世界を筆力で描くという意味で先進的である。あまりに作品群が多様過ぎて次第についていけなくなった記憶があるが、しばらくぶりに他の作品もトライしてみようと思う。
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だるい感じ
話の大筋はとても魅力的だ。月を宝石に見立て、それがなくなったために探すというのだ。月泥棒と月探索。宇宙を感じさせ、壮大で、幻想的で、まさに一級のSF的な大筋だ。 しかし、面白いのは大筋だけである。肝心の物語の内容はというと、ぜんぜんダメダメなのだ。冒険はありがちで三流で、まったく盛りあがらない。一部で非常に褒められている作品なので期待してしまうかもしれないが、B級で二流で古くさい平凡な冒険ものである。この分厚い長さを読むだけの価値はない。読後の感想は、だるいのひとことである。せっかくの宝石泥棒という魅力的な前ふりを生かすだけの結末もない。
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