岡倉天心の比較文化史的研究: ボストンでの活動と芸術思想
岡倉天心のボストン時代に焦点を当て、活動、言論、芸術思想を比較文化史の視点から検証する研究書。大部の学術書として刊行され、受賞対象書籍の ISBN とページ数が確認できる。
作品情報
ボストンでの活動から岡倉天心の思想を読み直す。
思文閣出版から刊行された清水恵美子の研究書。A5 判・548頁、ISBN が出版社公式で確認できる。
レビュー要約
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作品の構成と題材の切り取り方が評価され、受賞歴や書誌情報からも同時代の表現として注目されたことが確認できる。
書籍情報
- 出版社
- 思文閣出版
- 発売日
- 2012-03-01
- ページ数
- 540ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784784216055
- ISBN-10
- 4784216057
- 価格
- 9809 JPY
- カテゴリ
- 本/アート・建築・デザイン
Amazon.co.jp: 岡倉天心の比較文化史的研究: ボストンでの活動と芸術思想 : 清水 恵美子: 本
レビュー
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オペラ「白狐」にまつわる二つの疑問
2015年夏、敗戦後70年を経て学徒動員された芸大生の遺作としてオペラ「白狐」の楽譜・レコードが発見された。オペラ台本「白狐」は岡倉の最後の著作であり、「茶の本」等岡倉の一連の英文著作とは異質&異形の作品と見なされてきた。 この「白狐」にまつわる二つの疑問がある。なぜボストンで書かれたのか。なぜオペラ台本なのか。 「白狐」の再評価を著述の中心にすえ、膨大な資料・史料を参照・取り込んで、この二つの疑問に答えを見いだそうとした格闘の結実が本書「岡倉天心の比較文化史的研究」となる。 著者が感じたボストンと日本での岡倉のイメージのズレの大きさ。それは岡倉天心と覚三の差異にも通じる。彼我の相違はなぜ生まれたのか、没後の顕彰を丁寧に辿ることでその答えをも導き出した。 その結果、本書は単なる作品論に留まらず、時代を腑分けし、地域との関係性に新たな光を当て、岡倉の思想の核心に踏み込んでいる。 博士論文をほぼそのままの形で出版した本書は、著者の岡倉研究の出発点であるとともに、今後の研究者にとっての里程標となり得ている。 著者のこれからの研究に注目するとともに本書がより多くの読書人に知られることを期待したい。