チーム・バチスタの栄光
心臓外科チームで続く原因不明の術中死をめぐり、医師と官僚が真相に迫る。医療現場のリアリティと推理の面白さを両立した医療ミステリー。
作品情報
バチスタ手術の栄光の裏に、もうひとつの顔がある。
第4回「このミステリーがすごい!」大賞大賞受賞作。心臓外科チームの連続術中死をきっかけに、病院内部の矛盾と人間関係があぶり出される。
書籍情報
- 出版社
- 宝島社
- 発売日
- 2006-02-04
- ページ数
- 375ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784796650793
- ISBN-10
- 4796650792
- 価格
- 2862 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
東城大学医学部付属病院では、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」を作り、次々に成功を収めていた。ところが今、三例続けて術中死が発生している。しかも次は、海外からのゲリラ少年兵士が患者ということもあり、マスコミの注目を集めている。そこで内部調査の役目を押し付けられたのが、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥だった……。 (バチスタ手術とは) バチスタ手術は、学術的な正式名称を「左心室縮小形成術」という。一般的には、正式名称より創始者R・バチスタ博士の名を冠した俗称の方が通りがよい。拡張型心筋症に対する手術術式である。肥大した心臓を切り取り小さく作り直すという、単純な発想による大胆な手術。(本書より)
レビュー
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すごい
さすが、抜きん出た作品。
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それなりに楽しみましたけど
わたしには合わなかった。 医療ものとして専門的レベルが高過ぎて?現場の雰囲気が、全然膨らまず、置いてけぼり感。 登場人物のキャラ設定が不自然。作り話の小説にしても、人間味がなさすぎ?白鳥だけでなく、まあまあ全員。 犯人探しじゃなかったのに、結局、犯人探しになり、犯人疑惑な真実や、犯人の動機など、伏線なしで、後付け感しかない。 しかしまあ、最後まで読み進めれたのは、エンタメ性ですね。 違和感は晴れてはいませんが、、?
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綺麗な状態でした。
無事に届きました、有り難うございます!
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到着までの期間
商品に全く問題はなかったのですが、到着までに時間がかかりすぎるように感じた。
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キャラクターの設定がいい
田口先生と厚労省の白鳥のコンビが、事件を解決していくの ですが、映画は観ていないけど、ドラマのほうが断然面白かった ですね。容疑にあがる先生たちの心情などがあまり伝わって こない。ドラマで見ているので、既に犯人はわかっているのだが、 それにつながる伏線がなかったりして…。 この作品は『田口先生と白鳥の誕生秘話』作品なのかな? という気もしないではないです。 ただし、田口先生が一人称で語る部分はユーモアがあって面白い。 白鳥の存在もいい。 ただ、医学ものの小説としたらちょっと印象が薄い気がします。 一般人にはなじみにくいかなぁ。
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伏線回収がしっかりしていた
ブラックペアンシリーズを読了後に、同じ世界観のこちらの本を購入。 作品としては「チームバチスタ」が古い(デビュー作)とのことですが、文章が簡潔で伏線もしっかり回収されていて完成度が高く感じられました。主人公視点の描かれ方をしているのも読みやすかった一因かもしれません。 続編も購入しました。
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栄光の陰に潜む・・・最先端技術の医療現場
東城大学医学部病院の誇る心臓手術「左心室縮小形成術」通称創始者R.バスチタ博士の冠した俗称「バスチタ手術」。 アメリカの心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生を臓器制御外科助教授として招聘し構築された「チーム・バスチタ」。 桐生助教授率いる7名の心臓移植の代替手術は100%の成功率で栄光に輝く中、立て続けに3例の術中死が起こってしまう。 この内部調査を院長が依頼する不定愁訴外来の「田口公平」。 田口にとっては何故自分が調査の依頼を引き受けなければならないのか困惑の色を隠し切れない中、院長の言葉が続く。 「術死には3つの可能性がる。たまたま連続した不運。医療事故。悪意によって事態が引き起こされた可能性。・・・」 調査開始からチーム全員の聞き取り調査。この会話がまたさらに田口らしく愉快にも思える。鋭い洞察力をもち備えながら個々の言葉の深層心理まで読み取る力量は素晴らしい。 しかし調査は難航。 国境なき医師団から日本に来日した南アフリカ国籍のアガピ君7歳。 手術室の臨場感溢れる描写は素晴らしく繊細に鮮に手際よくまるで音楽の無駄のない旋律に奏でられるように手術は進んでいき成功。メスさばきに魅了されるほど桐生助教授の手腕は輝かしい。 院長に報告書を上げるや否や院長が未然に内密に調査を依頼しておいた厚生労働省大臣官房秘書課付技「白鳥啓輔」が調査に加わる。 この田口と白鳥の何ともいえないコンビの愉快さに重々しい医療術死の中本書はユーモラス性を含みまた個々のキャラを細部に渡る描写で際立たせ語りの巧妙さが読者の脳幹を妙に最期までくすぐり最終場面まで一気に読み上げさせてしう。 専門知識を駆使した細部の確かさ リアリティなどがしっかり織り込まれている。その点でも医学ミステリーとしては評価したい。 主人公の田口と白鳥のコンビ物はシリーズ化を懇願したい。 著者の才能を評価し今後の作品に注目!
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医療小説だけど明るい
医療系の小説は、社会の問題点を明るみにするといった使命感が漂うものですが、とりわけ作家による人の描き方が印象的でした。この作家のほかの作品でも共通して感じることは、どの人物にも人間味があり明るく、懸命でした。これがデビュー作だなんて、信じられないし、その努力や苦労は想像を絶します。 作品を紹介してくださった先輩は、この作品で医療従事者の存在意義が見直された、と語っていました。 現役の医師による視点は、ドキュメンタリーを観ているように臨場感があり、程よいコミカルさは物語の長さを感じさせません。病院という世界を、暗すぎずまた楽観的にもならずに、とても身近な存在として構築した世界観が、僕はとても好きです。 何より、ラストに向けて疾走する思考の鮮やかさは、登場人物のそれぞれに緊張感が漲るようで、演劇を観ている感覚に似ていました。健康であること、命があることを「尊い」と思えるような作品として、単なるミステリー小説ではない切なさが残るのは、僕だけではないはずです。