日本の文学賞

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あの夏を生きた君へ (スターツ出版文庫)

日本ケータイ小説大賞

あの夏を生きた君へ (スターツ出版文庫)

水野ユーリ

いじめで不登校になり、生きることに疲れた千鶴の前に、不思議な少年ユキオが現れる。祖母の危篤をきっかけに、時を越えた約束と命のつながりが浮かび上がる青春小説。

いじめ祖母と孫時間を越える約束青春

作品情報

死にたいと思う夏に、命をつなぐ約束が届く。

第六回日本ケータイ小説大賞大賞受賞作。スターツ出版文庫版では、中学生の千鶴が祖母の危篤と不思議な少年との出会いを通じて、生と死、家族の縁に向き合う物語として刊行されている。

レビュー要約

  • 重い題材を扱いながら、家族の記憶と不思議な出会いが救いにつながる点が支持されている。涙を誘う展開と、今を生きることへのメッセージが読後に残る。

書籍情報

出版社
スターツ出版
発売日
2016-05-28
ページ数
249ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784813701033
ISBN-10
4813701035
価格
339 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: あの夏を生きた君へ (スターツ出版文庫) : 水野ユーリ: 本

レビュー

  • 生きることに苦しんでいる君へ

    クラスメイトからのいじめで心がぼろぼろになってしまった千鶴。そのせいで、家族にも、心配してくれる幼馴染みにも素直になれず、きつい言葉を吐いてしまう。 死にたいとか、死ねとか、中学生のころは簡単に口にしてしまうこともあると思う。 でも千鶴は、奇跡のような出会いをして、生きているということの尊さを知る。 生きるのが苦しくて死にたい、そう思ってしまう人にぜひ読んでほしい。 これを読んだからといってすぐに悩みが解決するわけでも、気持ちが軽くなるわけでもないだろうけど、この本が伝えたかったことが心の片隅にでも残っていたら、きっと生きる力になる。

  • 考えさせられる1冊

    若い学生時代というのは反抗期や思春期が重なることもあり、人間関係が大きく荒れる時期でもある。話の中で現在社会現象とも言える「いじめ」も絡んでいて、更に命が軽くなっている現代でよく使われる決して口に出してはいけない言葉を口にしてはいけない理由を三章すべてにおいて大きく語っている。戦争を体験したことのある日本でここまで平和な時代に生まれたのだから一人ひとりがどれだけ命を大切にするか、もっとじっくりと考える時間を与えるべきだと強く感じる。 正直、携帯小説の一種であろうという気持ちで読んでいたが、そうした枠に収まるのはとても勿体ないように思えるほど素晴らしい作品であった。 今、自分のクラスでイジメがあって、虐めている人、苛められている人、どちらが読んでも様々なことを考えられる本になっていると感じる。主人公はいじめられていて色々な経験から逃げずに学校へ再び通うことを決断したが、何もそれだけが「逃げない」ということではないと思う。生き続けることが全ての「逃げない」という事の定義だと思われるのでそうした悩みを持っている人たちに一冊の読書本として読んでもらいたい。

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