作品情報
杖を直すために必要だったのは、千年前に絶滅したはずの竜の心臓だった。
第11回GA文庫大賞奨励賞受賞作。魔法の杖は持ち主に合わせて作られる一点物であり、師の遺言を受けたイクスは、未知の素材でできた杖の修理に挑む。芯材が竜の心臓だと分かった時、修理の期限は単なる仕事の締切ではなく、絶滅した竜をめぐる旅の始まりになる。
レビュー要約
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職人が素材を見極める過程を軸にした導入が魅力とされ、剣戟よりも手仕事と伝承の積み重ねで世界を見せる点が評価されている。落ち着いた筆致のため、派手な展開を期待する読者には穏やかに映る可能性がある。
書籍情報
- 出版社
- SBクリエイティブ
- 発売日
- 2020-01-11
- ページ数
- 320ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.8 x 1.6 x 15.1 cm
- ISBN-13
- 9784815603960
- ISBN-10
- 4815603960
- 価格
- 51 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
「この杖、直してもらいます! 」 半人前の魔法杖職人であるイクスは、師の遺言により、ユーイという少女の杖を修理することになる。 魔法の杖は、持ち主に合わせて作られるため千差万別。とくに伝説の職人であった師匠が手がけたユーイの杖は特別で、見たこともない材料で作られていた。 未知の素材に悪戦苦闘するイクスだったが、ユーイや姉弟子のモルナたちの助けを借り、なんとか破損していた芯材の特定に成功する。それは、竜の心臓。しかし、この世界で、竜は1000年以上前に絶滅していた――。 定められた修理期限は夏の終わりまで。一本の杖をめぐり、失われた竜を求める物語が始まる。
「竜と祭礼 ―魔法杖職人の見地から―」で第11回GA文庫大賞《奨励賞》を受賞。
レビュー
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地味で良作
ライトノベルというものを久しぶりに読んだが、非常に良かった。 Pinterestで表紙の子を見たことがあったので何となく読んだ。 題材は新鮮で、登場人物は地味で淡々と進む物語だが全く飽きることはなかった。 作者の新作が出たらまた読むと思う。 あとがきは、ひどい
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手探り探索ファンタジー
専門用語は割と多めですが辟易せずに興味を唆られる良いファンタジーでした。 基本的に杖職人の話なので冒険ファンタジーとは一風変わった視点からものを見る物語です。それが独特の空気感を作り出していて、とても新鮮でした。 伏線の張り方も回収も綺麗で、全体的に完成度が高いなと感じました。2巻が出るのが楽しみです。
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必読です
すごく面白い。 ファンタジー要素取り込んだミステリです。 途方もない目標を少しずつ手がかりを探しながら進んでいって核心にいたったときの気持ちよさといったらないですね。 読後感は爽快な気分と少々の虚しさです。 ミステリがメインなので戦闘シーンなんかはありません。 落ち着いていて奥が深い物語を読みたい方におすすめです。 次巻も購入しましたがこの厚さと面白さで400円って! なろう系の文庫本の1000円くらい出すなら絶対この作品を読んで頂きたいです!
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質の良いオールドファンタジー。展開が平坦かつ統一感がない
職人もののファンタジー。派手なシーンは少なく、ミステリ風味に話が進んでいく。 世界設定が凝っていて、描写も上手いので異世界感を存分に味わえる。 キャラは造形は良いのだが、作中であまり掘り下げられないので親近感が湧きにくい。 特にヒロインは、性格、生い立ち、過去の出来事とも非常によく出来ているのに残念。 過去の出来事がもっとストーリーに関係してくれば面白かったのだが……。 ゆったりとした展開は好き好きだが、現代の感覚からするとさすがに緩すぎるか。 まともな危機も無いまま終わってしまったのは悪い意味で驚いた。これもキャラに愛着が持てない原因の一つ。 より問題なのはストーリーの統一感の無さで、まるで前半後半で違う話を繋げただけのように見える。 重要な要素であるはずの魔法杖が、ほぼ序盤しか出てこないのはどうなのだろう。 ストーリーとキャラの絡みも薄く、主人公は大いに換えが効く上に大して活躍もしない。 一応主人公たちの過去と、物語の核となる存在に関連性はあるのだが、唐突かつさらっと流されるため心に残らない。 これ以外にも唐突に明かされる設定が多いのはマイナス点。 総合すると、雰囲気を味わうにはいい小説。ストーリーに期待してはいけない。
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上質なファンタジー伝奇ミステリ
散りばめられたヒントから物語の核心に迫っていくという点で、本作は非常に作り込まれたミステリであり、ファンタジーものであり、さらにその中で伝奇ものをやっているという盛り盛りな小説です。 伝統に隠された謎解きというジャンルが好きな方であれば、読んで損はないと思います。
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職人ものプチ冒険譚かな・・・
魔法の杖職人になろうとする主人公が、杖の修理依頼も持ち込んだヒロインと訳あって冒険もどきの道中を繰り広げるって話だったかな。 実直な主人公が真摯に杖作りいや修理というか、その準備材料集めに奔走するだけのこと。ちょっとヒロインにミステリアスな事情があって謎掛けだか伏線になっている。 正直、ヒロインはトラウマ的なものを抱えていて意固地で保守的っぽいので人好きのするタイプではない。どちらかというと排他的で独善的な性格であるので、ヒロインとして捉えるより主人公の話し相手と考えた方がよい。そこが私小説として作品の風味を出していたとも思う。戦争だの何だの大層なテーマを出しているが、結局それらに白黒つけられる展開でもないので、主人公周辺で顛末がつく私小説に終始するのが無難だろう。社会風刺としてはヒロインの思考が現状肯定の排他的で独善的なものなので偽善にも何にもならず詰まらない限りだけど、主役は主人公の魔法の杖職人なので、ヒロインは滑稽な愚者とでも思っておけば良いかと。
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上質なファンタジー
最後まで中弛みなく読めた。 最後に明かされる竜の正体と彼らの選択には泣かされた
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世界観好きにとてもおすすめ。
静かで穏やかな、僅か時間のお話。 されでこの中には胸高鳴る世界の彩りと青年と少女のお話が詰まっています。 是非、お取りください。