作品情報
静かな語り口の中に、若い感性と幻想的な気配を漂わせる小説。
静かな語り口の中に、若い感性と幻想的な気配を漂わせる小説。題名の詩的な響きどおり、贈与、記憶、親密さをめぐる繊細な世界を描く。
レビュー要約
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読者からは、題材の鮮明さと時代の空気を伝える筆致が評価される一方、背景知識を要する重さを感じる声もある。
書籍情報
- 出版社
- ベネッセコーポレーション
- 発売日
- 1986-01-01
- ページ数
- 272ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784828821795
- ISBN-10
- 4828821791
- 価格
- 189 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
帯ありません。若干のスレと少しヨゴレは ありますがほぼ普通です。中身はきれいです。
レビュー
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古風な群像劇
おそらく作者の自伝的内容を含むのだろうから、60年安保のあと、製薬会社を舞台に、作者本人であろう土井芹子、小庭百合子、大門梅子、板垣蕗代、枝折戸葵といった22から26くらいの娘たちが、苦悩しつつ生きていくさまを描いて、後半はそれから十年くらいあとになっている。結婚した者しない者、百合子は脳の手術をし、芹子は印刷会社社長と結婚して自費出版するが、父親から名誉毀損で訴えると怒られる。これが作者の実体験なのだろう。1984年12月『海燕』掲載で、刊行は86年1月。野間文芸新人賞受賞である。古風で、作者が早く死んだこともあってものがなしい。
関連する文学賞
- 野間文芸新人賞 第8回(1986年) ・受賞