日本の文学賞

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トウヤのホムラ

ファンタジア大賞

トウヤのホムラ

小泉八束

祟り神として生まれ、封印されて育った少年トウヤを主人公にした伝奇アクション。少女の来訪をきっかけに、閉じられていた力と家系の因縁が動き出す。

伝奇封印

作品情報

封印された炎神の少年が、少女との出会いから外の世界へ踏み出す。

KADOKAWA 公式で 2005年1月20日発売、324ページの富士見ファンタジア文庫として確認できる。水神の一族に炎神として生まれた少年の孤独と解放を扱う。

書籍情報

出版社
富士見書房
発売日
2005-01-20
ページ数
313ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784829116791
ISBN-10
482911679X
価格
245 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

新しい世代を切り開く、新世代伝奇アクション! 準入選! 船津東哉は、神である。呪術士の一族に祟り神として生まれたトウヤは、6歳の頃より封印を施され、社に閉じこめられたまま鬱々とした日々を過ごしていた。そして彼が16歳になったある日、少女が彼のもとを訪れた。

レビュー

  • 00年代の伝奇作品

    親族に裏切られるように封じられた神の力を持つ少年の物語。 随所に自分を飼い殺しにしてきた一族への復讐への想いが描かれています。荒神の復讐譚という物語の流れに対して、冒頭に描かれるのは非常に穏やかな主人公の日常の場面。 それが復讐を嘯く主人公の芯となって物語を引き立たせてくれるように感じました。 そこがなろう系のざまあとの最大の違いではないかと思いました。 主人公が抱いているのは復讐に紛れさせた悲しみと孤独、そして復讐を語る時の自由になった自分の姿こそ、本当の願いではないかと読み解けます。 主人公を慕う者、利用しようとする者、それぞれの理由で主人公を縛ろうとしてきます。 主な登場人物は全員が少年少女の年齢です。大人の思惑とは違う、青さを感じるその欲する姿が、遠い昔の蝉しぐれのような懐かしさを感じさせてくれました。 ネットは登場したがスマートフォンのない時代の、SMSのない時代の空気の懐かしさもありました。 そういった諸々を加えて、私にとっては星五の作品でした。

  • 体の一部がスゴイんです

    舞台が現代日本で、特殊な能力を持った一族がいて、妖怪退治みたいなことをやっていて、虐げられていた主人公が復讐を始める……という伝奇アクションではありがちなパターンでしょうか。『風の聖痕』に似ている、というのもうなずけます。 主人公は実は、神、です。よくよく考えたらこの設定って凄いと思うのですが、それについての描写が押しが足りず、あまりインパクトが無かったですね。これは非常に惜しかったです。 文章は読み易く、描写も全体的に見れば巧いと思います。 主人公とヒロインの関係のもどかしさが、本作品『トウヤのホムラ』のウリらしいですが…言われてみればなるほどもどかしいかもしれませんね。もどかしいかもどかしくないかと問われれば、はい、確かにもどかしいです。 イラストについては賛否あるのでしょうが、私的には悪くはないと思いました。ただ、表紙イラストについては、本当は左下の部分に狼のマリオ(?)が描かれているはずですよね? スペースの都合上表紙には映っていませんが、これもなんか惜しいです。

  • イラストが……

    なんでか分かりませんが、挿絵がないということで星一つマイナス。 続編が出なかったのが残念でなりませんが、文章は文句なしに面白いです。 後からでも、イラストを収録してほしい…… 「青く澄んでいく、この恋も未来も」のように電子書籍化してない作品もあるので、電子書籍化してくれただけいいんだろうけど。

  • 小説の快感だと思います。

    ライトノベルの真髄というべきものを久しぶりに味わった心地です。 マンガやアニメに比べて、小説が圧倒的アドバンテージを誇る部分、 それは、奥深く多層的に秘められた人の心の描写に他なりません。 多くのライトノベルはアニメの原作かと見まごうような(実際にアニメの原作になっちゃったりしますが)『ストーリー文』と化している物をよく見かけます。 それらはそれらで1つの面白さがありますが、たまにこの作品のような『小説書き』に出会うと、小説というものに惚れ直します。 心とは秘めるもの、そんな小説が好きな方は、是非お読みください。

  • 風の聖痕・劣化版

    身近な者に虐げられていた主人公、強気な少女、宗家と分家・・・など、あまりに山門敬弘氏の風の聖痕にそっくり。 しかも構成がめちゃくちゃで、読んでてイライラする部分が多々ありました。 冒頭部分に読者を惹きつけるようなものがない点も気になります。読書好きならともかく、普通の人が書店で手に取ったとき、こんな始まり方をする小説を読むだろうか?と疑問に思いました。 その上、挿絵が酷いです。ヒロインや脇役の少女を重点的に描いている割に、主人公の年齢が描かれるごとに違って見えるほどお粗末。 こんな挿絵なら無い方がまだマシではないでしょうか? 文体は可も無く不可も無くといった具合。 もし続編があるのなら、2巻以降に化けることを期待して、 ここでは☆2つとさせていただきます。

  • 復讐の話です

    何年もの間封印され続けて許可無く外に出ることすら許されない少年が、異変を解決するためにある少女によって封印を解かれます。自由を勝ち取り、自分を封印した一族に復讐をするために「この世ならざるモノ」と戦うお話です。 わかりやすいキャラクターと設定でした。戦闘シーンもなかなか楽しめるものでありました。しかし、登場人物の会話などに多少違和感を感じるかもしれません。その点に関しては続編が出れば説明などがあって明らかになると思うような部分だと思うので、それほど気にするようなことではないと思いますが。今後のキャラ同士の関係が気になる一冊だと思います。なので、☆3つとさせていただきたいです。

  • 楽しいのですが・・・

    この作品が出たのが平成15年の1月です。あとがきには続編を出すと書いてあるのですが、現時点では出ていません。この作者自体の作品も他には何一つ出ていません。ストーリーもキャラクターも非常によく描かれていて続きが気になるだけに・・・・・出して欲しい!それを差し引いても評価5です。続きが読みたくなるのでこれから読む方にはそこを考えた上で購入して欲しいです。

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