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リュカオーン (富士見ファンタジア文庫 25-1)

ファンタジア大賞

リュカオーン (富士見ファンタジア文庫 25-1)

縄手秀幸

リュカオーンは、縄手秀幸による準入選作品。受賞時の評価対象として、人物・時代・表現の焦点を通じて読者や観客に余韻を残す作品である。

受賞作文学人間ドラマ

作品情報

リュカオーンは、縄手秀幸の表現が受賞という形で評価された作品である。

リュカオーンは、縄手秀幸の活動を代表する受賞対象の一つとして位置づけられる。NDL Search で『リュカオーン』と縄手秀幸名の書籍を確認し、ISBN を採用した。Amazon JP は作品名と著者名で検索した。 作品そのものの内容を中心に紹介し、掲載誌や関連媒体の識別子は採用していない。

レビュー要約

  • 受賞歴からは、題材への向き合い方と表現の完成度が評価された作品として読める。静かな構成や専門性の高い題材を含む場合も、作品の核にある緊張感が受け止められている。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
1990-07-01
ページ数
298ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784829123621
ISBN-10
4829123621
価格
2080 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

Amazon.co.jp: リュカオーン (富士見ファンタジア文庫 25-1) : 縄手 秀幸, 天野 喜孝: 本

レビュー

  • とても気に入りました❗

    古本なりの焼けありますがそれが味があってとても良い商品を手にすることができました。何といっても天野先生のイラストがいい❗

  • ヤングアダルトの分水嶺に位置づけられるべき作品

    およそ二十年ぶりの再読。 富士見ファンタジア長編小説大賞の第一回準入選作。まだライトノベルの呼称が定着していなかった当時ならではの、ヘビーでハードなヤングアダルトSFであります。 人類が人の姿を失った未来の、改造人間の大男ジャックと謎の美少女リュカオーンをめぐる物語は意外にベタな展開。むしろインパクトが強烈なのは発端となる過去の大破局でして、進化の先行種、フィラデルフィア実験、ヒトラーの第三帝国、水晶頭蓋骨、異端カタリ派、アトランティスの知識と、オカルトネタのてんこもりでかつての『ムー』読者は大喜びですよ。著者もきっと愛読者だったのでしょうね(憶測)。 荒削りな展開に語り口ははなはだ冗長ではあるんですが、全編にみなぎる熱気が圧巻の一作。 残念ながら、著者の作品で刊行されたのは『リュカオーン』一作のみ。同賞の同期準入選作が大ヒット作『スレイヤーズ!』だったことを振り返ると、『スレイヤーズ!』と共にまさにヤングアダルトの分水嶺に位置づけられるべき作品だったといまさらながら気づかされます。新作が読めなかったのがつくづく残念。

  • 忘れられた名作

    『セルフ・デストラクティブ・シンドローム』なる現象とそこから派生したある計画により、 人類の大部分が異形の存在と化してしまった奇妙な未来を描くオカルトSF。 まず、現存ずる人類とはかけ離れた異形の者たちがごく普通に闊歩する街、 ひいては世界そのものに魅入られた。その妖しい雰囲気に天野喜孝のイラストが、 あつらえたように馴染んでいる。 また、既存の創作の設定をうまく取り込むことでとにかく説明を削り、 軽快なテンポを実現していた『スレイヤーズ』と違い、 やれ水晶髑髏だフィラデルフィア実験だダークマターだバイオハザードだ事象の地平線だ……と オカルト要素ぎゅうぎゅう詰め。これでもか!これでもかっ!と作者のやりたいことをつぎ込んでいて、 凄い密度。300P程度じゃ俺は収まり切らないぜ、という熱気が伝わってくる。 正直、十数年前の初読時ですら一つ一つのネタはそう目新しくは映らなかったけど、 それらを自分のものとして世界を構築し、結末までぐいぐい引っ張っていくパワーに圧倒された。 『スレイヤーズ』と比してやたら重厚なイメージを持ち続けていたけど、 今回読み返してみると意外にユーモラスなところもあり。 主人公コンビであるサイボーグの大男と天真爛漫な少女のキャラクターも魅力的で、 つくづくこの1作で消えたのが惜しまれる作家だった。 それと当時は分からなかったけど、登場人物の一人の名前が「カトゥルフ・クゥ・リトル」 というもので笑った。何がおかしいかというと、『スレイヤーズ』の魔王の名前も クトゥルー神話経由の「シャブラニグドゥ」なんですよね。意外なところで共通点が。 みんなそんなに邪神様が好きか!

  • 重のリュカオーン

    富士見書房が行った第一回ファンタジア長編小説大賞にて、『スレイヤーズ!』とともに準入選に輝いた作品です。 『軽』のスレイヤーズに対して『重』のリュカオーンと言われたように、 ムアっとする空気が匂ってきそうなほど濃密な世界観と、しっかりとしたストーリーがあるリュカオーンは、迫力が感じられておもしろかったです。 天野喜孝氏の絵もばっちりはまってました。 いかんせん世界観とミスマッチな軽い会話や、オチを引っ張りすぎる構成、独裁肯定と受け止められる表現など、甘さはありますが、デビュー作として、次回作を期待できる作品でした。 著者はこれ以降作品を書いていないようなので残念です。

  • 一作で終わってほしくなかったけど

    軽のスレイヤーズ、重のリュカオーンと称された、ライトノベル黎明期の代表作の一つの『リュカオーン』です。当時はライトノベルという呼称は無かったかもしれませんが。 力作です。小説としての完成度は非常に高いと思います。キャラクター同士のかけあいや登場キャラの奇天烈さでウケを狙うのではなく、純粋に小説としてのストーリーで面白さを出しています。 化学調味料を使って容易に味付けをしているのではなく、様々な素材を自分なりに調理して出汁を取っている、といった味わいです。 確かに内容は重いです。「ライトノベル」というジャンルとなるからには、軽くなければあまり人気が出ないのはこの当時からの宿命だったでしょうか。

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