作品情報
ばけらの表現世界を伝える『友井町バスターズ』。
『友井町バスターズ』は、ばけらによる作品。fantasia-grand-awardの受賞作として知られ、作者の関心や表現の特徴を示す一作である。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 1997-06-01
- ページ数
- 304ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784829127452
- ISBN-10
- 4829127457
- 価格
- 296 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
Amazon.co.jp: 友井町バスターズ (富士見ファンタジア文庫 80-1) : 水無月 ばけら, 森山 大輔: 本
レビュー
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ライトノベルよりもヤングアダルトよりも、ジュブナイルと呼ぶのがしっくり
およそ十数年ぶりの再読。 2070年の近未来(?)、夏休みには少々早い、ひと夏の冒険譚であります。 ライトノベルよりもヤングアダルトよりも、ジュブナイルと呼ぶのがしっくりくる本作。休みの日にみんなでちょっと遠出を、といったノリで物語は進みますが、そこは近未来の小学生たちが主人公。宇宙船で地球のまわりを一周したり、ロボットと戦ったり、音速で飛行するシャトル上で壮絶なバトルをやってのけたりします。この子たち、大長編ドラえもんや名探偵コナンもびっくりのオーバースペック揃い。 こうしたライトノベルは年長になってから読み返すと、テーマや描写が古びていたり、無理矢理に差し挟まれるコメディ描写が寒々しかったりで、けっこうつらいものがあるんですが、本作の場合はもともとコメディタッチということもあり、読んでいて違和感を覚えるようなこともありません。ただ・・・次々に出てくるサブカルネタが古い(笑)。サンダバードやらタイムボカンやら、設定上100年前のサブカルに精通する小学生たち! 惚けたノリながら、時々ダークな描写もあり。暖かさと残酷さが混じり合った奇妙な味わいです。続きが読めなかったのがたいへん残念。 もうひとつ、残念なところを挙げると誤植がけっこう多いんです。ちゃんと校正してください。
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ノスタルジーな子供時代
子供の目線から見れば、ありふれたこの世界も真新しく大きなものに見えます。 せいぜい自転車で移動できる程度の狭い行動半径ではあっても、壮大な冒険の舞台です。主人公はもちろん自分。子供であれば、誰しも主人公になれる権利を持っているものです。 そういうことを思い出させてくれる『友井町バスターズ』。 主人公も主要登場人物も子供です。 そりゃ、大人であっても、自分の人生の主人公は自分だし、自分でなければならないのですが。 ライトノベルの読者は、大人と子供の間のどちらでもないグレイゾーンの中高生ぐらいが多いと思います。子供の視点の良い部分を忘れずに大人になってほしいというメッセージと読み取ることもできます。深読みすればですが。
関連する文学賞
- ファンタジア大賞 第8回(1996年) ・準入選