作品情報
夏休みの宿題が終わったら勇者になる、という無茶な目標から冒険が始まる。
受賞時タイトル『勇者と過ごす夏休み』は、刊行時に『勇者リンの伝説 Lv.1 この夏休みの宿題が終わったら、俺も、勇者になるんだ。』へ改題された。勇者になりたいカイと落ちこぼれ勇者リンが、宿題と冒険を同時にこなそうとする、ギャグ色の強いファンタジーである。
書籍情報
- 出版社
- 富士見書房
- 発売日
- 2013-01-19
- ページ数
- 298ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784829138472
- ISBN-10
- 4829138475
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
これは、伝記士課程に振り分けられた活字アレルギーの少年・カイと、勇者課程の落ちこぼれリンが『夏休みの友』を片手に繰り広げる“宿題"という名の愛と涙の冒険の日々を綴った伝説の記録である――!
レビュー
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古典的コント(褒め言葉として)
ノリツッコミと天丼ネタ、変態キャラとギャグの基本路線をがっちり踏襲の学園ファンタジー物。 オタ知識をベースとしたパロディ的ギャグではなく、古典的コント的な構成。 ただ、文章と台詞の効果を上手く生かしていると思う。 ヒロインのリンはアホのようですが、どことなくきゅんとくる魅力があります。
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キャラクタ、ギャグ、文章のリズム、それぞれが優秀です
久しぶりの、声をあげて笑えるコメディでした。 もちろん、ギャグの好みは人それぞれですし、笑いの質も一様ではないので一概には言えません。 けれど、少なくとも私が今までに読んだ中では、最高レベルの出来だということは断言できます。 とってつけたようなギャグではなく、しっかりと作者がそのギャグの性質を飲み込んで、自分なりに昇華しているという印象。 多分、文章のリズムの取り方が、バツグンによいのでしょう。 パロディギャグも、相当紛れていますけれど、それが不快に感じない書き方がされているのですよね。 ラノベで好きなコメディは、他にもいくつかありますが、この作品は他人に薦めたくなるほど完成度が高かったです。 ギャグを解説したり、ネタばらしするほど白けることはないので、それ以上の具体的なことは書きませんが、それ以外の要素もよく構築されています。 惜しい点を上げるとすれば、ライバルキャラクタ(?)が続刊の伏線となっているだけで、この第一巻内では噛ませ犬程度の役回りに始終しているということでしょうか。 ただ、決して無駄な配役というわけではなく、物語を引き締めるような使い方がされているのが、この作者さんの上手いところです。 実際、そのわずかな瑕疵さえ除けば、話全体のまとまりとしては破綻も見当たりません。 粗探しすればあるのかもしれませんけれど、少なくとも、粗探しなどという野暮なことをする必要性が感じられないぐらい、物語にはまり込んでしまいました。 実際、しっかりと深みも描き出している、稀に見る良作だと思われます。 大賞を逃して金賞どまりだったのは、多分、物語のスケールが大きくないからでしょうね。 シリーズ化するのであれば、物語のスケールはこのぐらいがちょうどよいかと思われるので、今後のことも考えれば、コレがベターなのでしょう。 なお、重ねて言いますけれど、ギャグの好みは人それぞれです。 ですから、このレビューを参考にして「つまらなかった」と言われても、当方は一切関知いたしかねますので、あしからず。
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絵に惹かれて買ったが
Kindle版が割安だったので買ってみたが、ギャグ系統に近い内容で好みと合いませんでした。 絵柄に惹かれて買ってしまうと損をするので注意が必要ですね。 まとめ買いで2巻まで買いましたが、続刊を買う可能性は低いです。 文章は読みやすく、気軽に読む分には楽しめます。 最後にとってつけたように、シリアス「っぽい」展開なのもどうかと…… 中途半端に持ってくると失敗するのではないかと思います。 買った後で知ったのですが、金賞を取った作品だったようですね。 金賞でこれでは正直厳しいです。
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ギャグが秀逸(若干ネタバレ有)
根幹が全てギャグで包まれてます。 すさまじいボケとツッコミのかけあい。落ち着く暇がないです。 そのギャグが好きになれるかどうかでこの本の評価が決まると思われます。 しかしギャグを全面に押し出し、その中にパロとメタも入ってくるため (作品中における)リアリティと緊張感が全くなく物語が進行していきます。 その緊張感のなさが一つこの作品においての欠点です。 というのも、最後の方にちらっとバトルシーンとか、世界に対する言及とか、葛藤とかが、ふっと出てくるんですが、 正直物語を物語として終わらせる為になんとなーく書かれたものとしてしか受け取れませんでした。 とはいえ、緊張感のなさというのもギャグと天秤にかけてやむを得ずという出てしまったのだな、と割り切って楽しめばよいもの。 そのなんとなーく書かれたシリアステイストなものも、ばっとやってばっと終わるので、目に余るということはなかった。 冒険ファンタジーをさぁ読もう! という感じで読むと肩すかしをくらう恐れがあるが、 日常ギャグコメディを肩の力を抜いて読もう! という感じで読めば、評価は高い一品かと思われる。 ちなみに「萌え」要素はあっても、「燃え」要素は皆無なのであしからず。
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面白い、がなにかが引っかかる
ファンタジア文庫金賞受賞作品、ということで購入してみました。 舞台設定としては、「冒険者たち」を育成する学校で、個性あるメンバーが「勇者の夏休みの宿題」に奮闘する物語です。 主要メンバーは「勇者になりそこねた物語りの綴り手たる主人公」「ぽやぽやとした表紙の勇者」「ニートの肉体美のオッサン」「ドS風味少女大好き花屋の看板娘」の4名。なんとも凄い面々です。 話題のノリが非常によく、軽快であるためラノベとしての面白さに溢れています。 一般ウケのしやすい設定に文章構成ということで、非常に商業作品として王道な一作です。 誰でも手をとりやすく、内容もわかりやすくシンプルな面白さがある。 ただ個人的に引っかかってしまったのが、「人間(善)対魔物(悪)」、という構図を無理やりいい話に持っていこうとしている点でした。 「(こんなにかわいい目をしてる)スライムをたおせないよっ!」というヒロインは十二分にかわいいですし、キャラ映えするのですが そこに至る過程や背景、読者に感情移入をさせるだけの理由付けが正直見えてきませんでした。 本書のボス役のキャラクターの思考など、特にどうしてそうなったという感じがあります。 ・・・ですので、面白いのに読み終えたあとなんともいえない疑問符が頭の中に残ってしまいました。 あと若干、いくつかのネタも天丼利用なので人によっては「それしかないのか!」と思う方も出てくると思います。 とはいえ、さすがに金賞を受賞しているだけあって文章自体に矛盾はありませんし、 細かい設定や流れに目くじら立てなければ楽しく読める作品だと思いました。 個人的にはもう少しニーナをうまく使ってあげたほうが、後々の伏線などにもつかえるのでいいなーとは感じましたが。
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テンポ良し
生暖かい冒険譚というとフォーチュンクエスト辺りが思い出されますが、それに今風のテンポを加えた作品でしょうか。あちらこちらに散らばっているどこからともなく持ってきた言い回しを上手く繋げています。所々描写が足りず、物語が考えているよりも先へ進んでしまっていた所もありましたが、読み進める上であとから充当されてくる感覚は、アニメを見ているようでした。主人公が物語の中心から一歩引いた立場なのが、効いてますね。
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部分部分のネタには光るものがある
一言で言うとドラクエネタばっかりです。勘弁して下さい。順当に言えば☆2ですが部分部分のネタに光るものがあるので3にしました。 最近流行っている「勇者になれなかった」もの。 勇者他職業を育成するユースタシア学園。花形は勇者とその記録を残す伝記士。 勇者になりたくて努力してきた少年カイ。あたしも勇者になるー、なノリのリン。 運命なのか単なるトラブルなのか、カイには伝記士の証である万年筆が、リンには勇者の証である剣が与えられる。 そして迎えた夏休み。 文章が読めない書けない(文盲では無く性格的に)カイと、勇者としての意識が希薄なお花畑頭のリンは、遊び呆けた結果夏休みの宿題がさっぱりだった。 残る日数はたったの10日。それまでにリンは与えられたクエストをクリアし、カイはそれを伝記にしなければならない。 戦闘力さっぱりな勇者リン。強いのに戦えないカイ。 パーティバランスを是正するために仲間にしたのは元戦士現遊び人のマッチョニート。 元召喚士現花屋のガチ百合。 しかし意外にもクエストは何とか進む。だが、旅路の中でカイたちは世界の真実と闇、厳しい現実、様々な嗜好の人間が居る事を知る。 詳しくは伏せるが、異世界から召喚されしライトタイガーが大活躍すると言う点が一番のツボだった。
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某生徒会を思い出すギャグの応酬
勇者とかそういうの多すぎとかのツッコミは置いといて凄い笑えます。 それだけです。読み終わった後感慨深いものは何もありません。 スッキリはしますが。しかしこれが金賞となると・・・。 「あぁ、富士見らしいなぁ」。そんな作品。 でも決して悪い出来ではなく、好きな人は好きでしょう。 取り敢えず他人の恋路を邪魔(?)するニーナは馬に蹴られればいいと思います。 彼女がいなければ2巻も買おうと思った。
関連する文学賞
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