作品情報
『近代日本奇想小説史 明治篇』は、横田順彌の表現を受賞作として伝える文学史研究書です。
『近代日本奇想小説史 明治篇』は、横田順彌による文学史研究書です。受賞対象として記録される作品で、題名が示すイメージと作者の関心を手がかりに、人物や土地、記憶、感情の動きを描きます。
書籍情報
- 出版社
- ピラールプレス
- 発売日
- 2011-01-20
- ページ数
- 1220ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784861940163
- ISBN-10
- 4861940168
- 価格
- 13040 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
「第32回日本SF大賞特別賞」「第24回大衆文学研究賞」「第56回日本推理作家協会賞」受賞でトリプル受賞となりました。 「日本図書館協会選定図書」に選ばれました! ! これまでになかったSF を中心とした"もうひとつの小説史"長年にわたる著者の古書蒐集はよく知られるところだが、その「ほんとうの目的は本稿を執筆するため必要かつ不可欠であったからだ」──こう語る著者が、いままでの正当派の近代日本文学史からははみ出していた異端の小説の歴史を、独自の視点から捉え直した渾身のライフワーク。
レビュー
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資料は豊富
ほとんど名前の知られていない人々の作品を、著者が選んで紹介しているのは面白かった。 また、知っている作品でも背景の考慮がなされており、ただ一読しただけではわからなかった部分の解説もあり丁寧なところは丁寧である。 図版もモノクロながら多数掲載しており、資料的価値は高いと思う。 不満があるのは、そもそも「奇想」とおいてある定義自体が不明瞭である。 著者が書いている「ハチャハチャ」小説のことを示唆しているのだろうが、自己喧伝の嫌いもある。 また、ページの大部を割いている押川春浪を著者が好きであることは有名であるが、好きな余り春浪を過大評価しているのではないか、という疑問さえ起きるほどしつこく春浪の名前が出てくる。また、他の作品に対しては執筆者の真筆か代作かの検討比較的厳しく行っているのだが、春浪の著書に関しては「代作もある」、というくらいの言い回し。研究する時間がなかったとはいえ、随分点が甘く感じられる。 勿論、春浪の評伝ではなく、流れの位置づけとしての部分ではあるが、そこにページを割くならもう少し別の作品を紹介できたのではないだろうか。 また、途中途中で著者の悪い癖で茶々を入れたり無駄口が多かったりして、興味の持てる作品に関しても興ざめすることが多々あった。 堅くなり過ぎないように、との意図かもしれないが空回りしている。論考としても読み物としても中途半端。 読み進めていく内に、評価が下がってしまったので二つ星です。 資料は潤沢に、惜しげ無く使われていることが魅力なので、未発掘、未研究の小説に触れる機会としてはいいと思います。
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夏目漱石が序文を書いた「猫」の冒険小説まで満載
明治時代の作家たちが、なんとも面白い、なんともハチャメチャな奇想天外な小説を書き残してしていることのわかる1冊。 中学、高校で学習したいわゆる前向きな、なんとも味気ない文学史とは異なる温かみのある「もう一つの文学史」がここに完結しています。明治から大正時代にかけて生きた多くの人々の多彩な生きかた、豊かな想像力をうかがい知ることができます。 まさに、日本の「失われた時」を想像力で旅したい人のための文学史です。
関連する文学賞
- 日本SF大賞 第32回(2011年) ・特別賞