お稲荷さんが通る
中国の支配下に置かれた近未来の日本を舞台に、最下層で暮らす少女が自称神さまとともに生き抜こうとする物語です。荒れた世界設定と軽やかな語り口が重なり、デビュー作らしい勢いを持っています。
作品情報
お稲荷さんが通るは、日常の手触りの中に異界の気配が差し込む物語です。
稲荷山の高層スラムに暮らす少女の身体には、役に立たないとぼやく小さな神さまが居候している。支配と貧困の中でもふてぶてしく前へ進む主人公を通して、危うい世界をポップに描きます。
レビュー要約
-
短い形式の中で不穏な余韻を立ち上げる点が評価されている。説明を抑えた語りが、読後に想像を広げさせる。
書籍情報
- 出版社
- 産業編集センター
- 発売日
- 2009-11-01
- ページ数
- 221ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784863110342
- ISBN-10
- 4863110340
- 価格
- 2291 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: お稲荷さんが通る : 叶 泉: 本
レビュー
-
評価が分かれる本かもしれません。
文章はほどほどに読みやすく、作風はライトノベルに近いように思います。 好きな人は好きかも。 残念ながら私は、「鴨川ホルモー」後初の受賞作ということで、発行までかなり期待していた分、そして私が覗いたときは評価も高かったので、読んでみたら肩透かし的な感は拭えませんでした。 設定や発想は面白いと思うのですが、作品にのめりこむとまではいかなくて、読み終えるまでかなりかかりました。 性的に赤裸々な表現が多いので、対象をある程度大人向けに設定したと思うのですが、大人が読むには文章や人物に緻密さが足りないような気もします。 アニメみたい、と書かれても、アニメはあまり見ないからピンとこないなと感じたりとか。 逆に言えば、普段から軽めの文章が好きな方が読むなら、こちらの方がいいかもしれません。 なので本当に好みだと思います。 デビューしたばかりの新人作家さんなので、今後に期待したいと思います。
-
すごい想像力
こんな未来嫌だな〜と思いました(苦笑) この本は作者のデビュー作らしいですね。なんとなく 初々しさが感じられました。次回作で作者がどのような 成長を遂げてくれるかが楽しみです。
-
リアルとフィクションが綺麗に融合した世界観。
現実とどこか繋がっている気がする世界観。軽快なテンポで語られる物語。確かに文章にアラはみられますが、私はとても面白いと感じました。 一読する価値はあると思います。これからが楽しみな新人さんです。
-
ボイルドエッグ賞って?
独特の世界観は伝わるが、不自然な都合よさ、不必要な寄せ集め感に溢れていて、魅力を感じない。 人物も、個性的で、それなりに書き分けできているのだが、主人公含め、誰にも共感できない。 ストーリーも、致命的な矛盾や破綻はないのだが、結局、おもしろくない。 ボイルドエッグ賞って、どういう基準で選んでいるのか、と疑問が残り、読後感がさらにわるくなった。
-
おしい、すごくおしい
書店に平積みされた本。その表紙からこちらを見つめるやぶにらみの目。その目に引き込まれるように、この本を手に取りました。「お稲荷さんが通る」という題名、日本が中華人民共和国、日本省特別行政自治区となった近未来的、荒廃した日本、そのまた古の都、京都の稲荷山で街娼として懸命に生きる18才の少女リリコ(またの名を稲荷)。そして彼女のあごに貼られた絆創膏の下には、八百万の神のひとりが住んでいる。ここまで面白くなる要素が満載なのに。そして物語も面白そうに走り出すのに。 おしい。ほんとうにおしい。 でも、この世界観で、この登場人物で、違った物語を読んでみたい。そんな気にさせる、そういった意味で期待を持たされる一冊です。
-
R指定?
全国の書店、アマゾンにも、お願いします 45歳のおぢぃさんも書店で本を買うので、15歳以上お断りって表示をお願いします。 10ページくらいしか読めなかったので、星1ではなく、星2にしました。 ☆本屋大賞反対同盟呼びかけ中☆
-
こんな世界が来たらどうなるんだろう
はじめの数ページでへんてこな世界に違和感なく引き込まれ、こんな世界が来たらどうなるんだろうと興味を持って読む事ができました。全体的に展開がスピード感があって最後まで一気に読み切ってしまいました。テンポがいい小説で、読了したときに快感を覚えました。逆にもう少し詳しく描写してくれてもと思うところもありますが、読んで損はない小説だと思います。
-
読んでいてどうも
私には面白くありませんでした。文章、感情描写がありきたりというか、素人の人に無理矢理小説を書かせたような感じで、引き込まれなかったので読了できませんでした。 100年後の世界もなんだか意外性に乏しく、うならされるような設定になっていないようでした。 どういう人を狙って書いているのかもよくわかりません。 どんな人がこの本を面白いと思って買うのだろうかと思いました。