サザエ計画
『サザエ計画』は、園山創介による小説。身近な題名に不穏な計画性を忍ばせたエンターテインメント小説。日常の延長にある奇妙な企てを、軽い語り口で展開する。
作品情報
サザエ計画は、日常を軸に作品世界を立ち上げる。
身近な題名に不穏な計画性を忍ばせたエンターテインメント小説。日常の延長にある奇妙な企てを、軽い語り口で展開する。
書籍情報
- 出版社
- 産業編集センター
- 発売日
- 2012-03-08
- ページ数
- 252ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784863110717
- ISBN-10
- 4863110715
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
ん? 高校一年生のあたしの家に、 突然、大きな黒縁眼鏡をかけた挙動不審の男がやってきた。 総務省から来たという。 そして「古き良き時代の家庭環境を研究する対象として、 あなたが選ばれました。日本全国からランダムに選定した人たちと、 以後、架空の家族として生活していただきます」というのだ。 名づけて、サザエ計画……ありえない!マジありえない!! 地方の平凡な一高校生のあたしが、いきなりなんで!? その後、初めて会った六人と、あたしは新生活を始めることになるのだが、 徐々にこの計画にはなにか裏の目的があるのではないかと感じはじめる。
1975年、埼玉県生まれ。拓殖大学を卒業後、金融機関に勤務。 初の小説『サザエ計画』が第13回ボイルドエッグズ新人賞に輝いた。
レビュー
-
あったかいのにヒヤリ。悲しいけど優しい。
この本を手にとる人たちは、 サザエ計画のために集められた主人公たちと同じように、住んでるところも年齢も性別も職業も、ばらばらだろう。 でもある瞬間、頭に浮かび上がるのは、きっと同じ景色だ。 心温まる家族小説、と思って丸腰で読んだら大変! いきなり、本当にいきなり、つきおとされる。 だけど、とっちらかった気持ちの中に、少しだけ光が見える。 今読まれるべき本だとおもいます。 文章粗いけどこれからがたのしみ。
-
よくあるパターン。
一読、ある推理小説を思い出した。一見無関係な人達が殺されてゆく、という筋の作品であった。その反対?バージョンである。つまらないということは無いのだが、いまいち平坦な感じであったようで、内容もあまり記憶に残っていない。
-
タイトルで手にとるが、
内容説明、以下。 低迷する日本の未来を救うための計画、その名も―。 第13回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。 ライトノベル。頭の中が完全にマンガだな、という感。文章や話の持っていき方うんぬんが稚拙。でも新人だし仕方ないのさ、というのも読み手としては分かってる人は多し、という事を踏まえまして。 主人公は地方に住む平凡な女子高校生。 政府(総務省)が絡んでる。 架空の家族として生活(サザエ計画)。 何故選ばれたのか? 謎が解ける(そんなあっさり・・)。 収束。ほのぼの。以上。 サザエさんは現代事情には合わない。なんて事は前から散々言われている。 無理矢理に現代を入れるから無理が出る、当然の事。 それはアニメでよく分かるが、小説でも同じ事するのかなと思って手に取った本でもある。 でも良い意味で後半に裏切ってくれたから、技術面で非常に勿体ないわ~と思うのだよ・・ ほのぼのと終わりましょう。
-
タイトルと着眼点に脱帽です。
厚生労働省が日本の家族、社会の再構築のための実証実験として集められた7人、 彼らは『サザエ計画』の名の下に半年間、疑似家族として暮らすことになります。 が、この『サザエ計画』にはもう一つの意味があり・・・ 日本の家庭像の再生の物語のように思わせて実は個々人の再生の物語という構成はおもしろいと思ったのですが、 クライマックスに向けての流れはいささか強引にも感じます。 ただし、実際、こんなことを考えるお役人がいたら会ってみたいような・・・ 読後感は明日というか未来を感じさせるので、良いです。
-
もったいない
設定が秀逸。発想が素晴らしいと思う。 ただし、文章が……。 キャラの気持ちや思いがそのまま文字として書かれていて、読みながら想像するための余白が全然ない。 ストーリーの進み方も鈍重で、せっかくの設定に期待しながら読んでいるのに、すぐに厭きが来てしまう。 それはキャラがステロタイプすぎるのも原因があるのかもしれない。 こういう見知らぬ複数人が集められて何かをするというストーリーは、 いろんなマンガで描かれているだけに、多少無理があっても劇的なエピソードや奇抜な展開、 スピーディーなテンポでもって描いたり、あえて書かないことで想像させるような余白を残さないと、 とてもじゃないが小説はマンガに勝てないと思う。