日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
ゴージャスなナポリタン

暮らしの小説大賞

ゴージャスなナポリタン

丸山浮草

生意気な部下、腐れ縁の大男、生者と死者、焼きそばパンとナポリタンが入り乱れる、暮らしの手触りをユーモラスに描いた小説。第二回暮らしの小説大賞受賞作として刊行された。

生活小説ユーモア食べ物と人間関係

作品情報

ゴージャスなナポリタンは、生活小説を軸に読者を作品世界へ導く。

生意気な部下、腐れ縁の大男、生者と死者、焼きそばパンとナポリタンが入り乱れる、暮らしの手触りをユーモラスに描いた小説。第二回暮らしの小説大賞受賞作として刊行された。

レビュー要約

  • 軽妙な語り口と食べ物をめぐる生活感が好評で、人物同士の掛け合いを楽しむ声がある。一方で、破調気味の展開を好みが分かれる個性として受け止める読者もいる。

書籍情報

出版社
産業編集センター
発売日
2015-10-16
ページ数
204ページ
言語
日本語
サイズ
13.5 x 1.9 x 19.4 cm
ISBN-13
9784863111226
ISBN-10
4863111223
価格
1320 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第二回「暮らしの小説大賞」受賞作! 40歳を越えてなお独身、親と同居のひとりっ子、ともふささんは日本海を臨むとある町のしがないデザイン会社の文案担当。 仕事はなかなかできるのだが、私生活は雑多な本の山に埋もれた部屋の、湿った万年床の上でうだうだ過ごす自堕落ぶりだ。 貧乏から脱出しようという気概はなく、結婚生活にも挑めず、問題を先送りする日々を送っていたが、変化は突然、やって来た。 大企業からのヘッドハンティング話、恋人の妊娠、父親の事故……。 生意気な部下と腐れ縁の大男、生者と死者、焼きそばパンとナポリタン……などなどが入り乱れながら繰り広げられる 「俺の暮らしはどうなるのだろう(不惑超えてんのに)」小説。

丸山浮草(Ukikusa Maruyama) 1966年生まれ。新潟県在住。新潟大学法学部卒業後、地元デザイン会社企画課長を経て、フリーランスのコピーライター。 『ゴージャスなナポリタン』で第二回「暮らしの小説大賞」を受賞しデビュー。

レビュー

  • けっこう笑えた。

    食べ物の描写が面白く、読了した翌日に、この小説に登場したものを、買って食べてしまった。 (ちなみにマックのフィレオフィッシュ) 40歳の独身男性らしい視点とコミカルな語り口が斬新で、今までの小説にはない個性だと思う。

  • 中年男の暮らしはどうなるのだろう・・・

    アラフォー世代の姿をリアルに描いた「俺の暮らしはどうなるのだろう」小説。 という出版社の文句と日経書評欄の紹介につられて購入。 アラフォー、中年の生々しい話かと思ったが、作品を包み込む雰囲気はユーモア(例えば、登場人物たちの妄想描写等)に溢れていて、暗くはない。 話の筋も内容紹介にもあるような出来事が起きて、主人公が振り回されるわけだが、彼自身が生き方を大きく変えるわけでもない。 「ゴージャスなナポリタン」というタイトルは、そんな中年男性が選んだ生き方の一つを端的に表したものなのだろう。

  • 失礼ながらよく知らない出版社発刊の本なので・・・

    失礼ながらよく知らない出版社発刊の本なので・・・こんな時こそアマゾンだ、と購入しました。 到着が楽しみです。 読了したら再度レビューしますね。

  • とにかくつまらない。

    自分史上、最低最悪の本に出合ったという感じ。 これが、自費出版の本であれば、レビューを書く気にもならないのだが、一応文学賞を受賞したというので購入したのだが、あまりの酷さにびっくり。失敗だった。途中で、何度読むのを止めようかと思ったほど。 まず、文章が酷い。日本語になっていない。それからくどくどと説明的で、説明的な割に描写ができていない。 時々、視点がぶれる。 作者は、受賞の言葉で、「いろいろカオス」の小説だとしているが、重複表現や無駄が多すぎる。作品の構成もひどく、登場人物の描き方が中途半端で、主人公との関わり方もイマイチ。特に、恋人が妊娠したにも関わらず、主人公をフル場面や父親の事故のことなど、読者が知りたいことを書き込んでいないので、とてもストレスが溜まる。 ひばりさんを含んだゾンビシーンも意味不明。この人、登場しなくても良いのではないかと思った。 結局、「いろいろカオス」というのは、思い付きで書いているだけで、整理ができていないだけ。 水俣病患者の描き方は、馬鹿にしているようで、嫌悪すら感じる。 基本的にラノベなので、砕けた表現や、視覚的言葉の羅列、擬音もアリなのだろうとは思うのだが、稚拙で、それをする意味が分からない。 ウケ狙いで、言葉を連ねている部分もあるが、読者にその面白さは伝わらず、逆にシラケる。 おそらく、この内容にこの長さは必要ないのではないのだろうか? これだけ酷いと、次の作品を読みたいとは、全く思わない。

  • 楽しく読めました

    新聞の書評を見て購入しました。 地方の小さなデザイン会社に勤める独身コピーライターの日常描写がリアルで、ところどころに現れる癖のある表現も含めて、昨今よくあるライトノベル的小説とはひと味違うなという印象を受けます。 奥田英朗、椎名誠といった作家との近さを感じてしまうところがプラスでもありマイナスでもあると思いますが、デビュー作としては佳作と言えるのではないでしょうか。

  • 感情移入し過ぎた独身男の感想です

    活字が苦手な私でもサクサク読める楽しい作品でした。 主人公である40代独身男性がもつ、良いとも悪いとも言えない日常の中で抱くモヤっとした感情には、多くの独身男性が共感できるのではないかと思います。 ストーリーは、そんな男性を取り巻く仕事相手、友人、家族、恋人…との人間関係や様々な出来事が、穏やかに、時にドラマチックに、徐々にカオスに繰り広げられます。全体的に人の暖かさを感じられる内容でした。 言い回しがくどく感じる瞬間もありましたが、結果楽しかったので読み終えた今では気にするほどの事ではありません。 主人公は、今を生きる30〜40代(独身)男子の、非常にわかりやすい一例だと思います。近い境遇の私は読んでいて恥ずかしくなるほどでした。 話の上手な人から面白い話を聞いているような感覚で一気に読み終えて、心温まり、とても清々しい気持ちになりました。

関連する文学賞