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ハルシネーション

H氏賞

ハルシネーション

草間小鳥子

『ハルシネーション』は、生成AIやディープフェイクが日常へ入り込む時代に、現実と虚構、記憶と生成の境目を見つめる詩集である。夕暮れ、雪、街の音といった身近な風景に、コードやプロンプトを思わせる言葉が交差し、揺らぐ知覚のなかで世界との関係を探る。

生成AI現実と虚構記憶都市知覚

作品情報

生成されるイメージと手触りのある日常を往復しながら、いま目の前にある世界の輪郭を詩で問い直す。

七月堂から2024年に刊行された草間小鳥子の第3詩集。生成AIが生む誤情報としてのハルシネーションと、幻覚・幻影という言葉の意味を重ね、現実が虚構のように、虚構が現実のように現れる時代を見つめる41篇を収録する。第75回H氏賞受賞作。

レビュー要約

  • 詩作そのものと、行き先の見えにくい現代を生きる感覚とを重ねる作品として読まれている。技術がつくる幻影を単なる題材にせず、時間や風景の実感に結びつける表現が注目されている。

書籍情報

出版社
七月堂
発売日
2024-10-25
ページ数
164ページ
サイズ
12.7 x 1 x 18.8 cm
ISBN-13
9784879445889
ISBN-10
4879445886
価格
1980 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第75回H氏賞受賞 草間小鳥子は誰よりも世界に向き合っている。それがたとえ事後の幻影的現実(ハルシネーション)であろうと、その詩的変容を夢見てやまないのだ。 ――野村喜和夫 生成AIが普及し、ディープフェイクなどが日常に侵入してきたことで、虚構が現実のように現実が虚構のように現れる世界を見つめようとする41篇。 ※ハルシネーション(hallucination) ・幻覚、幻影。 ・AI(人工知能)が誤った情報を生成する現象のこと。 みちゆき ほんとうに暗いときにしか 光らない雪が 道行きを仄青く照らしている 光るのはうつくしいからではない 踏み越えられなかった弱さやずるさ すべての塵が ほかの光を さめざめと照り返すから 敷き詰められた雪のうえに 固く目を閉じ汚れた昨日が 道標のように発光している

レビュー

  • 詩のリズム

    タイトルにひかれて購入しました。 文体のリズムが自分にあっていて気持ちよく読めました。

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