Work Information
血と身体への不穏な想像力が、娯楽小説の速度で読者を引き込む。
筒井康隆コレクション版で再刊され、単独長編として入手可能。娯楽性の強い冒険譚の形をとりながら、身体の所有や暴力の連鎖をグロテスクに反転させる。
Review Summaries
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奇抜な設定と疾走感を楽しむ声がある一方、露悪的な描写や荒々しい展開を強く感じる読者もいる。
Book Information
- Publisher
- 株式会社出版芸術社
- Published
- 2016-01-30
- Pages
- 608 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.6 x 4.5 x 19.4 cm
- ISBN-13
- 9784882934769
- ISBN-10
- 4882934760
- Price
- 3080 JPY
- Category
- 本/文学・評論
気弱なサラリーマンだが怒ると歯止めがきかない怪力男に! ヤクザに見込まれ用心棒にされてしまうが…筒井康隆の痛快ハードボイルド!
筒井 康隆/1934年、大阪生まれ。同志社大学文学部卒。工芸社勤務を経て、デザインスタジオ<ヌル>を設立。60年、SF同人誌「NULL」を発刊、同誌1号に発表の処女作「お助け」が江戸川乱歩に認められ、「宝石」8月号に転載された。65年、上京し専業作家となる。以後、ナンセンスなスラップスティックを中心として、精力的にSF作品を発表。81年、「虚人たち」で第9回泉鏡花賞、87年、「夢の木坂分岐点」で第23回谷崎潤一郎賞、89年、「ヨッパ谷への降下」で第16回川端康成賞、92年、「朝のガスパール」で第12回日本SF大賞、2000年、「わたしのグランパ」で第51回読売文学賞を、それぞれ受賞。02年、紫綬褒章受章。10年、第58回菊池寛賞受賞。他に「時をかける少女」、「七瀬」シリーズ三部作、「虚航船団」、「文学部唯野教授」など傑作多数。現在はホリプロに所属し、俳優としても活躍している。 日下三蔵/1968年神奈川県生まれ。出版芸術社勤務を経て、SF・ミステリ評論家、フリー編集者として活動。架空の全集を作るというコンセプトのブックガイド『日本SF全集・総解説』(早川書房)の姉妹企画として、本アンソロジー『日本SF全集』を編纂する。 編著『天城一の密室犯罪学教程』(日本評論社)は第5回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を受賞。その他の著書に『ミステリ交差点』(本の雑誌社)、主な編著に、《中村雅楽探偵全集》(創元推理文庫)、《山田風太郎忍法帖短篇全集》(ちくま文庫)、《都筑道夫少年小説コレクション》(本の雑誌社)などがある。
Reviews
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二段組六百ページに圧倒される
新刊で手に入らなかったり、入手困難な作品や、 当時の雑誌でしか読めなかった文などが載っていました。 表題作の「おれの血は他人の血」は、ノワール物に筒井康隆流のドタバタを味付けした 読んでいてとても楽しくなる作品でした。 主人公がめちゃくちゃ強くて、ヤクザをぶちのめし、 色んな組織の思惑が絡み合い、巻き込まれてはまたぶちのめしていく展開が痛快です。 「男たちのかいた絵」はヤクザの連作短編で成り行きや結末はグロテスクでありながら、 思わず噴き出してしまう作品が多かったです。 大体の話で主人公が妙な場面で勃起してあえいでいて笑ってしまいます。 昨今では絶版だった文庫が次々復刊されているので、待っているとそのうち このシリーズの収録作の貴重な資料などの一部を除いたほとんどが読めるようになってしまいそうです。 ありがたいやら悲しいやら。
Related Literary Awards
- 星雲賞 Edition 6 (1975) ・受賞