日本の文学賞

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カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1)

HJ文庫大賞

カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1)

翅田大介

内面と現実の自分とのずれに悩む少年が、リストカットを繰り返す少女ミオと出会うライトノベル。恋愛と喪失、傷の感覚を強い設定で描く。

ライトノベル自傷恋愛

作品情報

傷ついた少女との出会いが、少年の現実を切り開く。

第1回ノベルジャパン大賞佳作受賞作として HJ 文庫から刊行。翅田大介のデビュー作で、シリーズ化された。

レビュー要約

  • 重い題材をライトノベルの速度で読ませる作品として、設定の強さと感情の振れ幅が印象に残る。

書籍情報

出版社
ホビージャパン
発売日
2007-06-30
ページ数
308ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784894255722
ISBN-10
4894255723
価格
241 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

自らの内面と現実の自分の行動の乖離に悩む相坂カズヤは、重度のリストカッターである西周ミオに出会う。その存在に惹かれたカズヤはミオに交際を申し込み、2人は付き合うことになった。カズヤとの触れ合いを通じ少しずつ変わっていくミオだったが、ある日通り魔事件にあって死亡してしまう……。

「第一回ノベルジャパン大賞」佳作受賞作である本作でデビュー。心の機微を繊細な筆致で描ききる学生作家。

レビュー

  • 最高峰のラノベ

    ラノベとは思えない位美しい文章です。 しかし、ルビも降ってあり意味さえ解れば読めます。 生命とは何かが根底にある気がする作品だと思いました。

  • 直球青春物

    西尾チルドレンだと思うと肩すかしを食らう危険大です。あまり先入観を持たずに読むのが吉。 このシリーズは近年希にみるストレートな内容だったと思います。表面的な要素は西尾・遠野作品などを彷彿とさせますが、作中において所謂中二病な要素はキャラクターの「未熟さ」を際立たせるための物でしかなく、実際に読んだ感覚にはかなりの違いがありました。 主人公とヒロインは迷いまくります。これでもかというくらい。さんざん彷徨ったあげく、作中に明確な答えは提示されません。しかしそれは問題ではないのです。彼らはまだ若造なのですから、すぐ答えを掴まなければならない訳ではない。この作品の中で魅力なのは、彼らの真っ直ぐさ。捻くれたり、わかったような言葉で誤魔化したりせず、直向きに問題に取り組もうとするが故に、衝動的に無茶苦茶なことをやってしまったり、思いっきり鬱ぎ込んだり、恥ずかしい台詞を大声で叫んでしまったりする。若いですよ、青春ですよ! 中二病をここまでストレートに描ききる筆者の技量、あと、度胸(笑)に好感が持てました。 一貫していい意味での青臭さが溢れていて、読後感は非常によい物になりました。内容や後書きから見る限り、筆者はこの青臭さを意図的に描いているようなので、次回作にも期待しています。

  • ひどい

    近年、稀に見るひどさとしかいいようがない。 勿論、自分個人の意見なのだが、こういうことに哲学とニーチェを使わないでほしい。そんなに自分の遠近法主義を示したいならチラシの裏にでも書いていろとも思う。 勿論使ったからこそ、おもしろくないと言っているのであるが、文章も合わない。 できれば、お金を返してほしいと思うぐらいつまらない。

  • Cuttingへの偏見について。

    文章がとても丁寧で巧いと思いました。 ただ、巻末に参考文献として挙げられている 「CUTTING―リストカットする少女たち」についてなのですが、 この本の中ではCuttingに対する社会からのヒステリックとも 云える過度の偏見に対して強く抗議しています。 その偏見によってCuttingに悩まされる人々が自分たちを 殊更に「特別な人間である」と思いこんでしまうからです。 しかし、残念ながらこのライトノベルは、 特殊な環境で特殊な人々が特殊な言動として Cuttingを行うというストーリーであり、 SFと関連付ける事によってその度合いを更に強めています。 参考文献を読んだ人間がこの様な物語を組み立てた事が不思議でなりません。

  • リストカットをテーマにした物語です

    もともと何日かかけて読もうと思ってかったのですが 買ったその日のうちに読破してしまいました 主人公やミオの心の葛藤がうまく書けていると思います (少々主人公が大人びすぎているような気も・・・) 個人的に共感できる部分もあり面白かったです 後半少しSFぽくなってきますが・・・

  • 論理感を

    作者が伝えたい「出会い」をテーマに書かれた作品。 哲学書などをディフォルメして書かれている箇所もあり、内容も個人的には面白かったです。 結構評価がひどくてかえって読む気になったのですが・・・まあ、評価は人それぞれなんだと思いました。

  • 西尾チャイルド(彼も私も)

    個人的な根拠のない感想ですが、文体に西尾維新の影響が色濃く見られました。いやそれはいいんですけど、実力が追いついてない。全体的にお粗末過ぎます。もうちょっと話の中身とかフィクションなりのリアリティに気をくばっていただきたい。 ただ、西尾維新が好きでかつ小説家志望の人などは、読んでいてなんとなく自分と近しいものを感じたりしてしまうのではないでしょうか。そういう親近感と、これからの応募者に希望を与えたということで☆+1。

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