作品情報
戦争と敗戦の前後で、個人の責任と時代の圧力が交差する。
中央公論社版を底本に、社会批評社から上下巻で復刊。受賞対象作としては火野葦平の晩年を代表する長編であり、敗戦前後の九州と出版の現場を背景に、作家の内面と時代の矛盾を描いている。
レビュー要約
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作家の自己矛盾を抱え込んだ作品として読まれている。記録性と私小説性が重なり、戦争をめぐる曖昧さを残す点が強い印象を与える。
書籍情報
- 出版社
- 社会批評社
- 発売日
- 2014-02-15
- ページ数
- 291ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784907127060
- ISBN-10
- 4907127065
- 価格
- 1760 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
「遺書」となった火野葦平「戦争文学」最後の大作、原稿用紙一千枚がいま、甦る! 敗戦前後の兵隊と民衆の実相……そして、戦争責任に苦悩する自らの 姿を描く。 著者は本書の初版発売、1週間前に自死……全編が文字通りの遺書となった。 NHKスペシャル「従軍作家たちの戦争」他で繰り返し報道され、反響は今も拡がる。
火野葦平 1907年1月、福岡県若松市生まれ。本名、玉井勝則。 早稲田大学文学部英文科中退。 1937年9月、陸軍伍長として召集される。 1938年「糞尿譚」で第6回芥川賞受賞。このため中支派遣軍報道部に転属となり、以後太平洋各地の戦線に従軍。 1960年1月23日、死去(自死) 著書に『土と兵隊 麦と兵隊』『花と兵隊』『密林と兵隊』『糞尿譚』ほか
レビュー
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未来に残すべき本です。
いつまでも書籍として残していきたい。
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Kindle版には難点あり
Kindle版、PDFのような画像形式なのは百歩譲って仕方がないとして、なぜスクロール方向が洋書と同じなのでしょうか? 日本語縦書きの文章なのだから普通逆なのでは? 紙の本も左綴じだというのであればギリギリわかりますが。 内容はこれから読みます。読みにくくて仕方がないのでレビューしました。
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表紙はひどいが
左翼の機関誌のようなデザインですが中身はちゃんとした小説で埋もれているのは惜しいかと思います。 中央公論版の中川一政装丁とまでは行かないにしても文学らしい絵がふさわしいかと思います。 カバー替えでも。 軽くて字が大きいのはいいです。
関連する文学賞
- 日本芸術院賞 第16回(1960年) ・受賞