文學界新人賞
1回登壇
-
第130回(2025年) 受賞受賞作: 親切な殺人
プロ総合格闘技の前座選手・水島龍介は、試合出場と並行して山間の精神障害者施設で生活支援員のアルバイトをする二重生活を送っている。リングの上での格闘と施設での身体拘束という二つの「暴力」を通じて、強者と弱者、暴力と親切の境界線を問う作品。
スポットライトが視界を真っ白に塗り潰す。マウントポジションで押さえ込まれた状態から逃れる手段は一つしかない——冒頭の試合シーンから、肉体的・精神的な圧迫感が詳細に描かれる。
48ページ暴力と親切の逆説格闘技と介護の二重世界身体性と権力関係強者と弱者の境界主体性の剥奪