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第5回(2007年) 受賞
高校の屋上で発見された死体をめぐり、名探偵と依頼者の関係が複雑に絡むデビュー作。凝った趣向と独特の文体で青春ミステリを変奏する。
ガラスの妹を思わせる題名の奥で、青春と謎が砕ける。
276ページミステリ青春技巧
詠坂雄二
よみさか ゆうじ
Yomisaka Yūji
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1979-01-01
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
経歴
- 職業
- 小説家, 推理作家
- 活動期間
- 2007年〜
- 影響を受けた人物
- 法月綸太郎, 真木武志, 竹本健治, 佐藤大輔, 矢作俊彦, エド・マクベイン, ジョージ・R・R・マーティン, 堀井雄二, 桑田佳祐
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2006 | KAPPA-ONE | 月曜のグラス・ウォマン(後に『リロ・グラ・シスタ』として刊行) | — | 光文社 | Winner |
| 2009 | 本格ミステリ・ベスト10(ランクイン) | 遠海事件 | Ranking | 原書房 | Ranked 12th |
| 2010 | 本格ミステリ・ベスト10(ランクイン) | 電氣人閒の虞 | Ranking | 原書房 | Ranked 13th |
受賞・候補エディション
作品
代表作
リロ・グラ・シスタ
2007年 推理小説高校を舞台にした長編本格推理。デビュー作で、当初の題は『月曜のグラス・ウォマン』。青春と学校の秘密を巡る謎を描く。
遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?
2008年 推理小説異常な事件の真相を追う長編ミステリ。首切断という衝撃的事象を軸に、動機や背景を掘り下げる構成。
電氣人閒の虞
2009年 推理小説/実験的ミステリテクノロジーや人間性を主題にした実験的なミステリ作品。構成や表現に変化を付けた作品群の一つ。
ドゥルシネーアの休日
2010年 推理小説文学的な含みを持たせたミステリ。タイトルは『ドン・キホーテ』の登場人物を想起させるが、独自の謎を描く。
乾いた屍体は蛆も湧かない
2010年 ハードボイルド/推理暗いイメージと描写を前面に出した犯罪小説。法医学的な描写や冷徹な視点が特徴。
インサート・コイン(ズ)
2012年 短編集/ミステリ短編を収めた短編集。収録作には『そしてまわりこまれなかった』『穴へはキノコをおいかけて』『残響ばよえ〜ん』『俺より強いヤツ』『インサート・コイン(ズ)』などがある。
日入国常闇碑伝
2013年 短編集/奇術的・幻想的要素幻想的なモチーフを含む短編集。『舶来鬼』『事為得』『炎吹刀』『雨鉄炮』『英雄蠅』などを収録。
亡霊ふたり
2013年 怪談/ミステリ幽霊や怪異を題材にした作品。ミステリ性を保ちながら怪談的な雰囲気を併せ持つ。
ナウ・ローディング
2014年 短編集/現代ミステリゲーム的要素や現代的なテーマを含む短編集。収録作には『もう1ターンだけ』『悟りの書をめくっても』『本作の登場人物はすべて』『すれちがう』『ナウ・ローディング』がある。
人ノ町
2016年 連作短編集/ミステリ連作短編集。『風ノ町』『犬ノ町』『日ノ町』『石ノ町』『王ノ町』といった章で構成され、町をめぐる人々の物語を描く。
T島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか
2017年 本格推理/孤島ミステリ閉ざされた孤島で起きた連続死の謎を追う長編。クローズド・サークル的な状況設定で真相を追及する。
君待秋ラは透きとおる
2019年 ミステリ/文学寄りの小説文学性を帯びた長編。叙情的な描写とミステリ的な謎を併せ持つ作風の一例。
5A73
2022年 推理小説記号的なタイトルを持つ近年の長編。詳細は刊行物に準拠。
全著作
- リロ・グラ・シスタ
- 遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?
- 電氣人閒の虞
- ドゥルシネーアの休日
- 乾いた屍体は蛆も湧かない
- インサート・コイン(ズ)
- 日入国常闇碑伝
- 亡霊ふたり
- ナウ・ローディング
- 人ノ町
- T島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか
- 君待秋ラは透きとおる
- 5A73
作風・主題
- 文体
- 本格推理の伝統を受け継ぎつつ作風を変化させる実験的な文体ノンフィクション風のルポルタージュを装った語りや、短編での多様な作風
- 頻出モチーフ
- 学校孤島ゲーム文化虚構と現実の境界
評価・遺産
KAPPA-ONEからのデビューをきっかけに、ジャンルの枠を広げる作風で知られる現代日本のミステリ作家。複数作が『本格ミステリ・ベスト10』にランクインするなど評価を得ている。
資料所蔵先
- 国立国会図書館(所蔵データあり)
引用
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少年時代はゲームばかりやっていた。
出典: 迷宮解体新書第25回(ハヤカワミステリマガジン2010年1月号) (2010年) -
応募原稿は目に留まりやすいよう、ピンク・青・緑・黄色の4色の用紙に印刷していた。
出典: インタビュー(迷宮解体新書第25回) (2010年)
豆知識
- ペンネームは英字表記で「ironic bomber」として活動している。
- 新人賞への投稿時代に23作品を応募していた。
- 応募原稿をピンク・青・緑・黄色の4色の用紙に印刷していたエピソードがある。
- デビュー作は光文社のKAPPA-ONEから刊行された。
- 少年時代はゲーム好きで、特に『タクティクスオウガ』などを好んでいたと語っている。