-
第12回(1972年) 受賞受賞作: 草饐―評伝・大田洋子
『草饐―評伝・大田洋子』は、江刺昭子による作品。受賞時期の文学・出版状況を映し、題名が示す人物、場所、事件を軸にした表現が作品の核になっている。
『草饐―評伝・大田洋子』は、受賞作として残る題材の強さと作者の視点を伝える作品である。
受賞作作品昭和期の文学作者の視点
江刺 昭子
えさし あきこ
Esashi Akiko
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1942-02-18 (岡山県)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 岡山県 → 呉市(広島県) → 広島市(広島県)
経歴
- 職業
- 女性史研究者, ノンフィクション作家, 編集者, 講師
- 活動期間
- 1964年〜
- 所属
- 日本エディター・スクール(講師), 文化出版局(元編集部)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学教育学部 | 教育学部 | 国語国文科 | — | — | 日本 |
早稲田大学教育学部
教育学部
/ 国語国文科
国:
日本
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1972 | 田村俊子賞 | 草饐 | — | 田村俊子賞選考委員会 | 受賞 |
| 2004 | 横浜文学賞 | — | — | 横浜文芸懇話会 | 受賞 |
| 2010 | 神奈川文化賞 | — | — | 神奈川県 | 受賞 |
田村俊子賞
1972
対象作品:
草饐
主催:
田村俊子賞選考委員会
結果:
受賞
横浜文学賞
2004
主催:
横浜文芸懇話会
結果:
受賞
神奈川文化賞
2010
主催:
神奈川県
結果:
受賞
受賞・候補エディション
田村俊子賞
1回登壇
作品
代表作
草饐
1971年 評伝(伝記)原爆被爆者で作家の大田洋子の生涯を描いた評伝。被爆体験と作家活動、女性としての歩みを検証する。
女性史原爆評伝
覚めよ女たち―赤瀾会の人びと
1980年 歴史・評伝赤瀾会に関わった女性たちの活動と思想を追い、近代日本における女性の政治的・社会的役割の形成を描く。
女性運動社会史政治
女のくせに 草分けの女性新聞記者たち
1985年 ノンフィクション・歴史先駆的に新聞記者として働いた女性たちの軌跡を追う調査報告。性別による障壁と職業としての記者像を描く。
女性史ジャーナリズム職業史
逗子は燃えた、そして 池子住民訴訟ノート
1990年 ノンフィクション逗子市と池子の住民訴訟を記録・分析したノート。地域の抗議運動と住民の視点を掘り下げる。
地域史市民運動裁判記録
女の一生を書く 評伝の方法と視点
1994年 研究・執筆指南評伝の書き方や視点を論じる研究書。女性の生涯を扱う際の問題意識と方法論を提示する。
評伝論研究方法女性史
透谷の妻 石阪美那子の生涯
1995年 伝記詩人・評論家透谷の妻である石阪美那子の生涯を辿る評伝。夫の文学と妻の立場を織り込みつつ描く。
伝記文学史女性の生涯
中央区女性史 - いくつもの橋を渡って 通史
2007年 地域史東京都中央区の女性史を通史としてまとめた編年史。地域に根ざした女性の営みを掘り下げる。
地域研究女性史通史
樺美智子 聖少女伝説
2010年 評伝樺美智子の人物像とその伝説化を検証する評伝。若い女性像と社会が作る記憶を考察する。
記憶少女像社会史
「ミセス」の時代 - おしゃれと(教養〉と今井田勲
2014年 文化史・評論雑誌「ミセス」の時代性を検証し、流行や教養、編集者今井田勲の役割を論じる文化史的考察。
メディア史女性文化雑誌史
私だったかもしれない ある赤軍派女性兵士の25年
2022年 ノンフィクション・評伝連合赤軍に関わった女性兵士の25年間を取材し、過激な政治運動と個人の軌跡を再構成するルポルタージュ。
政治史暴力と記憶個人史
歴史をひらいた女たち 人物で読むジェンダー史
2025年 女性史・人物史人物を手がかりにジェンダー史を読み解くエッセイ集。様々な女性の生涯を通して歴史の視点を提示する。
ジェンダー史人物史女性の業績
共生社会をめざして 人物で読むジェンダー史
2025年 女性史・社会史共生社会をめざして、個々の人物史からジェンダーに関する歴史的洞察を得る試みをまとめた論考集。
共生社会ジェンダー人物史
全著作
- 草饐(濤書房、その後大月書店)1971
- 覚めよ女たち [赤瀾会の人びと](大月書店)1980
- 女のくせに 草分けの女性新聞記者たち(文化出版局)1985
- 逗子は燃えた、そして 池子住民訴訟ノート(インパクト出版会)1990
- 女の一生を書く 評伝の方法と視点(日本エディタースクール出版部)1994
- 透谷の妻 石阪美那子の生涯(日本エディタースクール出版部)1995
- 中央区女性史 - いくつもの橋を渡って 通史(ドメス出版)2007
- 樺美智子 聖少女伝説(文藝春秋)2010
- 「ミセス」の時代 - おしゃれと(教養〉と今井田勲(現代書館)2014
- 私だったかもしれない ある赤軍派女性兵士の25年(インパクト出版会)2022
- 歴史をひらいた女たち 人物で読むジェンダー史(インパクト出版会)2025
- 共生社会をめざして 人物で読むジェンダー史(インパクト出版会)2025
作風・主題
- 文体
- 評伝的・実証的な記述聞き取りを重視したルポルタージュ的筆致
- 頻出モチーフ
- 女性の生涯証言と記憶社会運動と市民性
評価・遺産
女性史と評伝の分野で多数の著作を残し、執筆教育や地域史研究にも貢献した。原爆体験や女性運動を取り上げることで、ジェンダー史の普及に寄与した。
豆知識
- 旧姓は大川。
- 早稲田大学教育学部国語国文科卒業。
- 1972年に大田洋子の評伝『草饐』で田村俊子賞を受賞。