日本の文学賞

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深沢 七郎

ふかざわ しちろう

Fukazawa Shichiro

ペンネーム: 桃原青二1954年の正月公演で使用した芸名

プロフィール

性別
男性
生誕
1914-01-29 (山梨県東八代郡石和町(現・笛吹市))
死没
1987-08-18 (埼玉県南埼玉郡菖蒲町(現・久喜市)) 73歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
山梨県東八代郡石和町(現・笛吹市) → 東京都雑司ヶ谷(滞在) → 埼玉県南埼玉郡菖蒲町(ラブミー農場) → 長野県佐久(療養)

経歴

職業
小説家, ギタリスト, 随筆家, 農家, 店主
活動期間
1956年〜1987年
所属団体
新人作家集団
影響を受けた人物
丸尾長顕, 正宗白鳥, 万葉集
影響を与えた人物
嵐山光三郎, 赤瀬川原平, 篠原勝之

学歴

旧制日川中学校(現・山梨県立日川高等学校)
国: 日本
旧制中学校を卒業

受賞歴

中央公論新人賞
1956
対象作品: 楢山節考
主催: 中央公論社
結果: winner
川端康成文学賞
1980
対象作品: みちのくの人形たち
結果: declined
谷崎潤一郎賞
1981
対象作品: みちのくの人形たち
主催: 中央公論新社
結果: winner

受賞・候補エディション

谷崎潤一郎賞 1回登壇
  1. 東北の村を訪れた語り手が、屏風を借りに来る村人、両腕のない仏さまと人形にまつわる奇習へ入り込んでいく表題作を中心とする短編集。土地の伝承、死生観、宿業を、静かな語り口の奥に潜む不穏さとして描く。

    両腕のない仏さまと人形をめぐる奇習から、東北の村に潜む生の暗闇が立ち上がる。

    247ページ
    東北の伝承奇習宿業人形死生観

作品

代表作

楢山節考

1956年 小説

姥捨て山をめぐる村の慣習とそこに生きる人々の暮らしや人情を描いた作品。土俗的な庶民のエネルギーを描写する代表作。

老い村落慣習庶民生活
映像化・舞台化
  • [映画] 楢山節考 / 木下惠介 (Keisuke Kinoshita) (1958)
  • [映画] 楢山節考 / 今村昌平 (Shōhei Imamura) (1983)

笛吹川

1958年 小説

戦国時代の甲州の農民を描き、土地と人々の関係を織り込んだ歴史小説的な作品。

農民歴史土地
映像化・舞台化
  • [映画] 笛吹川 / 木下惠介 (Keisuke Kinoshita) (1960)

東京のプリンスたち

1959年 小説

都市に生きる若者たちや流行文化を題材にした作品。エルヴィスなどの洋楽の言及が多い。

都市若者音楽と流行

庶民烈伝

1970年 小説・随筆

庶民の体験や歴史を題材にした作品集。関東大震災などの体験回想も含む。

庶民回想歴史

みちのくの人形たち

1979年 小説

東北を舞台にした作品群の一つで、民俗的情感や土地に生きる人々の姿を描く。

東北民俗庶民

全著作

  • 楢山節考
  • 東北の神武たち
  • 揺れる家
  • 柞葉の母
  • 三つエチュード
  • 言わなければよかったのに日記
  • 笛吹川
  • 東京のプリンスたち
  • 流浪の手記 風流夢譚余話
  • 千秋楽
  • 甲州子守唄
  • 人間滅亡の唄
  • 百姓志願 都会を離れた自由人の日記
  • 深沢七郎選集(全3巻)
  • 庶民烈伝
  • みちのくの人形たち
  • 夢辞典
  • 無妙記
  • 深沢ギター教室 あなたも「禁じられた遊び」が弾ける

翻案

  • 東北の神武たち(1957年、東宝)
  • 楢山節考(1958年、松竹)
  • 笛吹川(1960年、木下惠介監督)
  • 楢山節考(1983年、今村昌平監督)

作風・主題

文体
土俗的で口語的な語り口庶民の視点に立った簡潔で力強い表現
頻出モチーフ
老い農村・村落庶民のエネルギー音楽と流行

健康

  • 心筋梗塞(本人の申告)・弁膜症(医師所見)
    1968-1987
    1968年の発作以後、長期の闘病生活を送り創作活動に影響を与えた。

評価・遺産

土俗的な庶民像を力強く描いた作家として評価され、『楢山節考』はベストセラーおよび映画化を通じて広く知られるようになった。独特の語り口と反骨的なエピソードは後進に影響を与え続けている。

記念館・博物館

  • 山梨県立文学館(所蔵) 山梨県(所蔵)

資料所蔵先

  • 山梨県立文学館(資料保管)

大衆文化への影響

  • 『楢山節考』の映画化(1958年・1983年)
  • エルヴィス・プレスリーなど洋楽への傾倒が作品にも反映

引用

  • 短編しか書けないのは、マンボやロカビリーやウエスタンのような小説が書きたかったからだ。
    出典: インタビュー(出典詳細不明)

豆知識

  • エルヴィス・プレスリーの熱狂的なファンだった。
  • 1956年の『楢山節考』で中央公論新人賞を受賞(授賞式は1957年)。
  • 1980年に川端康成文学賞に選ばれたが受賞辞退、翌1981年に谷崎潤一郎賞受賞。
  • 日劇ミュージックホールでギタリストとして出演していた経歴がある。
  • 1971年に東向島で今川焼店「夢屋」を開き、包装紙は横尾忠則がデザインした。
  • 葬儀でハンガリー狂詩曲やエルヴィス、ローリング・ストーンズをBGMにしたテープが流された。