日本の文学賞

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ジョン・ル・カレ

ジョン・ル・カレ

Jon ru Kare

別名: David John Moore Cornwell
ペンネーム: ジョン・ル・カレ小説家として用いた筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1931-10-19 (イングランド・ドーセット州プール)
死没
2020-12-12 (イングランド・コーンウォール州トゥルーロ) 89歳
国籍
イギリス, アイルランド
言語
英語
居住地歴
プール(生誕) → ハンブルク(勤務) → ボン(勤務) → ベルン(留学) → オックスフォード(留学) → トゥルーロ(死没)

経歴

職業
小説家, 元情報機関職員, 脚本家
活動期間
1961年〜2020年
所属
保安局(MI5), 秘密情報部(MI6)

学歴

ベルン大学
期間: 1950年代(在籍)
国: スイス
短期間在籍して学ぶ
オックスフォード大学 リンカーン・カレッジ
期間: 1950年代(在籍)
国: イギリス
オックスフォードで学ぶ
イートン校(教員)
期間: 1950年代(教職)
国: イギリス
2年間教鞭を取る

受賞歴

エドガー賞 長編賞
1965
対象作品: 寒い国から帰ってきたスパイ
主催: ミステリ作家協会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 第2回(1983年) 海外部門

    若い女優チャーリーが諜報作戦に巻き込まれ、虚構の演技と現実の政治暴力のあいだで揺れるスパイ小説。中東情勢を背景に、忠誠、操作、倫理の境界を緊迫した筆致で描く。

    『リトル・ドラマー・ガール』は、スパイ小説として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。

    429ページ
    記憶家族時代自己

作品

代表作

死者にかかってきた電話

1961年 スパイ小説

ル・カレのデビュー作。初老の諜報員スマイリーが登場する短めのスパイ小説。

諜報活動不信
映像化・舞台化
  • [映画] 恐怖との遭遇 / Sidney Lumet (1966)
翻訳
  • 死者にかかってきた電話

寒い国から帰ってきたスパイ

1963年 スパイ小説

冷戦下の諜報戦を舞台にした代表作。スマイリーは脇役で、主人公は工作員。

冷戦裏切り道徳的曖昧さ
映像化・舞台化
  • [映画] 寒い国から帰ったスパイ / Martin Ritt (1965)
翻訳
  • 寒い国から帰ってきたスパイ

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ

1974年 スパイ小説

スマイリーを主人公とする代表的な長編の一つ。諜報機関内の裏切りを追う物語。

裏切り機密組織の腐敗
映像化・舞台化
  • [映画] 裏切りのサーカス / Tomas Alfredson (2011)
  • [テレビドラマ] ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ(BBC) (1979)
翻訳
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ

スクールボーイ閣下

1977年 スパイ小説

スマイリー三部作の第二作。冷戦期の東南アジアを舞台にする。

冷戦諜報活動
翻訳
  • スクールボーイ閣下

スマイリーと仲間たち

1979年 スパイ小説

スマイリー三部作の完結編。スマイリーが主要事件を解決する。

回顧報復
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] スマイリーと仲間たち(BBC) (1982)
翻訳
  • スマイリーと仲間たち

リトル・ドラマー・ガール

1983年 スパイ小説

パレスチナ問題を巡る若い女優とスパイ組織を描いた物語。

テロ政治的操作
映像化・舞台化
  • [映画] リトル・ドラマー・ガール / George Roy Hill (1984)
  • [テレビドラマ] リトル・ドラマー・ガール(BBC) (2018)
翻訳
  • リトル・ドラマー・ガール

パーフェクト・スパイ

1986年 スパイ小説

自伝的要素を持つ長編。父子関係と諜報活動が主題。

家族裏切り
翻訳
  • パーフェクト・スパイ

パナマの仕立屋

1997年 スパイ小説/風刺

政治風刺を含むスパイ小説。主人公はパナマに暮らす仕立屋と情報屋。

政治風刺諜報活動
映像化・舞台化
  • [映画] テイラー・オブ・パナマ / John Boorman (2001)
翻訳
  • パナマの仕立屋

ナイロビの蜂

2001年 スパイ小説 / 政治スリラー

製薬企業と政治腐敗を巡る夫婦のサスペンス。映画化もされた。

グローバリゼーション企業犯罪
映像化・舞台化
  • [映画] ナイロビの蜂 / Fernando Meirelles (2005)
翻訳
  • ナイロビの蜂

われらのスパイの遺産

2017年 スパイ小説

スマイリーを復活させた長編。過去の任務と責任を問い直す作品。

過去の精算責任
翻訳
  • スパイたちの遺産

シルバービュー

2021年 スパイ小説

遺作にあたる長編。小さな町と外部からの影響がテーマ。

秘密人間関係
翻訳
  • シルバービュー

全著作

  • 死者にかかってきた電話 (1961)
  • 寒い国から帰ってきたスパイ (1963)
  • ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (1974)
  • スクールボーイ閣下 (1977)
  • スマイリーと仲間たち (1979)
  • リトル・ドラマー・ガール (1983)
  • パーフェクト・スパイ (1986)
  • パナマの仕立屋 (1997)
  • ナイロビの蜂 (2001)
  • スパイたちの遺産 (2017)
  • シルバービュー (2021)

翻案

  • 寒い国から帰ってきたスパイ(映画化)
  • ティンカー、テイラー…(映画・テレビ化)
  • ナイロビの蜂(映画化)
  • パナマの仕立屋(映画化)

作風・主題

文体
冷静で詳細な描写内面描写を重視する写実的文体諜報機関内部の官僚制を描く
頻出モチーフ
裏切り倫理的な曖昧さ冷戦の緊張機密と監視

健康

  • 肺炎
    2020年(死没時)
    死因となった

評価・遺産

冷戦期の諜報小説を革新し、諜報機関の内部を鋭く描いたことで世界的な評価を得た。多くの作品が翻訳・映像化され、現代スパイ小説の金字塔とされる。

大衆文化への影響

  • 多くの作品が映画やテレビドラマ化されるなど大衆文化に影響を与えた

豆知識

  • 本名はデビッド・ジョン・ムーア・コーンウェル。
  • 若い頃にMI5、MI6で勤務した経歴が作品に影響を与えた。
  • 息子ニック・ハーカウェイは作家として知られる。
  • 晩年にアイルランド国籍を取得していたと家族が公表した。