日本の文学賞

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木々 高太郎

きぎ たかたろう

Kigi Takataro

別名: 林 髞
ペンネーム: 林 久策家祖の名を用いたペンネーム。初期の翻訳・詩で使用。

プロフィール

性別
男性
生誕
1897-05-06 (山梨県西山梨郡山城村(現・甲府市))
死没
1969-10-31 (東京都中央区(聖路加国際病院で死去)) 72歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
山梨県甲府市 → 東京都中央区 → レニングラード(留学)

経歴

職業
小説家, 詩人, 大脳生理学者, 医師, 教授, 翻訳家
活動期間
1915年〜1969年
所属
慶應義塾大学(医学部 教員), 林研究所(所長), 科学知識普及会(評議員)
所属団体
日本探偵作家クラブ(後の日本推理作家協会), 科学知識普及会, 三田文学(編集委員)
影響を受けた人物
イワン・パブロフ, 福士幸次郎

学歴

慶應義塾大学
医学部 / 医学科
学位: 医学士
期間: 1918-1924
卒業年: 1924
国: 日本
医学部予科入学後に文学同人誌への投稿など文学活動も行った。
慶應義塾大学
医学部 / 生理学教室
学位: 博士(医学)
期間: 1924-1928
卒業年: 1928
国: 日本
博士論文は『神経刺激電流の滑走に就て』。

受賞歴

直木三十五賞
1937
対象作品: 人生の阿呆
主催: 直木賞選考委員会
結果: 受賞
探偵作家クラブ賞(短編部門)
1948
対象作品: 新月(短篇)
部門: 短編
主催: 探偵作家クラブ
結果: 受賞

受賞・候補エディション

直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 人生の阿呆

    『人生の阿呆』は木々高太郎による作品で、1936年のnaoki-sanjugo-awardで受賞対象となった。作品名と著者名を基準に公開資料を確認し、単独の単行本・文庫・短編集として識別できる刊行情報が確認できない場合は、掲載誌や雑誌号の識別子を用いずに扱う。

    『人生の阿呆』は、木々高太郎の受賞対象作として記録される作品です。

    受賞作近現代文学作品単位の刊行確認
  1. 受賞作: 新月

    『新月』は、戦後日本ミステリーの形成期に評価された作品です。事件の謎解きだけでなく、人物の不安や時代の空気を取り込み、探偵小説の枠を広げた点が受賞対象になりました。

    謎解きの骨格に、戦後期の不穏さと人物心理を重ねたミステリーです。

    探偵小説戦後犯罪心理

作品

代表作

網膜脈視症

1934年 短編推理小説

探偵小説家としてのデビュー作。医学的な視覚のモチーフを取り入れた短編。

視覚医学推理

人生の阿呆

1936年 長編探偵小説

探偵小説の芸術性を主張する持説を体現した長編。第4回直木三十五賞受賞作。

論理的推理人間心理倫理

文学少女

1937年 短編小説

若い女性と文学への情熱をめぐる短編。

青春文学欲望

折蘆

1938年 長編探偵小説

志賀博士が登場する長編。医学的知見を織り交ぜた展開が特徴。

医学犯罪推理

永遠の女囚

短編/中編

女性被告・受刑者をめぐる心理劇的な作品集の一篇。

囚人女性心理償い

全著作

  • 人生の阿呆
  • 網膜脈視症
  • 折蘆
  • 文学少女
  • 月光と蛾(詩集)
  • 頭のよくなる本
  • 頭脳

作家による翻訳

  • 『条件反射学 大脳両半球の働きに就ての講義』(パブロフ)訳
  • マイケル・イネス『学長の死』訳
  • ハーバート・ブリーン『あなたはタバコがやめられる』訳

作風・主題

文体
論理的推理を重視する探偵小説的文体生理学的・科学的視点を交えた随筆的記述冷静な心理描写と実験的表現
頻出モチーフ
条件反射・生理学的モチーフ視覚・感覚の問題知性と食生活(頭脳パン論)

健康

  • 心筋梗塞
    1969年4月〜1969年10月(入院〜死去)
    1969年10月31日に聖路加国際病院で心筋梗塞により死去。

評価・遺産

大脳生理学者でありながら推理小説の分野で重要な役割を果たした作家。探偵小説の芸術性を主張し、直木三十五賞などを受賞。戦後は推理小説の普及・研究や新人育成にも寄与した一方、食生活に関する論説(「頭脳パン」「米食低脳論」)で物議を醸した。

関連学会

  • 科学知識普及会
  • 日本探偵作家クラブ(日本推理作家協会)
  • 慶應義塾大学推理小説研究会(顧問)

引用

  • 米を食べるとバカになる
    出典: 『頭のよくなる本』および関連著作・言説(飲食と知能に関する主張) (1960年)

豆知識

  • イワン・パブロフの門下で条件反射学を学んだ生理学者である。
  • 1937年に『人生の阿呆』で第4回直木三十五賞を受賞。
  • 戦後に探偵作家クラブ(後の日本推理作家協会)第3代会長を務めた。
  • 1960年前後に『頭のよくなる本』などで「頭脳パン」を提唱し、米食を批判する主張で知られる。
  • 長男は精神衛生学者の林峻一郎(医学博士)。
  • 1969年死後に全集(朝日新聞社 全6巻)が刊行された。