日本の文学賞

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岸 政彦

きし まさひこ

Kishi Masahiko

プロフィール

性別
男性
生誕
1967-08-06
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
社会学者, 小説家, 大学教員
所属
龍谷大学(社会学部), 立命館大学(大学院先端総合学術研究科), 京都大学大学院文学研究科(社会学研究室)
影響を受けた人物
ピエール・ブルデュー
ノミネート
第156回芥川龍之介賞候補(「ビニール傘」), 第30回三島由紀夫賞候補(「ビニール傘」), 第32回三島由紀夫賞候補(「図書室」), 第34回三島由紀夫賞候補(「リリアン」), 第7回沖縄書店大賞候補(共著『地元を生きる:沖縄的共同性の社会学』)

学歴

関西大学
社会学部
国: 日本
大阪市立大学
大学院文学研究科 / 博士課程
学位: 博士(文学)
卒業年: 2003
国: 日本
博士(文学)取得。過去に博士課程単位取得退学の経歴あり。

受賞歴

紀伊國屋じんぶん大賞
2016
対象作品: 断片的なものの社会学
主催: 紀伊國屋書店
結果: 大賞
織田作之助賞
2021
対象作品: リリアン
主催: 織田作之助賞選考委員会
結果: 受賞
紀伊國屋じんぶん大賞
2022
対象作品: 東京の生活史(編著)
主催: 紀伊國屋書店
結果: 大賞
毎日出版文化賞
2022
対象作品: 東京の生活史(編著)
主催: 毎日新聞社
結果: 受賞
大阪ほんま本大賞
2024
対象作品: 大阪(柴崎友香との共著)
主催: 大阪ほんま本大賞実行委員会
結果: 特別賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: リリアン

    街外れで暮らすジャズベーシストの男と、場末の飲み屋で知り合った年上の女の会話が重なりあい、大阪の片隅に生きる人生を淡く映し出す都市小説集。

    星座のような会話が、大阪の二人の人生を照らす。

    208ページ
    大阪会話都市小説人間関係音楽
  1. 受賞作: 東京の生活史

    岸政彦編、東京で生きる人びとの語りを集めた生活史の本。

    ただそこには、人びとの人生の語りがあるだけの本になります。

    1216ページ
    生活史東京聞き書き社会学

作品

代表作

断片的なものの社会学

2015年 社会学・エッセイ

日常の「断片」に注目し、質的調査や生活史を手がかりに社会的意味を照らし出すエッセイ集。一般読者にも届く語り口で広く注目された。

断片日常質的調査生活史

ビニール傘

2017年 小説(短編)

都会の日常のささやかな出来事や物を手がかりに登場人物の関係や孤独を描く小説。芥川賞や三島賞の候補となった。

都会日常物語化された記憶孤独

リリアン

2021年 小説

記憶や移動、他者性をめぐる長編小説。文体に社会学的観察を感じさせる作りで、織田作之助賞を受賞した。

記憶移動他者性言葉と関係

図書室

2019年 小説

図書室をめぐる物語を通じて人と本、記憶の交差を描く小説。三島由紀夫賞候補に挙がった。

記憶公共空間

東京の生活史

2021年 編著(生活史・社会調査)

社会調査プロジェクトとして東京の市井の人々の聞き書きを集め、生活史の視点から都市の多様な声を編んだ編著。紀伊國屋じんぶん大賞や毎日出版文化賞を受賞。

都市生活史聞き書きコミュニティ

同化と他者化:戦後沖縄の本土就職者たち

2013年 社会学

戦後の沖縄出身者が本土で就職・生活する過程を生活史の視点から分析した研究書。

沖縄同化労働生活史

にがにが日記

2023年 エッセイ

日常の断片や思索を綴ったエッセイ集。共同執筆や対話的な要素も含む。

日記断片思索

調査する人生

2024年 社会学・回想録

研究者としての歩みや質的調査の実践を振り返る著作。研究者生活に関するエッセイ的考察を含む。

研究質的調査回想

全著作

  • 同化と他者化:戦後沖縄の本土就職者たち(ナカニシヤ出版、2013)
  • 街の人生(勁草書房、2014)
  • 断片的なものの社会学(朝日出版社、2015)
  • ビニール傘(新潮社、2017)
  • はじめての沖縄(新曜社、2018)
  • マンゴーと手榴弾:生活史の理論(勁草書房、2018)
  • 図書室(新潮社、2019)
  • 東京の生活史(筑摩書房、編著、2021)
  • リリアン(新潮社、2021)
  • にがにが日記(新潮社、2023)
  • 大阪(河出書房新社、共著、2021)
  • 調査する人生(岩波書店、2024)

翻案

  • ネコメンタリー 猫も、杓子も「岸政彦とおはぎ」(NHK Eテレ、2019)
  • ETV特集『私の欠片と、東京の断片』(NHK Eテレ、2021)

作風・主題

文体
社会学的観察に基づくエッセイ的文体簡潔で日常の細部に注目する語り口対話的・実証的な記述
頻出モチーフ
断片記憶日常沖縄都市(東京・大阪)

評価・遺産

社会学と文学を横断する仕事で知られる。質的調査と生活史的アプローチを一般読者に届ける文体で公共的議論を喚起し、複数の人文賞・文学賞を受賞している。大学教育・編集・大規模プロジェクトを通じて若手研究者や市民調査の方法にも影響を与えた。

大衆文化への影響

  • NHKドキュメンタリー番組に出演(2019・2021)
  • 一般向けのエッセイや対談を通じたメディア露出

豆知識

  • ブログ『sociologbook』を運営している。
  • パートナーは社会学者の齋藤直子。
  • ピエール・ブルデューについての著作があり、ブルデューの理論に関心が深い。
  • 東京・沖縄・大阪で多数の聞き手を募る大規模な生活史プロジェクトを主導した。
  • 学術書と小説の双方で活動し、社会学的視点を文学に持ち込む作風で知られる。