角川短歌賞
1回登壇
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第34回(1988年) 候補受賞作: 南回帰線まで
『南回帰線まで』は久木田真紀による作品で、角川短歌賞の1988年回で選ばれた。受賞作として、作者の関心や表現の特徴を伝える一作である。
角川短歌賞で選ばれた久木田真紀の『南回帰線まで』。
受賞作現代文学作者の表現
くきだ まき
Kukida Maki
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1989 | 短歌研究新人賞(第32回) | 「時間(クロノス)の矢に始めはあるか」30首 | — | 短歌研究(雑誌) | winner |
『南回帰線まで』は久木田真紀による作品で、角川短歌賞の1988年回で選ばれた。受賞作として、作者の関心や表現の特徴を伝える一作である。
角川短歌賞で選ばれた久木田真紀の『南回帰線まで』。
『時間(クロノス)の矢に始めはあるか』は、久木田真紀による歌集。受賞時の評価対象となった作品で、題名が示す情景や関係性を軸に、人物の記憶、土地、時代の空気を読ませる。
受賞作として読まれてきた『時間(クロノス)の矢に始めはあるか』は、静かな題名の奥に人間と時代の手触りを残す。
藤沢螢名義で刊行された歌集。受賞時に提示された〈久木田真紀〉というペルソナや時間・アイデンティティに関する主題を含む。刊行後、歌壇では賛否や黙殺の対象となった。
久木田真紀という受賞ペルソナは、受賞時の身元詐称の疑惑により物議を醸した。受賞取り消しはされておらず、ペンネーム(藤沢螢)での歌集刊行も行われたが、現代歌壇ではほとんど黙殺されている。一方でこの事件は作家のペルソナや公私の境界についての議論を喚起した。
社会的に流通している〈私〉の呼称にいたっては何ほどの意味があるだろう。それは一人の作家の表皮ですらない。そこで、新しい〈私〉の創出が必要になる。文学的虚構の始まりである。