日本の文学賞

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丸岡 明

まるおか あきら

Maruoka Akira

プロフィール

性別
男性
生誕
1907-06-29 (東京市麹町)
死没
1968-08-24 61歳
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
小説家, 翻訳者, 評論家
活動期間
1930年〜1968年
影響を受けた人物
落合直文, 水上滝太郎, 堀辰雄

学歴

暁星中学校
国: 日本
慶應義塾予科
国: 日本
慶應義塾大学
仏文科 / 仏文科
国: 日本
在学中に水上滝太郎らと知遇を得た

受賞歴

芸術選奨 文部大臣賞
1966
対象作品: 静かな影絵、街の灯
主催: 文部省(芸術選奨)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

新潮社文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 静かな影繪

    丸岡明の長篇小説で、静かな日常の陰影を通して、人間関係のゆらぎと内面の孤独を描く。大きな事件よりも、淡い記憶や影のように残る感情が作品の重心になっている。

    影絵のように輪郭だけを残す感情が、静かな時間の中で浮かび上がる。

    216ページ
    記憶孤独日常の陰影心理小説
  1. 受賞作: 静かな影絵、街の灯

    『静かな影絵、街の灯』は丸岡明の受賞作で、人物の内面と時代の空気を結びつけながら、人間の選択や記憶の重さを描く作品である。

    『静かな影絵、街の灯』は、個人の経験を通して時代の陰影を読ませる作品である。

    都市心理戦後文学
  2. 受賞作: 静かな影絵, 街の灯

    『静かな影絵、街の灯』は、丸岡明が1960年代半ばに到達した身辺小説の集成として受け止められる作品群である。講談社刊の『静かな影絵』は著者の記憶や生活感覚を静かな筆致でたどり、『街の灯』も都市の片隅に残る人の気配と過去の影をすくい上げる。

    淡い記憶と都市の灯を手がかりに、戦後の日常にひそむ寂しさと余韻を読む作品である。

    216ページ
    記憶都市の生活身辺小説戦後の日常

作品

代表作

マダム・マルタンの涙

1930年 短編

『三田文学』に発表されたデビュー作。フランス風の情景を帯びた短篇で、作者の初期作の代表作の一つ。

フランス文学の影響人間関係

生きものの記録

1936年 短編集

1936年刊。生命や日常の機微を見つめる短篇を集めた作品集。

生命記憶

贋きりすと

1956年 小説

原民喜をモデルとした人物像を描いた小説。戦後文学や人物描写への深い関心が現れる作品。

戦後文学人物描写記憶と喪失

静かな影絵

1965年 短篇・随筆

穏やかな語り口で日常の風景や記憶を描いた作品。『街の灯』とともに1966年に芸術選奨文部大臣賞の対象となった。

日常記憶郷愁

日本の能

1957年 研究・解説

能楽についての解説書。古典芸能としての能の歴史や表現について書かれている。

能楽日本文化

能楽鑑賞事典

1961年 辞典・解説

能楽の鑑賞に役立つ事典的な著作で、解題や解説を含む実用的な一冊。

能楽鑑賞ガイド

全著作

  • 生きものの記録(沙羅書店) 1936年
  • 柘榴の芽(日本文学社) 1939年
  • 悲劇喜劇 新選純文学叢書(新潮社) 1939年
  • 或る生涯 短篇傑作集(人文書院) 1940年
  • 風に騒ぐ葦の如く(甲鳥書林) 1940年
  • 心の旅(万里閣) 1940年
  • 妖精供養(世界社) 1947年
  • やくざな犬の物語(養徳社) 1948年
  • コンスタンチア物語(能楽書林) 1949年
  • 堀辰雄 人と作品(四季社) 1953年
  • 現代の能(能楽書林) 1954年
  • 幼年時代(角川文庫) 1954年
  • 贋きりすと(角川小説新書) 1956年
  • 日本の能(ダヴィッド社) 1957年
  • 堀辰雄研究(編、新潮社) 1958年
  • 能談義(東西五月社) 1959年
  • 青春の歌(講談社) 1961年
  • 能楽鑑賞事典(河出書房新社) 1961年
  • 静かな影絵(講談社) 1965年
  • 能・狂言物語(編著、ポプラ社) 1967年
  • ひともと公孫樹(筑摩書房) 1967年
  • 港の風景(三月書房) 1968年
  • 赤いベレー帽 随筆集(講談社) 1969年
  • 丸岡明小説全集(新潮社) 1969年
  • 北原武夫・丸岡明集(集英社) 1975年
  • 丸岡明 高知県昭和期小説名作集 第8巻(高知新聞社) 1995年

作家による翻訳

  • 家なき子(エクトール・マロ訳、主婦之友社) 1951年

作風・主題

文体
抒情的で叙情性の強い文体能楽への深い知見を反映した解説的な語り
頻出モチーフ
記憶日常の風景

評価・遺産

能楽に関する解説・研究や堀辰雄研究などで知られ、戦後の日本文学と能楽解説に寄与した作家。1966年に芸術選奨文部大臣賞を受賞した。

豆知識

  • 東京市麹町に丸岡桂の長男として生まれた。
  • 祖父の丸岡莞爾は沖縄・高知の県知事を務めた。
  • 1930年、『三田文学』に掲載した「マダム・マルタンの涙」でデビューした。
  • 1966年に「静かな影絵」「街の灯」で芸術選奨 文部大臣賞を受賞した。
  • 能楽の解説や編著を多数手がけた。
  • 妻は旧姓・山川美耶子(山川幸雄の娘)である。