日本の文学賞

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鈴木 道彦

すずき みちひこ

Suzuki Michihiko

プロフィール

性別
男性
生誕
1929-04-26 (東京都)
死没
2024-11-11 95歳
国籍
日本
言語
日本語, フランス語

経歴

職業
フランス文学者, 翻訳家, 大学教授, 文芸評論家, 著者
活動期間
1953年〜2024年
所属
一橋大学, 獨協大学
影響を受けた人物
ジャン=ポール・サルトル, マルセル・プルースト

学歴

東京大学
文学部 / 仏文科
学位: 学士
期間: 1950-1953
卒業年: 1953
国: 日本
卒業後、同大学院へ進学。

受賞歴

読売文学賞
2002
対象作品: 失われた時を求めて(完訳、集英社)
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
日本翻訳文化賞
2002
対象作品: 失われた時を求めて(完訳)
結果: 受賞
日本翻訳出版文化賞
2022
対象作品: 家の馬鹿息子 ギュスターヴ・フローベール論(ジャン=ポール・サルトル/訳・全5巻)
結果: 共同受賞

受賞・候補エディション

読売文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 失われた時を求めて

    プルーストの大長編を日本語へ移した翻訳業績。記憶、時間、社交界、芸術をめぐる精密な文体を、日本語の持続するリズムとして読ませる仕事である。

    『失われた時を求めて』は、鈴木道彦の作風が凝縮された受賞作。

    翻訳プルースト記憶時間文学

作品

代表作

失われた時を求めて(全集訳、全13巻)

1996年 長編小説(翻訳)

マルセル・プルーストの大著『失われた時を求めて』の日本語完訳。1996年から2001年にかけて集英社より刊行され、日本におけるプルースト研究と読書に大きな影響を与えた。

記憶時間回想近代性

失われた時を求めて(抄訳版)

1992年 長編小説(抄訳)

1992年に刊行された『失われた時を求めて』の抄訳。プルーストのエッセンスを日本語読者に紹介するための編集・翻訳。

記憶時間

プルースト論考

1985年 文学研究・評論

プルーストについての論考集。作家としてのプルーストの位置づけや作品の分析を行う。

プルースト研究記憶

プルーストを読む

2002年 解説・評論

一般読者向けにプルーストの作品を読み解く解説書。翻訳者としての視点を含んだ論考が特徴。

読解翻訳論

異郷の季節

1986年 随筆・評論

海外や在日問題、文化的越境をめぐる随筆集。

越境在日問題

フランス文学者の誕生:マラルメへの旅

2014年 評伝・文学史

父・鈴木信太郎への視点も交えながら、フランス文学者としての自己とその系譜をたどる評伝的著作。

伝記文学史

全著作

  • サルトルの文学(紀伊国屋新書)
  • アンガージュマンの思想(晶文社)
  • 政治暴力と想像力(現代評論社)
  • プルースト論考(筑摩書房)
  • 異郷の季節(みすず書房)
  • プルーストを読む(集英社新書)
  • 失われた時を求めて(抄訳、集英社)
  • 失われた時を求めて(全集訳、集英社 全13巻)
  • プルーストの誕生:新編プルースト論考(藤原書店)
  • フランス文学者の誕生:マラルメへの旅(筑摩書房)
  • 余白の声:文学・サルトル・在日(講演集)
  • 私の1968年(閏月社)

作家による翻訳

  • 地に呪われたる者(フランツ・ファノン著、共訳、みすず書房)
  • プルースト(世界の文学、中央公論社)
  • 家の馬鹿息子(ジャン=ポール・サルトル、全5巻、共訳・監訳、人文書院)
  • 失われた時を求めて(抄訳・全集訳、集英社)

作風・主題

文体
明晰で学術的な文体翻訳における原文への忠実さ注釈と解説を重視するスタイル
頻出モチーフ
記憶時間越境社会的責任植民地問題

健康

  • 慢性心不全
    晩年(〜2024年)
    慢性心不全により2024年11月に死去。晩年の活動に影響があったと考えられる。

評価・遺産

プルーストの日本語完訳を成し遂げた翻訳業績と、フランス文学研究における長年の業績により、国内のプルースト研究と翻訳文化に大きな影響を残した。社会的・政治的な言説にも関わりを持った進歩的文化人としても評価される。

大衆文化への影響

  • 1968年の金嬉老事件では文化人の一人として関与し、社会的論争の対象となった。

豆知識

  • 父はフランス文学者の鈴木信太郎。
  • プルーストの個人完訳を行った数少ない翻訳者の一人(井上究一郎に次ぐ)。
  • 1968年の金嬉老事件では特別弁護団の一人として文筆・文化活動以外でも知られる。