群像新人文学賞
1回登壇
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第41回(1998年) 優秀作受賞作: 水のはじまり
湧水川という川を舞台に、語り手の「わたし」が「ミル」と呼ばれる存在と出会いながら、水の流れや生命の根源を辿る抒情的な純文学作品。春の潮の香と川の情景が重なり合う中で、過去と現在、生と死の境界が揺らぐような幻想性を帯びた物語。
水がさかのぼっている。わきみずがわ春の微風が湧水川を吹き渡ってゆく。甘く饐えた潮の香が虚ろに漂ってくる。わたしはミルを見上げる。
水と生命の起源川と自然幻想と現実の境界純文学的抒情