日本の文学賞

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直井 潔

なおい きよし

Naoi Kiyoshi

ペンネーム: 直井 潔志賀直哉が傷痍軍人であることを配慮して付けた筆名

プロフィール

性別
男性
生誕
1915-04-01 (広島市(広島県))
死没
1997-11-23 82歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
広島市(出生) → 兵庫県(滝川中学在学)

経歴

職業
小説家, 公務員, 軍人
活動期間
1943年〜1997年
影響を受けた人物
志賀直哉
ノミネート
第27回芥川賞(1952年上半期)候補作『淵』, 第61回芥川賞(1969年上半期)候補作『歓喜』

学歴

滝川中学校・高等学校
国: 日本

受賞歴

平林たい子文学賞
1977
対象作品: 一縷の川
主催: 平林たい子文学賞
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 一縷の川

    『一縷の川』は、直井潔が私家版を経て新潮社から刊行した小説。川の流れを思わせる時間の感触の中で、人の生と記憶が細く、しかし途切れずにつながっていく。

    細い川の流れに、人の記憶と生の持続を重ねる。

    237ページ
    記憶人生地方

作品

代表作

清流

1946年 私小説

作者自身を思わせる主人公が付添看護婦に寄せるほのかな想いを描いた私小説。病床での体験を背景に執筆され、文壇で好評を得た。

戦争病床看護私小説的自伝性自然/川

1952年 小説

人間の内面の深さや心理を掘り下げた作品。1952年に中央公論社から刊行され、第27回芥川賞の候補となった。

人間心理孤独戦後

一縷の川

1977年 小説

1977年刊。作者の代表作の一つで、細やかな心理描写と回想的な叙述を特徴とし、平林たい子文学賞を受賞した。

回想家族人生の連なり

羊のうた

1980年 小説

1980年刊。人物心理に寄り添う叙述が特徴の作品で、NHK『ドラマ人間模様』でドラマ化された。

内面描写人間関係孤独と共感
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] ドラマ人間模様(NHK) (1980)

心の小筥

1982年 随筆・短編

1982年刊。心の内面を探る随筆や短編を収めた作品集。

内面記憶日常の観察

夕映え

1994年 小説

1994年刊。晩年の作品で、人生や時間の経過を見つめる視点が特色となっている。

老い回想時間

歓喜

1969年 短編小説

1969年上期に芥川賞候補となった短編。詳細なあらすじは資料が限られている。

情感人間模様

全著作

  • 清流(1946年、小山書店)
  • 淵(1952年、中央公論社)
  • 一縷の川(1977年、新潮社)
  • 羊のうた(1980年、新潮社)
  • 心の小筥(1982年、神戸新聞出版センター)
  • 夕映え(1994年、編集工房ノア)
  • 歓喜(発表年:1969年頃、資料による)

翻案

  • 『羊のうた』 — NHK『ドラマ人間模様』でドラマ化(1980年)

作風・主題

文体
私小説的な叙述繊細な心理描写回想的・内省的な語り
頻出モチーフ
病床と身体の制約看護とケア川・自然のイメージ記憶と回想

健康

  • 風土病(全身硬直)
    1940年代以降(出征後)
    中国戦線で罹患後、全身が硬直して寝たきりとなり、老母の看護を受けつつ病床で執筆を行った。以後の生活と創作に大きな影響を与えた。

評価・遺産

戦後日本文学において病床から執筆を続けた希有な作家であり、寡作ながら確かな文学的評価を得た。平林たい子文学賞受賞などにより評価され、地域の文学史にも名を残す。

記念館・博物館

  • 神戸文学館 兵庫県神戸市

資料所蔵先

  • 神戸文学館(所蔵あり)

大衆文化への影響

  • NHK『ドラマ人間模様』で『羊のうた』がドラマ化

豆知識

  • 「直井潔」という名は志賀直哉が傷痍軍人であることを配慮して付けた筆名である。
  • 戦地での罹患により生涯寝たきりの状態となったが、病床で執筆を続けた。
  • 『羊のうた』はNHKの『ドラマ人間模様』でドラマ化された。