日本の文学賞

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野崎 歓

のざき かん

Nozaki Kan

プロフィール

性別
男性
生誕
1959-01-21 (新潟県高田市(現・上越市))
国籍
日本
言語
日本語, フランス語
居住地歴
新潟県高田(現・上越市) → 東京都(研究・職務) → フランス・パリ(留学)

経歴

職業
フランス文学者, 翻訳家, 評論家, 大学教授
活動期間
1989年〜
所属
一橋大学 法学部, 東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部(准教授・教授), 放送大学 教養学部 教授, 東京大学 名誉教授
所属団体
日本フランス語フランス文学会
影響を受けた人物
ジェラール・ド・ネルヴァル, オノレ・ド・バルザック, スタンダール

学歴

新潟大学教育学部附属新潟中学校
期間: 1974
卒業年: 1974
国: 日本
新潟県立新潟高等学校
期間: 1974-1977
卒業年: 1977
国: 日本
東京大学 文学部
文学部 / 仏文学科
学位: 文学士
期間: 1978-1981
卒業年: 1981
国: 日本
文科三類入学後、文学部仏文学科を卒業
東京大学大学院 人文科学研究科(仏語仏文学専攻)
人文科学研究科 / 仏語仏文学専攻
学位: 文学修士
期間: 1981-1985
国: 日本
修士課程修了(学位: 文学修士)
パリ第3大学(ソルボンヌ・ヌーヴェル)
仏文学科博士課程在学(政府給費留学)
期間: 1985-1989
国: フランス
1985年から1989年まで留学、東京大学博士課程は中途退学

受賞歴

ベルギー・フランス語共同体翻訳賞
2000
対象作品: ジャン=フィリップ・トゥーサン訳作(例: 『浴室』)
主催: ベルギー・フランス語共同体
結果: 受賞
サントリー学芸賞
2001
対象作品: 『ジャン・ルノワール 越境する映画』
部門: 社会・風俗部門
主催: サントリー文化財団
結果: 受賞
講談社エッセイ賞
2006
対象作品: 『赤ちゃん教育』
主催: 講談社
結果: 受賞
読売文学賞(研究・翻訳賞)
2011
対象作品: 『異邦の香り―ネルヴァル「東方紀行」論』
部門: 研究・翻訳賞
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
角川財団学芸賞
2019
対象作品: 『水の匂いがするようだ─井伏鱒二のほうへ』
主催: 角川文化振興財団
結果: 受賞
小西財団日仏翻訳文学賞(特別賞)
2021
対象作品: 「フランス近現代文学の長年の訳業」
部門: 特別賞
主催: 小西国際交流財団
結果: 受賞
放送大学研究功績賞
2021
対象作品: 放送大学における研究業績
主催: 放送大学
結果: 受賞
みんなのつぶやき文学賞(海外編)
2024
対象作品: 訳書『人類の深奥に秘められた記憶』
主催: 集英社(主催・関連)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 赤ちゃん教育

    仏文学者である著者が、子の誕生と育児の戸惑いを文学や映画への連想とともに綴るユーモアエッセイ。知的な脱線と父親としての実感が重なる。

    赤ん坊を迎えた日々の混乱を、文学的な笑いへ変える一冊。

    160ページ
    育児父親文学ユーモア

作品

代表作

ジャン・ルノワール 越境する映画

2001年 映画評論・評伝

ジャン・ルノワールの生涯と作品を通じて20世紀映画史を論じた評伝的研究。

映画史越境性フランス映画

赤ちゃん教育

2005年 エッセイ

子育ての苦労と喜びを率直に綴ったエッセイ。暖かく個人的な筆致が特徴。

子育て家庭自己開示

異邦の香り―ネルヴァル『東方紀行』論

2010年 研究・評論

ネルヴァルの『東方紀行』を長期にわたる論考で再検討し、その特色と魅力を読み解く研究書。

フランス19世紀文学旅行記研究翻訳と受容

水の匂いがするようだ─井伏鱒二のほうへ

2018年 文学研究・評論

井伏鱒二の作品と生涯を読み直し、日本文学への視座を提示する評論集。

日本文学作家論記憶と場所

全著作

  • ジャン・ルノワール 越境する映画 (青土社) 2001
  • フランス小説の扉 (白水社) 2001
  • 谷崎潤一郎と異国の言語 (人文書院) 2003
  • 香港映画の街角 (青土社) 2005
  • 赤ちゃん教育 (青土社) 2005
  • 五感で味わうフランス文学 (白水社) 2005
  • 異邦の香り - ネルヴァル『東方紀行』論 (講談社) 2010
  • 水の匂いがするようだ - 井伏鱒二のほうへ (集英社) 2018
  • 無垢の歌 - 大江健三郎と子供たちの物語 (生きのびるブックス) 2022
  • 翻訳はおわらない (ちくま文庫) 2025

作品の翻訳

  • 素粒子(ミシェル・ウエルベック著、筑摩書房) 2001
  • 赤と黒(スタンダール、光文社古典新訳文庫) 2007
  • うたかたの日々(ボリス・ヴィアン、光文社古典新訳文庫) 2011
  • 夜間飛行・人間の大地(サン=テグジュペリ、岩波文庫) 2025

作風・主題

文体
平明端正な文章批評と翻訳を横断する明晰さ親しみやすい随想的語り
頻出モチーフ
外国性・越境映画と視覚表象翻訳と文化受容

評価・遺産

フランス文学研究と翻訳、映画・文芸批評を横断する業績により、日本における現代フランス文学の紹介と受容に大きく寄与。教育者としても多くの門下を育て、複数の著作と訳業で広く評価を受けている。

関連学会

  • 日本フランス語フランス文学会

資料所蔵先

  • 放送大学附属図書館(関連資料保管)

大衆文化への影響

  • 新聞・雑誌での映画評や文化論の執筆を通じた広範な影響

引用

  • 大学の先生が書く映画の本にありがちな、難解で尊大な文章とは距離を置いた、平明端正な文章が清々しい。
    出典: サントリー学芸賞 選評(川本三郎) (2001年)

豆知識

  • 大学時代にバンドでドラムを担当していた経験がある。
  • 熱心なロックファンであり、雑誌でアーティストについて論じている。
  • スタンダール『赤と黒』の新訳をめぐり翻訳論争が生じた。