日本の文学賞

← ホームに戻る

及川 和男

おいかわ かずお

Oikawa Kazuo

プロフィール

性別
男性
生誕
1933-10-13 (東京府池袋(現・東京都))
死没
2019-03-10 (岩手県奥州市(病院)) 85歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
東京都池袋(出生) → 福島県南会津郡檜原村(疎開) → 岩手県一関市(1946年以降)

経歴

職業
作家, 小説家, 児童文学作家, ノンフィクション作家
活動期間
1971年〜2019年
所属
岩手殖産銀行(のち岩手銀行), 一関市立一関図書館(名誉館長)
所属団体
日本文芸家協会, 日本ペンクラブ, 日本児童文学者協会, 島崎藤村学会, 日本民主主義文学同盟(1970年~1987年、脱退)
影響を受けた人物
鈴木彦次郎

学歴

岩手県立一関第一高等学校
期間: 〜1952年
卒業年: 1952
国: 日本
岩手殖産銀行(のち岩手銀行)に入行後、勤務の傍ら創作を開始。1976年退職して作家専業となる。

受賞歴

多喜二・百合子賞
1975
対象作品: 深き流れとなりて
結果: 受賞
青少年読書感想文全国コンクール(課題図書選定)
1993
対象作品: 森は呼んでいる
部門: 小学校高学年課題図書
主催: 全国学校図書館協議会
結果: 選定
農民文化賞
1994
対象作品: 米に生きた男 日中友好水稲王=藤原長作
結果: 受賞
一関市文化賞
1995
主催: 一関市
結果: 受賞
北の児童文学賞
1999
対象作品: なんでも相談ひきうけます
結果: 受賞
青少年読書感想文全国コンクール(課題図書選定)
2003
対象作品: いのちは見えるよ
部門: 小学校低学年課題図書
主催: 全国学校図書館協議会
結果: 選定
いのちの灯文化賞
2010
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 深き流れとなりて

    社会の底流を見つめ、人びとの連帯と苦難を描く及川和男の長編。多喜二・百合子賞の受賞作として、社会的弱者に向けたまなざしが重視された。

    深い流れのように続く生活の苦しみと、人びとの結びつきが描かれる。

    328ページ
    社会派小説連帯生活多喜二・百合子賞

作品

代表作

深き流れとなりて

1974年 小説

雑誌『民主文学』に連載された長編。郷土や労働をめぐる人間模様を描く作品で、多喜二・百合子賞を受賞した。

郷土労働人間模様

雛人形

1971年 短編小説

『民主文学』に掲載された短編。及川の作家活動の発端となった作品の一つ。

家族戦後の生活

森が動く時

1977年 随筆/連載

『日本経済新聞』に連載された記事をまとめた書籍。地域の現状や自然について綴る。

自然地域

村長ありき(のち改題『「あきらめ」を「希望」に変えた男』)

1984年 ノンフィクション/伝記

沢内村の医療制度を築いた深沢晟雄の生涯を描いたノンフィクション。NHKで放送され、舞台や映画化もされた。

地域医療行政人間の尊厳
映像化・舞台化
  • [テレビ] NHK放送(『村長ありき』)
  • [舞台] 燃える雪
  • [映画] いのちの山河

米に生きた男 日中友好水稲王=藤原長作

1993年 ノンフィクション

水稲生産に生涯を捧げた藤原長作の生涯を追ったノンフィクション。日中合作ドラマ化された。

農業日中関係地域社会
映像化・舞台化
  • [テレビ] 北の米 (1993)

なんでも相談ひきうけます

1998年 児童文学

子ども向けの作品で、身近な悩みや相談事を扱う内容。北の児童文学賞を受賞した。

相談子ども地域

いのちは見えるよ

2002年 絵本/児童文学

子ども向けの絵本。2003年に青少年読書感想文全国コンクール小学校低学年の課題図書に選定された。

生命共感

全著作

  • 深き流れとなりて
  • 雛人形
  • 森が動く時
  • 愛したたかい生きる
  • ちいさな家族
  • 荒野を拓く教師たち 非行ゼロ・退学ゼロにいどむ水沢一高
  • 希望水系
  • 村長ありき(のち改題)
  • 春の岸辺
  • 生命村長 深沢晟雄物語
  • 若きいのちへの旅 北の文学原風景
  • あらぐさの記
  • わらび座修学旅行
  • 命見つめ望み抱き
  • 甲子園への遠い道
  • 鐘を鳴らして旅立て みどり学園療育記
  • 看護婦の文章読本
  • かあさんは看護婦さん
  • まぼろしのプレーボール
  • いいお産、したい
  • イーハトーヴ通信
  • 森は呼んでいる
  • 米に生きた男 日中友好水稲王=藤原長作
  • また来てマック
  • 白い森のふるさと
  • テル、ごめんね
  • なんでも相談ひきうけます
  • 佐藤輔子 藤村永遠の恋人
  • なみだの琥珀のナゾ
  • いのちは見えるよ
  • 命見つめ心起こし 「生命村長」深沢晟雄スタディー
  • ザシキボッコの風
  • 浜人(はんもうど)の森2011
  • 心の鐘 文学の情景
  • 戊辰幻影 みゆき女口伝

翻案

  • 村長ありき — NHK放送/舞台『燃える雪』/映画『いのちの山河』
  • 米に生きた男 — 日中合作ドラマ『北の米』

作風・主題

文体
地域に根ざしたリアリズム取材に基づくノンフィクション的文体児童向けにやさしい語り口
頻出モチーフ
農村・米づくり医療と地域社会森・自然

健康

  • 多臓器不全
    2019年3月(逝去)
    2019年3月10日に多臓器不全のため逝去、享年85。

評価・遺産

岩手を題材にした地域密着の作品やノンフィクションを通じて地方の実情を描き続けた作家。児童文学や地域文化の振興、図書館活動への貢献でも知られる。

関連学会

  • 日本文芸家協会
  • 日本ペンクラブ
  • 日本児童文学者協会
  • 島崎藤村学会

資料所蔵先

  • 一関市立一関図書館所蔵資料

大衆文化への影響

  • NHK放送、劇団銅鑼による舞台化、映画化などのメディア展開

豆知識

  • 岩手殖産銀行(のち岩手銀行)に勤務しながら作家活動を開始した。
  • 東京大空襲後に福島県檜原村へ疎開し、その体験や一関での生活が作品に反映されている。
  • 一関市立一関図書館の名誉館長を務めた。