日本の文学賞

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立野 信之

たての のぶゆき

Tateno Nobuyuki

プロフィール

性別
男性
生誕
1903-10-17 (千葉県市原郡五井町(現・市原市五井地区))
死没
1971-10-25 68歳
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
小説家
活動期間
1921年〜1971年
所属
戦旗(編集委員・編集長), 全日本無産者芸術連盟(ナップ、書記長), 日本ペンクラブ(幹事長・副会長歴任)
所属団体
日本ペンクラブ
影響を受けた人物
窪田空穂, 小林多喜二, 山田清三郎

学歴

旧制関東中学校(千葉敬愛高等学校)
国: 日本
中退

受賞歴

直木三十五賞
1953
対象作品: 叛乱
主催: 直木賞選考委員会
結果: Winner

受賞・候補エディション

直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 叛乱

    『叛乱』は、立野信之による二・二六事件を題材にした長編小説。陸軍内部の統制派と皇道派の対立、相沢事件、青年将校たちの蹶起とその挫折を、政治腐敗や軍部の政治関与の中に置いて描く。資料を踏まえたドキュメント・ノベルとして、決起に向かう情熱と誤算、事件後に反逆として裁かれていく運命を追い、第28回直木賞を受けた。

    雪の朝の決起は、維新の夢から叛乱の名へと変わっていく。

    685ページ
    二・二六事件青年将校軍部政治理想と誤算歴史小説

作品

代表作

叛乱

1952年 ノンフィクション小説(近現代史)

二・二六事件を題材にしたノンフィクション風の長編小説で、軍部の反乱とその背景を通じて戦前・戦中の政治と軍隊の関係を描く。

二・二六事件反乱軍隊と政治近現代史
映像化・舞台化
  • [舞台] 叛乱(舞台化) (1953)
  • [映画] 叛乱(新東宝による映画化) (1954)
  • [映画] 銃殺(東映による映画化) (1964)

標的になった彼奴

1928年 短篇小説

軍隊経験をもとに書かれた短篇で、兵士の視点から軍隊生活の現実を描く。

軍隊兵士の生活プロレタリア文学

明治大帝

1956年 歴史小説

明治期の政治と皇室を題材にした大作(全7巻)。近代日本成立の過程と政治的指導者を描く。

明治維新皇室近代化と政治
映像化・舞台化
  • [舞台] 明治大帝(舞台化) (1962)

全著作

  • 軍隊病 兵士と農民に関する短篇集
  • 情報
  • 新芸術論システム プロレタリア文学論(共著)
  • 流れ
  • 流れ・現代長篇小説全集 第14巻 立野信之集
  • 後方の土
  • 時局読本 第2輯
  • 望楼
  • 黄土地帯
  • 爆竹
  • 菊薫る
  • 肉親の倫理
  • 連翹
  • 明日の花
  • 北京の嵐 義和団変乱記
  • 小説旅順 百五十五日間の死闘と一兵卒の生涯
  • いのちの構図
  • 公爵 近衛文麿
  • 太陽はまた昇る 公爵近衛文麿
  • 叛乱
  • 醒めて見る夢
  • 落陽
  • 黒い花
  • 東京裁判
  • 明治大帝(全7巻)
  • 赤と黒
  • 壊滅
  • 青春物語 その時代と人間像
  • 昭和軍閥
  • 日本占領
  • 首相官邸
  • 茫々の記 宮崎滔天と孫文

翻案

  • 叛乱 — 舞台化(新国劇、1953)、映画化(新東宝、1954)、東映による『銃殺』(1964)
  • 明治大帝 — 舞台化(1962)

作風・主題

文体
プロレタリア文学社会派リアリズム歴史的ノンフィクション的手法
頻出モチーフ
軍隊戦争反戦国家と個人権力の構造

評価・遺産

近現代史を題材にした社会派作品で知られ、1953年に『叛乱』で直木賞を受賞。日本ペンクラブの運営にも深く関わり、戦後の歴史小説や評論を通じて文壇に一定の影響を残した。

記念館・博物館

  • 飯香岡八幡宮(立野信之文学碑) 千葉県市原市(五井地区)

関連学会

  • 日本ペンクラブ

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(所蔵)
  • 典拠データベース(VIAF / ISNI / NDL など)

大衆文化への影響

  • 『叛乱』の舞台化・映画化(1953年舞台、1954年新東宝、1964年東映『銃殺』)

豆知識

  • 4歳で生母と生別し、12歳で父を失い祖父母に養育された。
  • 中学時代に短歌を始め、1920年代にプロレタリア文学運動に関与して雑誌を創刊・編集した。
  • 1930年に治安維持法違反で検挙され、獄中で転向を表明した時期がある。
  • 1953年に『叛乱』で第28回直木三十五賞を受賞した。
  • 日本ペンクラブの幹事長や副会長を務め、文壇活動に関与した。
  • 代表作『叛乱』は舞台化・映画化され、1964年には東映が『銃殺』のタイトルで映画化した。