日本の文学賞

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高松 雄一

たかまつ ゆういち

Takamatsu Yuuichi

プロフィール

性別
男性
生誕
1929-07-25 (北海道室蘭市)
死没
2017-08-19 88歳
国籍
日本
言語
日本語, 英語

経歴

職業
英文学者, 翻訳家, 大学教授
活動期間
1955年〜2017年
所属
國學院大學, 北海道大学, 東京大学文学部, 駒澤大学
所属団体
日本英文学会
影響を受けた人物
ロレンス・ダレル, ジェイムズ・ジョイス, ウィリアム・シェイクスピア, ウィリアム・バトラー・イェイツ, ロバート・ルイス・スティーヴンソン

学歴

東京大学
文学部 / 英文科
学位: 学士
国: 日本
東京大学大学院
文学研究科
国: 日本
博士課程中退

受賞歴

読売文学賞
2002
対象作品: イギリス近代詩法
部門: 研究・翻訳賞
主催: 読売新聞社
結果: Winner

受賞・候補エディション

読売文学賞 1回登壇
  1. 十九世紀末から二十世紀の英詩を、技法と構造の面から読み解く研究書。ワイルド、イェイツ、エリオットらの詩を通して、モダニズム文学の豊かな緊張を示す。

    英詩の技法を精密に読み、近代詩の構造をたどる。

    436ページ
    英文学近代詩モダニズム詩法

作品

代表作

イギリス近代詩法

2001年 研究書

英詩の近代的韻律と形式を学術的に分析した研究書。詩法の変遷やリズム、音韻についての理論的考察を含む。

近代詩詩法英文学研究

ジュスティーヌ

1960年 翻訳(小説)

ロレンス・ダレルの『アレクサンドリア四重奏』第1巻『ジュスティーヌ』の日本語訳。1960年に河出書房新社より刊行され、その後改訂や復刊が行われた。

アレクサンドリア四重奏モダニズム異文化表象

バルタザール

1961年 翻訳(小説)

ロレンス・ダレル『アレクサンドリア四重奏』第2巻の日本語訳。

アレクサンドリア四重奏翻訳

マウントオリーヴ

1962年 翻訳(小説)

ロレンス・ダレル『アレクサンドリア四重奏』第3巻の日本語訳。

アレクサンドリア四重奏

クレア(改訳版もあり)

1963年 翻訳(小説)

ロレンス・ダレル『アレクサンドリア四重奏』第4巻の日本語訳。後に改訳版が発表されている。

アレクサンドリア四重奏

ユリシーズ(共訳)

1964年 翻訳(小説)

ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を丸谷才一、永川玲二との共訳で刊行(全2巻、1964)。注釈付きの翻訳で、その後改訳が行われた。

ジョイスモダニズム翻訳理論

ソネット集(シェイクスピア)

1986年 翻訳(詩)

ウィリアム・シェイクスピアのソネット集の日本語訳(岩波文庫所収)。

シェイクスピア対訳

ダブリンの市民(ジェイムズ・ジョイス)

1987年 翻訳(短編)

ジェイムズ・ジョイスの短編集『ダブリンの市民』の日本語訳。集英社などから刊行され、改訂版もある。

短編小説ジョイス都市描写

声たちの島(スティーヴンソン)

1989年 翻訳(短編)

ロバート・ルイス・スティーヴンソンの短編集の翻訳。のちに増訂版が刊行され、共訳で収録されることもある。

児童文学・短編翻訳

対訳 イェイツ詩集

2009年 翻訳(詩)

ウィリアム・バトラー・イェイツの詩集の対訳版(岩波文庫)。詩の原文と日本語訳を対照して収録している。

対訳イェイツ

全著作

  • イギリス近代詩法(研究社、2001)
  • シェイクスピア『恋人の嘆き』とその周辺(英宝社、1995、編著)
  • ジュスティーヌ(ロレンス・ダレル、河出書房新社、1960)
  • バルタザール(ロレンス・ダレル、河出書房新社、1961)
  • マウントオリーヴ(ロレンス・ダレル、河出書房新社、1962)
  • クレア(ロレンス・ダレル、河出書房新社、1963)
  • ユリシーズ(ジェイムズ・ジョイス、丸谷才一・永川玲二と共訳、河出書房新社、1964)
  • ソネット集(ウィリアム・シェイクスピア、岩波文庫、1986)
  • ダブリンの市民(ジェイムズ・ジョイス、福武書店、1987)
  • 対訳 イェイツ詩集(岩波文庫、2009)

作家による翻訳

  • ジュスティーヌ(ロレンス・ダレル)翻訳(河出書房新社、1960)
  • ユリシーズ(ジェイムズ・ジョイス)共訳(河出書房新社、1964)
  • ソネット集(シェイクスピア)翻訳(岩波文庫、1986)
  • 対訳 イェイツ詩集(岩波文庫、2009)

作風・主題

文体
学術的で明解な文体注釈や原注を重視する翻訳スタイル形式と音韻に着目した分析的アプローチ
頻出モチーフ
イギリス近代詩モダニズム文学翻訳における注釈の重視

健康

  • 間質性肺炎
    2017年8月
    間質性肺炎のため2017年8月に死去した。

評価・遺産

高松雄一は英文学研究と翻訳の両面で日本の英文学受容に大きく寄与した学者・翻訳家である。ロレンス・ダレルの『アレクサンドリア四重奏』やジョイスの大作の翻訳で知られ、東京大学で長年教鞭を執り、多くの研究者・翻訳者を育てた。研究書『イギリス近代詩法』で読売文学賞を受賞するなど、学術的貢献も高く評価されている。

関連学会

  • 日本英文学会

豆知識

  • ロレンス・ダレルの『アレクサンドリア四重奏』全巻を日本語に翻訳したことで知られる。
  • ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を丸谷才一、永川玲二と共訳した。
  • 1985年から1988年まで日本英文学会の会長を務めた。
  • 著書『イギリス近代詩法』で第54回読売文学賞研究・翻訳賞を受賞した。
  • 2017年8月に間質性肺炎のため88歳で死去した。