オール讀物新人賞 おーるよみものしんじんしょう
戦国大名尼子氏にまつわる悲劇を題材にした歴史小説。のちの高橋直樹の歴史小説へつながる、敗者の記憶と武家社会の哀切を描いた初期作品である。
尼子氏の滅びの影から、敗者の声をすくい上げる。
「北風のランナー」は、走ることを軸に人物の孤独や前進への意志を描いた新人賞受賞作。題名が示す冷たい風の感触が、若い主人公の緊張と疾走感を支える。
北風の中を走る身体が、前へ進む理由を探し続ける。