日本の文学賞

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文學界新人賞 ぶんがくかいしんじんしょう

第129回(2024年)

文芸新人賞

受賞者

2名
旗原理沙子 はたはら りさこ 受賞
私は無人島

占い師として静かな日常を送る主人公のもとに、中学時代の友人・未希から突然連絡が入る。未希は配偶者の弟に性的暴行を受けて妊娠したと打ち明け、「伝説の堕胎師えじう」に処置してもらうことが中絶の条件だと告げる。主人公はトランプ占いを頼りに「えじう」を探して島へ渡り、奇妙な道行きを経て堕胎の現場へたどり着く。身体の所有権とは何か、選択とは誰のものかを問いながら、それぞれの「誰かのものではない」という在り方を浮かび上がらせる長篇デビュー作。

「誰のものとか、そういうことじゃないでしょ」――身体の所有と選択をめぐる、奇妙で切実な旅の物語。

424ページ
身体の所有権と自己決定性暴力と沈黙孤立と対人恐怖堕胎と選択の倫理民話・伝承と現実の交差
福海隆 ふくうみ りゅう 受賞
日曜日(付随する19枚のパルプ)

社会人2年目のゲイの主人公とその大学生パートナーが、静かな日曜日を過ごそうとするなか、パートナーの同級生でアライ(LGBT支援者)の女性から繰り返し干渉される物語。19枚のパルプを並び替えた非時系列の構成によって、平穏な日曜日とアライ女性との約束がある日が交錯しながら語られる。

19枚のパルプを並び替えた非時系列の構成によって、平穏な日曜日とアライ女性との約束がある日が交錯しながら語られる。

LGBT当事者と非当事者(アライ)の分断善意による干渉とプライバシーの侵害日常生活の細部に宿る愛おしさ非時系列の構成による時間と記憶の断片化