太宰治賞 だざいおさむしょう
第37回太宰治賞受賞作。施設で育ち、母とのつながりを母子手帳だけに頼ってきたひかるが、同じ名前を持つ母親の痕跡に触れながら、自分の存在を確かめていく。孤独の深さと、誰かとつながり直すことの切実さを静かに掘り下げる作品だ。
唯一のつながりだった母子手帳が、ひかるを外の世界へ押し出す。