太宰治賞
だざいおさむしょう
三鷹市と筑摩書房が共同で主催する公募新人文学賞
- 創設年
- 1965
- 主催
- 三鷹市と筑摩書房
- カテゴリー
- 純文学
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 新人
- 開催頻度
- 年1回
- 締切時期
- 12月頃
- 発表時期
- 6〜8月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
太宰治賞は三鷹市と筑摩書房が共同で主催する公募新人文学賞である。第1回から第14回までは筑摩書房の主催で行われていたが、業績悪化に伴い休止し、1999年(太宰治没50年)より三鷹市と筑摩書房の共同主催で再開された。年1回発表され、選考委員の合議によって受賞作が決定される。受賞者には正賞として記念品、副賞として賞金100万円が授与される。過去の受賞作は筑摩書房の雑誌『展望』や同社のムック本に掲載される。
賞品
- 主賞品
- 記念品および副賞として賞金100万円
- 賞金
- 1,000,000円
- 受賞作が筑摩書房のムック本に掲載
- 最終候補作が全文掲載される
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 最終選考 | 津村記久子、荒川洋治、奥泉光、中島京子 | — | 筑摩書房のムック本にて発表 |
関連の賞
- 文學界新人賞
- 群像新人文学賞
- 新潮新人賞
- すばる文学賞
- 文藝賞
公式情報
https://www.chikumashobo.co.jp/dazai/過去の受賞者
息子の不登校に悩む四十代のパート主婦「私」は、美容品の店で洗顔料のテスターを使ったその日から、亡き祖母の霊を降ろせるようになった。掃除に打ち込む日々の傍ら、もの言わぬ祖母の気配とともに、家族の傷や記憶と向き合いながら「越冬」していく。日常の小さな苦しみをユーモアとペーソスで包み込んだ、奇想と共感の物語。
重曹と洗顔料と生家の思い出を携えて、パート主婦が越冬する。
新宿区に住む20代の男性・忠岡は、複数の顔を持ちながら生きている。昼はSIer企業の正社員、夜は新宿の「男の娘コンカフェ」でキャストの「うたちょ」として働き、マッチングアプリではノンケの男性を誘う「たいちょー」として裏アカウントを運営する。ネット用語やスラングが飛び交う現代の言語感覚で書かれた本作は、形のない「私」が令和の新宿で自分自身を問い続ける梅雨明けまでの一ヶ月を描く。第40回太宰治賞受賞作。
形のない「私」を言葉で照らし出す著者の狂いのなさに、読む者は狂い出しそうになるだろう。事件は起こらない。しかしこの小説の誕生は事件だ。
ある朝、「僕」は地下室に引きこもった妻が隣にいないことに気づく。連絡はLINEだけとなり、妻ともう一度出会おうとする日々のなかで、失われた絆、出会ったころの情熱、抑え込んできた傷が浮かび上がる。
地下室に引きこもった妻に会おうとする「僕」は、闇の中で夫婦の記憶とずれに向き合う。
オーストラリアの田舎町に流れ着いたアフリカ難民サリマは、夫に去られ、精肉作業場で働きながら二人の息子を育てている。母語の読み書きにも困難を抱える彼女は職業訓練学校で英語を学び、日本から渡豪した「ハリネズミ」と出会う。異郷で言葉と尊厳を取り戻そうとする女性たちの物語。
異郷で英語を学びはじめたサリマは、日本人女性ハリネズミと出会う。
古代天皇陵の隣に住む女子高校生の日常を描く、古代史ミステリーと恋愛コメディを織り交ぜた小説。身近な風景のなかで、歴史への想像と若者たちの関係が軽やかに交差する。
古代天皇陵の隣で暮らす女子高校生の日常に、歴史の謎と恋が入り込む。
チューバを吹くことを自らの運命として受け入れる人物を描く物語。肺から楽器へ、そして世界へ放たれる音のイメージが、音楽へ向かう強い意志を形づくる。
息はチューバを通り、音となって世界へ放たれる。
辻内智貴の『多輝子ちゃん 一個の流れ星の夜のために』は、若者たちの未来が思い通りに進まないなかで、夢を持ち続けることを見つめる物語である。やさしく見守るような語りを通じて、傷ついた時間の先に残る思いを描く。
砕けた未来のあとにも、夢を見続けるための小さな光を探す。
福本武久による小説『電車ごっこ停戦』。公開された書誌・受賞資料で確認できる情報をもとに、未確認の筋や人物設定を補わずに記録している。
題名と作者から、公開資料の限られた受賞作へたどり着くための案内。
高校卒業後の青年は、日雇いの肉体労働と合気道の激しい稽古に身を投じ、身体を限界まで使う日々を送る。死を意識しながら生きる力を得ようとする若者の姿を、乾いた筆致で描く青春小説。
身体を限界まで使いながら、青年は生きる力を求めていく。
不二今日子による小説『花捨て』。現在公開されている書誌・受賞資料では作品本文の詳しい紹介が確認しにくく、内容を推測せずに記録している。
公開資料の限られた作品を、題名と作者からたどるための案内。
『背後の時間』は、海堂昌之が第6回太宰治賞を受賞した表題作。1970年に受賞作として発表され、のちに同題の単行本に収録された。
第6回太宰治賞を受賞した、海堂昌之の表題作。