双葉推理賞 ふたばすいりしょう
列車と旅程をめぐる違和感を手がかりに、過去の出来事と現在の殺意が重なっていく本格ミステリ。短い作品ながら、証言と時間のずれを積み上げて真相へ近づく構成が効いている。
旅の時間に潜むずれが、隠された殺意を照らし出す。
音楽を題材にしたミステリ作品の中で、旋律や楽章の印象を事件の陰影に重ねる短編。題名が示す曖昧な色調のように、人物の記憶と不穏な気配が静かに結びつく。
音楽の気配が、事件の背後にある曖昧な感情を浮かび上がらせる。