老いた理髪店主と妻の穏やかな日常が、過去の死と罪悪感によって不穏に反転していく中編小説。表題作に「残暑のゆくえ」を加えたデビュー作品集。
のどかな田舎町の老夫婦の奥で、忘れたはずの痛みが目を覚ます。
216ページ
老夫婦記憶喪失罪悪感土着性
光路
第4回林芙美子文学賞佳作受賞作。人間のままならなさの奥にある光をすくい上げる作風につながる短編として、受賞時に「タイガー理髪店心中」と並んで発表された。
うまくいかない人生の底に、それでも残る光を見つめる。
短編小説人間の本質光ままならなさ文学賞受賞作